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意外と知らないカードローン用語…極度額と限度額は何が違う?

カードローンで必ず使われる言葉、「限度額」。この言葉を知らずしてカードローンは利用できないでしょう。

一方、信用金庫のカードローン案内でよく見かける「極度額」という言葉。銀行や消費者金融の公式サイトではあまり見かけないので、「極度額って何だ?」という人も多いでしょう。でも、この言葉は利用規約に100%記載されている重要な用語なんですよ。

「カードローン契約」は法律上の正式名称ではない

最初に堅苦しいところから解決していきましょう。消費者金融が経営できるのは、「貸金業法」という法律に則って営業の届け出をしているからですが、そこには貸付けの方法や制限も記されています。

カードローンの法律上の正式名称は「極度方式貸付」

例えば絆創膏のことを地域によっては「サビオ」と呼んだり、セロハンテープのことを「セロテープ」と呼んだりしますよね?あれは全て「商品名」なんです。

カードローンの場合は特定会社の商品名ではありませんが、法律上の正式名称ではありません。「貸金業法」によれば、カードローンのような契約を『極度方式貸付』と言います。

早くも「極度」という言葉が出てきました。そう、カードローンの契約は極度額を決めて契約するローンの俗称なんです。カードを使っていつでもキャッシングという意味では「カードローン」の方がしっくりきますよね。

フリーローンは「証書貸付」という

では、カードローンではなくフリーローンと呼ばれる貸付契約はなんと言うかご存知ですか?見出しで書いちゃってますが(笑)、「証書貸付」と言うのが法律上の正式名称です。

証書に記載された金額を貸し付けるので、「証書貸付」。時代劇で、「こっちには証文があるんだよ!」と病弱なおとっつぁんに借金の返済を迫る「証文」こそ、フリーローンの「証書」と同じ物。そう考えると、病弱なおとっつぁんは延滞ブラックなんですね…。

因みに、「フリー」というのは利用目的が自由なことを意味している場合が多く、カードローンのように「自由に借りる事ができる」という意味ではありませんので念のためにその違いも知っておきましょう。

極度方式貸付とは「貸付の極度額を設定した契約」である

フリーローンが証書に記された金額を一括で融資するのに対し、カードローンは「極度額を設定し、その範囲内で自由に借り入れができる方式」の融資です。これが皆さんご存知の、「限度額」でしょう。

しかし、「極度額と限度額には決定的な違い」があるんです。では、その違いについて順に説明していきましょう。
(⇒カードローンの上限についてもっと詳しく

極度額は契約によって決まる簡単に動かないもの

まず、「極度額」は契約書に記載される貸し手と借り手双方が合意の上で設定される貸付の上限額です。双方の合意によって契約されているため、「極度額」は双方の合意か規約による強制解約にならない限りは変更されることがありません。

「限度額の増額」も厳密には「極度額の増額」!?

一定期間良好な取引をしていると、「限度額を増額しませんか?」というお誘いを頂くことがあります。しかし、この増額は厳密には「極度額の増額」なんです。重箱の隅とつつくような話になってますが、この違いは知っておかないと後々大きな失敗をする事にもなりかねないんですよ!?

限度額と極度額の違いは「貸し手の裁量権」

では、「限度額」とは一体何なのでしょう?規約を読むと答えが書かれていますが、「極度額の範囲内で、貸し手が自由に増減する事のできるシステム」を「限度額」と言います。

よく見聞きする「ある日突然カードローンが使えなくなった」という話は、極度額の範囲内で、限度額を借入残高より低い金額に減らした事を意味しています。極端な話をすれば、「取引状況が良くないから、限度額を0円にする」ことも貸し手にはできるわけです。

限度額が変動しても、極度額は変動していない!

ここで「極度額」という言葉とその意味を知っていないと、「このカードもう使えないじゃん」と誤った認識をしてしまいます。確かに限度額が下がると一時的に利用できなくなる場合もありますが、契約自体は極度額のまま残されているんです。

解りやすく数字で説明すると、このようになります。

内容 極度額 限度額
新規契約時 100万円 100万円
他社借入れが増えた為、限度額減額 100万円 50万円(50万減額)
取引良好の為、限度額増額 100万円 70万円(20万増額)
取引良好の為、限度額増額 100万円 100万円(30万増額)
取引良好の為、更に限度額増額 150万円 150万円

どうでしょう?限度額は貸し手の裁量で減らしたり増やしたりできますが、それは極度額の範囲内でのこと。極度額自体は限度額が減っても変化していないことが解るでしょうか。

さらに、極度額を超える増額をする場合は貸し手の一存ではなく、借り手の増額意思も必要になります。「契約内容を変更する」という事なので、双方の合意がなければ極度額の増額はできないわけですね。

極度額増額の審査次第で、逆の結果になる事もある!

極度額の増額は、「審査の結果によっては、限度額(実際は極度額)が減額になる場合もあります」と注意書きのあるケースも存在します。これは、「増額前提の審査だが、マイナスポイントが発覚したら極度額を下げることも有り得ますよ」という意味です。

増額審査が逆の結果になるパターンは、主にこのような場合です。

  • 最後の見直しから増額審査までに他社借入が増えていた
  • 収入証明書の提出が必要になり、新規時より収入が減っていた
  • 転職していたことを届出ず、審査で転職間もない事が判明した

通常、カードローン契約は3ヶ月に1度のペースで見直しの審査が行われています。この審査があるからこそ、「増額しませんか?」というお誘いがあるわけです。

見直し審査は信用情報を取り寄せてチェックしているので、他社借入の増減は把握できます。しかし、転職や収入減は知ることができません。そこで、増額審査を行ったときに、「転職した?」とか「収入減ってる…」という事が発覚する可能性が出てくるんですね。
(⇒カードローンの審査基準について

借入先から「増額しませんか?」とお誘いがきたときは、「やった!ラッキー!」と思うのと同時に、「収入や転職などで不利になる事はないか」をしっかり確認してから申込むようにしましょう。

ローン審査では「極度額」がチェックの対象

最後に、「極度額の重要性」をもうひとつお伝えします。それは、「他のローン審査の際、現在の借入れ残額だけでなく、極度額の合計もチェックの対象になる」という点です。

極度額は、「今後借りる可能性のある額」でもある

住宅ローンでも自動車ローンでも、他社のカードローンでも同じですが、現在の借入れ残額はその後簡単に変動する流動的な金額でしかありません。

しかし、極度額の合計は、「その人が借入れできる現状での最高金額」を知る材料になります。例えば「現在の借入れ残額が10万円」だったとしても、審査に通過した直後に「極度額一杯の100万円まで借入れしてしまう」ことも有り得る事です。

そうなると、折角の審査も貸し手にとっては意味のない物になってしまいます。その為、現在の残額に加えて、極度額の合計も重要視しているという訳です。

他社借入れ状況は誤魔化せない

この他社借入れ状況は極度額も含めて信用情報にしっかりと登録されていますので、過少申告などの嘘は完全にバレてしまいます。申告するときは決して誤魔化そうなどと思わず、正しい状況で申告をするようにしてください。

【参考ページはこちら】
利用限度額の上限を引き上げるポイント

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