知っておこう!フリーランスのカードローン審査と注意すべきこと
企業や組織に縛られず、自身の専門知識や技術で勝負しているフリーランスの皆さん!
更に質の高い仕事をしたい、もっとビジネスを拡大したいと計画しているのに肝心な資金調達でとん挫してしまう…、そんな経験はありませんか?
そんなフリーランスの人に、無担保・無保証でお金を貸してくれる金融機関は、ちゃんとあります!
金利の低い公的金融機関に申し込むべきか、審査が柔軟なと民間の金融機関を利用するか、それぞれの特徴とメリット・デメリットを知っておいて損はありません。
(⇒カードローンの疑問ならここをチェック!)
また、フリーローンとビジネスローンの違いを比較し、自分の目的に合ったカードローンを賢く利用しましょう。
フリーランスが最も苦労するのは資金調達の問題!?
金融機関の借入審査で重要とされるもの、それは「就業形態」です。
金融機関は、貸したお金は確実に回収したいわけですから、貸す前に、申し込んできた人に返済能力があるかを調べなくてはなりません。
つまり、収入が安定している人ほど審査に通りやすく、収入が不安定な人ほど審査に落ちる確率が高くなるということです。
例えば、サラリーマンなら…
- 月給制である
- 賞与がある
- 昇給も見込める
- 雇用保険に加入している
といった理由から、安定した職業と判断されます。
それに比べてフリーランスは…
- 収入は出来高次第
- 身体が資本
- とにかく全てが自分次第
よって、非常に不安定な職業と判断されてしまうのです。
更に、フリーランスの人は自宅で作業する人が多く、実店舗や事務所を持たないことがほとんどです。
その自宅兼オフィスが持ち家なら不動産担保になりますが、賃貸住宅となると担保になるものがありません。
銀行や信用金庫の多くは、融資の際に物的担保(不動産や預金)が必要となるので、担保になるものを持っていなければ、申し込むことすら難しくなります。
フリーランスは設備や諸経費も自分持ち。これが結構辛い…
サラリーマンであれば、業務に必要なものは機材から備品に至るまで会社の物を使うことができますが、フリーランスはそれら全てを自分で用意しなければなりません。
(⇒経営者・自営業者はローンが組めない?)
業務に直接関わる機材や資材はもちろんですが、光熱費や通信費など必要経費が掛かります。
また、営業のために名刺を作成することもあるでしょうし、顧客との打ち合わせに出向くことがあれば当然交通費が発生します。
こうした諸経費は意外にかかるもので、特にフリーランスとして開業間もない人などは予算オーバーで赤字になることがあるかも知れません。
また、仕事が順調で収入に困ることがなくても、より質の高い仕事をするためには新たな機材が必要になることもあるでしょうし、業務拡大のためには投資が必要になる
こともあります。
あるいは、仕入れ先が中小企業や個人経営の場合、取引は現金のみという場合もあります。
このように、フリーランスの人が、どうしてもお金を借りる必要に迫られた場合、どこでお金を借りることができるのでしょうか?
金利の低さは魅力だけど審査は厳しい公的金融機関
日本政策金融公庫は、財務省が管轄となる国の金融機関で、所得の低い人や業務実績のない企業、個人事業主など、銀行等がお金を貸してくれない人や中小企業に対し、
低金利でお金を貸してくれます。
日本政策金融公庫のメリット
- 金利が低く、固定金利なので返済の負担が少ない
- 無担保、無保証
- ブラックリストに載っている人、自己破産歴のある人でも融資を受けられる場合がある
ただし、現在も借入残高がある場合や自己破産して間もない人は借入が難しくなります。
日本政府金融公庫は、新たな事業の創出や事業再生に対する支援を目的とした金融機関ですから、ブラックになったことのある人、自己破産歴があっても、再挑戦のための資金支援に非常に前向きに対応してくれるのです。
ですから、審査には事業主の「誠実さ」も求められることを覚えておいて下さい。
日本金融公庫に融資申請する場合は、いくつかの注意点があります。
注意点①見せ金は絶対にやってはいけない
見せ金とは、ないお金をあるように見せることです。
日本金融公庫には、原則として自己資金と同じ額しか融資を受けることができません。
または、無担保・無保証制度では自己資金要件があり、融資希望額の3分の1は自己資金を用意しなければなりません。
自己資金500万円の人は500万円までの融資を受けることができますが、自己資金100万円の人は100万円までしか融資を受けることができません。
そこで、自己資金を持たない人が、当座として知人から400万円借りて500万円持っているように見せかけてお金を借りようとすることを「見せ金」といいます。
注意点②実現可能な事業計画書を作成する
開業や業務の運営資金として融資を申請する場合、事業計画書が必要になります。
当然のことですが、計画性のない人にお金を貸すのは躊躇われます。そもそも融資を受ける以前に、計画性がなければ事業を継続することでさえ困難になりますので、計
画を立てることは大切です。
注意点③税金は滞納しない
日本金融公庫は国の金融機関です。つまり、税金が原資となっているわけです。
そのため、税金の滞納は致命的だと思って下さい。
納税のチェックがあるといっても、厳しく審査されるのは「法人税」と「所得税」で、国民年金や地方税は確認されない場合もあります。
また、過去に税金の滞納があっても、現在はきちんと納税が済んでおり、今後も滞納せずに納税できる状況が見込めれば問題はないので、心配であれば申請の際に正直に
相談すると良いでしょう。
公的融資は、融資申申請者の幅が広く、金利も低いというメリットがある分、銀行ほどではないにしろ、やはり借入の条件や審査基準は厳しくなります。
注意点④つなぎ資金には向いていない
公的金融機関は審査に時間が掛かります。
そのため、つなぎ資金など、今すぐお金が必要になった場合には向いていません。
公的融資を希望するなら、事業もお金のやりくりも、しっかりと計画を立てておく必要があります。
審査が柔軟な消費者金融のカードローンを利用する
どうしてもお金が必要なのに、公的金融機関の融資を受けることができない場合は民間融資を利用することになります。
民間の金融機関には、銀行、信用金庫、賃貸業者(消費者金融)などがありますが、前の項目でも述べた通り、銀行や信用金庫は借入の際に担保や保証人が必要になる場
合がほとんどです。
その点、消費者金融のカードローンは、担保や保証人の必要がありません。
消費者金融カードローンのメリット
- 銀行や公的金融機関に比べ審査基準が厳しくない
- 申し込み手続きが簡単
- 即日借入も可能
- 無担保・無保証での借入が可能
消費者金融のカードローンはパートやアルバイト、フリーランスの人でも収入証明があればお金を借りることができます。
(⇒カードローンを利用するための職業)
審査がスピーディーであるため、即日借り入れも可能です。急にお金が必要になった場合には、消費者金融のカードローンは大変便利です。
消費者金融カードローン利用の注意点
カードローンの使途目的は基本的に自由ですが、事業資金として借入をする場合は注意が必要です。
消費者金融の一般的なカードローンの利用目的は原則自由ですが、実は事業資金としての利用は認められていないのです。
一般的なカードローン(フリーローン)は、あくまでも個人向けの商品であり、利用目的は生計費に限るとされています。
たとえ個人事業主であっても、利用目的が運転資金や設備投資費である場合は、カードローンを利用することができないのです。
利用目的が事業資金であることを伏せてお金を借りることも出来ないわけではありませんが、消費者金融は賃貸業法が適用となり、総量規制という決まりにより、借入限
度額は年収の3分の1までとなっています。
では、フリーランスの人が事業資金としてお金を借りるにはどうしたらよいでしょうか?
フリーランスの心強い味方!ビジネスカードローン
消費者金融の中には、事業資金を目的としたビジネスカードローンを扱っているところがあります。事業サポートローンなどとも呼ばれています。
事業資金という名目になると、やはり担保や保証人が必要になるのでは?と心配されるかも知れませんが、ビジネスカードローンもフリーカードローンと同様に担保や保
証人は不要です。
更に、公的金融機関や銀行は審査に時間が掛かりますが、消費者金融が扱うビジネスローンは審査が早いため即日借入も可能です。
では、フリーカードローンとビジネスカードローン、その特徴を比べてみましょう。
フリーカードローン | ビジネスカードローン | |
---|---|---|
借入限度額 | 1000円~500万円 | 1万円~250万円 |
貸付利率 | 4.5%~18% | 12.7%~18% |
資金使途 | 自由 | 事業資金(運転資金・設備投資資金) |
担保・保証人 | 原則不要 | 原則不要 |
必要書類 | 本人確認(運転免許証や健康保険証など) 収入証明(50万円以上借入の場合) |
本人確認(運転免許証や健康保険証など) 確定申告(青・白) 事業内容確認書 |
総量規制 | 対象 | 対象外 |
ビジネスカードローン利用で注意すべきこと
注意点その①利用条件はきちんと確認する
ビジネスカードローンの対象は個人事業主と限定している賃貸業者もあり、その場合、法人は利用することができません。例え個人経営であっても、法人化されている場
合は対象外となります。
また、業務歴が1年以上であることが条件に含まれていることもあります。
注意点その②できるだけ借入残高は少なくしておく
ビジネスカードローンは総量規制対象外といっても、既に個人的な借入残高がある場合は利用限度額が低くなったり、借り入れが難しくなることがあります。
ビジネスカードローンを扱う大手消費者金融は「全国信用情報センター連合会(通称:全情連)」に加盟しており、借入審査には全情連のデータで個人の借入状況や返済
履歴が調査されます。
返済に遅延が多い、借入残高が多いと、個人の信用性が低いと判断されてしまう可能性があります。
事業資金を少しでも多く用意したいのであれば、個人的な借り入れはできるだけ整理しておいた方が良いでしょう。
注意点その③返済期間には注意すること
表で見比べても分かる通り、フリーカードローンと比べて金利は高く設定されています。
返済が長期になれば、それだけ返済の負担が増すことになります。
ビジネスカードローンは、借入のハードルが低い分、金利が高くなるということを覚えておきましょう。
ビジネスカードローンは短期の運転資金、つなぎ資金として利用することが望ましいようです。
カードローンを上手に利用して無理のない運営を!
フリーランスで仕事をしていると、生活費はもちろん事業の運営費も全て自分でやりくりしなければなりません。
お金を借りることは出来ても、その返済に追われる自転車操業になってしまっては良い仕事ができなくなってしまいます。
借り入れ残高があることは必ずしもマイナスのイメージになるわけではなく、たとえ多額の借り入れがあったとしても、遅延することなく、きちんと返済できていれば、
それだけの返済能力があると判断され、社会的個人信用度が高くなることもあります。
カードローンは利用限度額内であれば何度でも借り入れすることが可能ですし、返済状況が優良であれば利用限度額を増額することもできます。
事業も借り入れもきちんと計画を立て、より良い仕事ができると良いですね。
【参考ページはこちら】
仕事が決まってすぐでも借入できる?