うっかり残高不足!引き落とし不可でもブラックにならない!?
〝ブラックリスト〟って聞いたことがありますか?実際にそのような名前のリストがあるわけではありません。
クレジットや、ローン・キャッシングカードの利用時、長期間の延滞や、返済不能等の情報がしかるべき個人信用情報機関に事故情報として記載されてしまうことを言います。
最近ではこの「ブラック」という言葉がひとり歩きして、間違った認識をされている方も多いようです。
今回は、「ブラック」について正しい知識を持っていただけるよう皆さんに解りやすくご説明いたしますね。
銀行の自動引き落としで毎月返済、でも残高不足は即ブラック!?
クレジットや、カードローン等の返済を預金口座からの引き落としにしているという人は多いと思います。その他、光熱水費、スマホの使用料等、すべてを引き落としにしておけば、忙しくて振り込みに行く時間がなかったり、うっかり忘れてしまいがち、という人には安心ですよね。
給与が振り込まれる自身のメインバンクから、公共料金、クレジットの支払い、カードローンの返済等、一切まとめて引き落としの契約をしている場合などは、銀行側から特別なサービスを提供されるなど、お得なメリットもあるようなので見逃せません。
しかし、なにもかも全部まとめて引き落としするという、この便利きわまりないシステムが、ときとして思わぬ悲劇を引き起こすこともあります。
残高不足によって引き落としができなくなってしまうという事態です!
便利な引き落としによって生じてしまうトラブル!
現金払いでは、物品購入したり、サービスの提供を受けたとき、手持ちのお金が減って行くので、自分がどれくらいのお金を使ったかが目に見えて分かりやすいのです。
一転、預金口座からの引き落としがメインだとお金の流れがまったく目に見えないので、お金を使うことについ無頓着になり、ついつい浪費してしまう可能性が高いようです。
たまたまその月だけ光熱水費がいつもより余分にかかってしまったとか、スマホ契約の無料サービス期間が終了していたのに気づかず使用料が一気に上がっていたりだとか、クレジットカードを使っていてついつい散財してしまった等々…。
引き落とし金額が口座残額を上回ってしまいがちなケースはいろいろ考えられます。
日頃現金を持たず、クレジット払いがメインで、公共料金・スマホ利用料。カードローン返済等すべて口座引き落としにしているというような方は、預金残高を毎月しっかりチェックする習慣づけをオススメします!
引き落とし時期が集中し残高不足になってしまったら?
さて、預金残高をこまめに確認することを怠り、なおかつ、さまざまな条件が重なって、その月の引き落とし額が、預金残高を超えてしまったような場合。
もしかしたら、この一度きりの失敗が、「ブラック」認定されてしまうことに繋がるのでは?と不安に思っている方もいるかもしれません。
結論から言えば、ただ一度くらいの引き落とし不可ではブラックになることはまず、ありません。どうぞご安心下さい。
それでは、一体どのような場合に「ブラック」になってしまうのでしょうか?次の項で詳しく見ていきたいと思います。(こちらもご参考に→ブラックの原因と対策)
ブラックリストに掲載されてしまうのはどのようなケース?
たった一回、引き落としができなかったくらいでは、「ブラック」になるような心配はない、ということを前項でお伝えしました。
では、どのようなケースが「ブラック」に相当してしまうに至るのか、これから具体的に見ていくことにしましょう。
ほぼ間違いなく事故情報とされてしまう!NG行為3つ
次の3点、いずれかに相当する場合、個人信用情報機関に事故情報として記載されてしまうこと、間違いなしです!覚えておきましょう!
- クレジット・カードローン等の返済が3回以上滞っている
- クレジット・カードローン等の長期延滞をしている
- 債務整理をしたことがある
では、これら3項目について、ひとつずつ説明していきたいと思います。
1回なら見過ごされるが3回も続けて返済されないと大問題に!
一度くらいの引き落とし不可ならば、「うっかりしていたんだな」、「今月はたまたま資金繰りがうまくいかなかったのかも…」と思われるくらいで、問題にもなりません。
しかし、仏の顔も三度、とはよく言ったもので、三度ともなれば、金融機関もさすがに見逃してはくれないものです。
3回以上、返済が滞ってしまうと、信用情報機関に通報され、あなたの個人信用情報記載欄に、「事故情報」、すなわちブラック情報が登録される可能性大!
クレジット・カードローン等で長期延滞の場合はさらに深刻!
三度の引き落とし不可が問題となるならば、それ以上長期に渡る延滞の場合はさらに事態が深刻となるのは明白ですよね。
借りたお金を期日までに返済しなかった、あるいはできなかった…。これらは、あなたが取引をしている金融機関、クレジット会社等に対し、あなた自身の「信頼を損ねる行為」に相当します。
「自己破産」「任意整理」「民事再生」債務整理を理解しよう!
さて、この項の最後に債務整理についてご説明したいと思います。
債務整理とは、借金が返済できず、困っている人に対し、法律の専門家、すなわち弁護士・司法書士等がアドバイスをし、借金を楽にする、あるいは借金自体をなかったことにするという手段です。
「自己破産」、「任意整理」、「民事再生」という3つの方法があります。内容を簡単に表にまとめてみましたのでご参照下さい。
種類 | 詳細 |
---|---|
自己破産 | 借金全額支払い免除 |
任意整理 | 原則として利息分の支払い免除 |
民事再生 | 住宅等の財産保持、借金を大幅減額 |
表を見て分かるように、借金で苦しんでいる人にとって、債務整理はこれ以上ない、ありがたい手段に他なりません。
しかし、逆の立場、すなわちお金を貸した身になって考えてみれば、「信用してお金を貸したのに、借金が帳消しになって1円も返してもらえないなんて!これじゃ商売あがったりだ!」…なんてことになるのは容易に想像がつきますよね?
債務整理が、間に述べた引き落とし不可、長期に渡る延滞同様、金融機関にとって著しく「信頼を損ねる行為」に相当してしまうということがよくよくご理解頂けると思います。
ブラックリストに載ってしまうのを水際で止める方法がある!?
さて、ブラックリスト=信用情報機関の事故情報に相当するのはどのような場合か、ということを前項でご説明しました。ここまで読めば大抵の方が、「自分は金輪際、ブラックになんかなりたくない!」と思われることでしょう。
しかし、実際には、「ブラック」になってしまう人が大勢いるが現実です。おそらく、自分から望んで「ブラック」になろうとした人は皆無に違いないのに…。
信用情報機関に事故情報を記載されてしまったら、短くても3年、長ければ10年ものあいだ、新しくクレジットカードをつくったり、金融機関からお金を借りたりすることができなくなってしまうこともお伝えしましたね。
そのように「どこからもお金が借りられない人」を利用者に想定し、「ブラック融資OK」などの看板を掲げる貸金業者もありますが、そうした業者のほとんどが正規の貸金業者ではない、悪徳なヤミ金融であることを知っておきましょう。
できることなら、ブラックリストに載せないで欲しい…!
「今後、危険なヤミ金融以外ではお金を借りることができなくなってしまうなんて…!ブラックになんか絶対になりたくない!」。
そう思っていたにも関わらず、預金残高不足の事態が数回重なり、カードローンの引き落としができなかった…。そんなとき、情報機関に自身の事故情報が記載されるのを指をくわえて見ている他ないのでしょうか…。
いえいえ!諦めるのはまだ早い。ブラックにされる水際で、事故情報の記載を防ぐ、最善の方法があります。それをぜひ、伝授したいと思います!
ブラックになるのを水際で止める!その実に簡単な方法とは
それは…。 今回引き落とし不可だったカードローン会社に電話をかけるというもの。
おそらく、「え~っ。まさかそんな単純な方法で…」とお疑いの方もあるでしょう。こんな簡単な方法なのに、実際に試している人は案外少ないようです。だからこそ、やってみる価値は絶対にアリ!
ここで大事なのは誠意です。次は絶対に返済します、という気概。もし、それがまったくなくて、とりあえず、電話だけはかけてみる。それだったら止めた方がいい。極論になってしまうことを恐れずに言いますが、それだったら、「お金を借りること自体、しない方がいい」。
この方法を聞いて、「よし!ブラックにならないために電話をかけてみよう!」と思い立った人は、「返済意欲がきわめて高い人」であると言えます。そして、そのような誠実さは必ずや電話口の担当者にも伝わることと思われます。
ブラックリストに載らないよう、日頃から気をつけたいこと
「ブラック」とは一体どういう状態を言うのか?また、「ブラック」に絶対なりたくない!という人のために、情報機関に事故情報が記載されるのを水際で止める方法というのを伝授しました。
最後に、「ブラック」にならないために日頃から気をつけるべきことをお話ししたいと思います。
ブラックにならないためにはお金なんか借りなければいい?
「ブラックになりたくなかったら、金融機関からお金を借りたり、クレジットカードを利用しなければいいのだ!」なんて言うのはまさに極論ですよね。
10代、20代の若者ならともかく、30代、40代の立派な大人が、クレジットカードの一枚も持っておらず、これまでに一度もローンを申し込んだことがないとしたら実は、その方が大問題!
なぜかと言うと、クレジットやカードローンの利用は、あなたの信用度をはかる手段ともなり得るからです。
事故歴のないクレジットヒストリーは信用の証!
クレジットカードの利用歴というのは、前出の信用情報機関の持つ個人情報に〝クレジットヒストリー〟として記載され続けていきます。
これまでに3度以上の返済不能、長期間に渡る延滞、債務整理などが一切なければ、クレジットヒストリーは、社会におけるあなたの信用を保証する記録となります。
大切なのは、ブラックになることを恐れて、お金を借りないことではありません!社会的信用を築いていくためにはむしろ、お金を借りた方がいい。借り方に常識といくらかの配慮があればいいのです。
借り方の常識と配慮とは何か?…それは、自身の返済能力を見極め、確実に返せる金額だけを借りると言うこと。ブラックにならないために気をつける点はただ、それだけなのです。
必要であれば、しかるべき金融機関、貸金業者からどんどんお金を借りていい。そして、借りたお金はきちんと返済することが肝要。
それがあなたの確かな信用を築き、恵まれた未来を切り拓く道しるべとなることでしょう。
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