カードローン審査に落ちる理由は8つ!信用情報が重要なポイント

カードローンでお金を借りる人にとって、審査がどうやって行なわれているのかは、最も気になるところでしょう。審査に落ちる理由がわかれば、審査を通りやすくもできるということになります。

ここでは、カードローン審査に落ちる理由は8つあって、個人信用情報が重要なポイントになっているということを説明していきます。審査に通らない原因となっている個人信用情報を知ることによって、カードローンの審査を通りやすくする参考にしてください。

信用情報はカードローン審査の判断に大きな影響を与える!

カードローンの審査を通すかどうかの判断材料として、最も重要と考えられるのは、個人信用情報というものです。この情報は、金融機関の種類別に作られた信用情報機関で、各金融機関から預かったり、各機関が独自に集めたりしている情報です。

カードローン審査の判断に大きな影響を与える個人信用情報は8つあって、返済能力を基準にして3種類に分けられるということを説明していきます。この8つの個人信用情報の内容の良し悪しが、審査に落ちる原因となっているのです。

審査に大きな影響を与える信用情報は8つアル!

カードローンの審査に落ちる理由は様々ありますが、申込者の属性や返済履歴に問題があると判断される事が、審査に落ちる理由になると考えられます。金融機関では、情報信用機関の個人信用情報を重要な判断材料として、審査を行なっているのです。

個人信用情報に関連して、審査のを通すかどうかの判断に大きく影響を与えている信用情報は、次のように8つあり、これらが「審査が通らない原因」となっているのです。この8つの信用情報の詳細については、後で一項目毎に説明をしていきます。

  • 事故・異動情報の発生
  • 本人都合の支払遅延・代位弁済
  • ケータイ・スマホ料金の3カ月滞納
  • 他社借入件数・金額が過剰
  • 借入額と申告年収などの大きな差異
  • ローン申込が複数・一時期集中
  • 中高年以上でクレジットヒストリーが無い。
  • 他人情報による与信判断

銀行・消費者金融・信販会社のそれぞれを主な会員として、3つの個人信用情報機関があり、これらは提携して情報交流CRIN(クリン)を実施しています。これによって、各機関の会員は、各機関での延滞、代位弁済等の情報および本人申告情報(一部)を利用しあうことができるのです。

審査に影響する信用情報は大きく3つに分けられる!

カードローン審査が通らない原因になっている8つの個人信用情報は、その内容から大きく3種類に分けることができます。それは申込者の返済能力を基準にしたもので、次の3種類になります。

  • 事故情報
  • 返済能力情報
  • 事実誤認情報

事故情報とは、返済遅れが何ヶ月も過ぎていたり、返済遅れを何回も起こしている状態であることです。個人信用情報によって、申込み時にその状況である事がわかれば、カードローンの審査はほぼ完全に通ることはありません。

返済能力情報とは、申込者に安定した返済能力があるのかを判断するための情報で、申込み内容が個人信用情報と大きな隔たりが無いか、他の借入状況に問題は無いかなどを確認しています。他社の借入を含め、無理な借入はほぼ確実に見破られてしまいます。

事実誤認情報とは、上の2種類とはまったく違い、申込者本人の責任によるものではありません。間違ったブラックな内容で情報登録されていたり、ブラックな内容の人の情報を間違って判断材料にされてしまう事も、極まれには起こることがあり、この間違った情報のことを言います。

ブラックリストは存在しないが「事故情報」はリストアップされる

カードローンの申込み時に「事故情報」があれば、つまり「事故」状態であれば、審査はほぼ完全に通ることは無いと言いました。それは、この個人信用情報が最も重大な審査の判断材料となっているからです。

ちなみに、異動情報という言い方もありますが、これは信用情報機関において、事故情報が登録されたことを意味しています。つまり、これこそがブラックリストは存在しないまでも、事故情報がブラックな情報としてリストアップされることなのです。
(⇒何年経てばブラック情報は消えるの?

また、事故情報は過去の事例であっても審査落ちの原因となったり、近年では携帯電話やスマートフォンの料金延滞なども、ブラックな情報として扱われていることを説明します。事故情報に分類される個人信用情報には3つのものがあります。

事故・異動情報は最もヘビー!審査を通らない最大の理由

当然のこと、金融機関はお金を貸して、その利息を儲けとしているですが、その利息ばかりか貸したお金すら返済されないとなると、商売上がったりです。そのため、貸したお金が返済されない状態の、事故情報を最も重要と考えるのです。

事故情報は、信用情報機関の情報交流クリンによって、他の信用情報機関のものであっても確認することができるようになっています。銀行などを会員とする全国銀行個人信用情報センター(KSC)では、事故情報を以下のように取り扱っています。

情報名 事故情報 登録期間
取引情報 延滞
代位弁済
強制回収手続
解約
契約終了又は完済日から
5年を超えない期間
不渡情報 不渡
取引停止
第1回目不渡:
 6か月を超えない期間
取引停止:
 5年を超えない期間
官報情報 破産 手続開始決定等を受けた日から
10年を超えない期間

過去の「事故情報」も審査に通らない理由になる!

支払遅延や代位弁済などの「事故」の状態が、過去のものであってもカードローンの審査は通らないことになります。「事故」はお金の借入申込者の返済能力が無いことの証明であり、今現在その状態でなくても、審査落ちの判断材料となります。

破産の場合は、貸主の金融機関にお金は返ってきませんので、明らかに「事故」と言えますが、支払遅延や代位弁済の場合はお金は返済されますので、何故「事故」とされるのでしょうか。それは、返済能力の判断は、あくまでも決められた期限までに本人が返済できるかどうかにかかっているからです。

過去の事故までカードローン審査の判断材料になると、一度事故を起こしてしまうと、もうお金を借りることができないのかと言うとそうではありません。信用情報には一定の登録期間があり、どんなにブラックな情報でも、いずれは登録を解除されます。

銀行などを会員とするKSCの、事故情報の取り扱いについて見てみましたが、他の信用情報機関ではどうなっているのでしょうか。消費者金融などを会員とする日本信用情報機構(JICC)では、事故情報を以下のように取り扱っています。

情報名 事故情報 登録期間
返済状況に関する情報 延滞 延滞継続中
発生日から1年を超えない期間
取引事実に関する情報 債権回収
債務整理
保証履行
強制解約
破産申立
債権譲渡
発生日から5年を超えない期間
債権譲渡は発生日から1年を超えない期間

ケータイ・スマホ料金を滞納してもブラックになる!

現在は、携帯電話やスマートフォンを持っているのは当たり前のような普及状況です。そのためか、この関連の料金延滞情報も重要な個人信用情報になってきているようです。

信用情報機関では2009年あたりから、ケータイ・スマホなどを分割払いで買った人が、電話料金を3ヶ月滞納すると、そのことを事故情報として登録するようになっているのです。つまり、ケータイ・スマホの料金を滞納してもブラックになってしまい、カードローンの審査に落ちる理由となるのです。

分割払いと言うとクレジットカードですが、これを扱っているのは信販会社です。信販会社などを会員としている信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)では、事故情報を以下のように取り扱っています。

情報名 事故情報 登録期間
お支払状況に関する情報 延滞
保証履行
破産
契約期間中
取引終了後5年間
割賦販売法対象商品の
お支払状況に関する情報
遅延 (同上)
貸金業法対象商品の
お支払状況に関する情報
遅延 (同上)

最大の審査ポイント!「返済能力」が与信判断の決め手

カードローン審査の与信判断で最大のポイントは、借入申込者の返済能力にあります。事故情報が無いことはもちろんですが、事故が起こさない返済能力があることが、非常に大事な決め手となっています。

各金融機関では、カードローン審査の際、返済能力情報として個人信用情報を利用しているのです。返済能力情報としては、「他社借入件数・金額が過剰」・「借入額と申告年収などの大きな差異」・「ローン申込が複数・一時期集中」・「中高年以上でクレジットヒストリーが無い。」の4つがあります。

カードローン申込みの門前払いも有り得る?!他社借入過剰の場合

金融機関では返済能力の無い人にお金を貸したくないのは当然ですが、そうなる疑いがある人にも融資を渋る基準のようなものもあります。その明確なものが、借入金額が年収の1/3までに制限される総量規制に関わっていて、他社を含めた借入金額を与信判断の材料としているものです。

多くの金融機関では、カードローン審査申込み前に、ホームページで事前診断ができるシステムを採用しています。ここでは、簡単な申込者の情報と他社借入状況を入力させ、融資の可能性を直ちに判定してくれるのです。

総量規制を超える借入金総額となれば、当然融資は不可となり、門前払いという形となります。銀行は総量規制の対象外ですが、他社を含めた借入総額は、非常に重要な与信判断の材料となっています。

各金融機関の事前診断でどのような情報を入力させているか、銀行・消費者金融・信販会社のカードローンのいくつかの事例を紹介しましょう。

金融機関
カードローン
事前診断 他社借入状況
三菱東京UFJ銀行
バンクイック
お試し診断 他社借入状況(件数・金額)
 銀行(住宅ローン別に入力)
 信販・流通系ローン会社
 消費者金融系ローン会社
アイフル
カードローン
1秒診断 他社借入金額合計
 (自動車・住宅ローン除く)
ジャックス
ビアージュカード
お借入診断 他社借入金額合計
 (クレジットカードでのショッピング・
 住宅・自動車・銀行ローン除く)

消費者金融からの借入実績は重要!申込み時の嘘は見破られる!

カードローン審査申し込み時に、どの位の借入金があるのかが重要な与信判断材料ですが、過去の借入実績もまた申込者の信用を判断する重要な情報となっています。

信用情報機関に消費者金融からの借入記録があれば、即座に申込み内容との照合が行なわれます。過去の借入額が申込み時に申告された年収に比べて多かったり、申込借入金額と大きく変わっていると、申告内容が嘘の可能性が高いと判断されてしまいます。

消費者金融からの借入実績は非常に重要な与信判断材料になっていて、申込み時に年収などをごまかしても、大体は見破られてしまうものなのです。

消費者金融を主な会員としている信用情報機関JICCの、契約内容に関する情報には以下のものがあり、契約している間と完済してから5年間は、個人信用情報として登録されています。これらの内容については、新しい借入申込み内容と整合性が取れるようにしないと、審査は通りにくくなってしまいます。

  • 登録会員名
  • 契約の種類
  • 契約日
  • 貸付日
  • 契約金額
  • 貸付金額
  • 保証額

カードローン申込みは、短期集中すると審査に落ちる?!

お金を借りる人の中には、「借り逃げ」という行為に走る、低い返済能力以前の問題児もいます。融資を申込まれる金融機関では、申込者の返済能力はもちろん、借り逃げのおそれが無いかの判断が必要になってきます。

信用情報機関によって登録期間は違っていますが、各金融機関でのカードローン申込み情報は、個人信用情報として登録されています。融資申し込みを受けた金融機関では、申込者が短期間に複数の金融機関に融資申し込みをしていないかを確認するのです。

確認の結果、融資申込情報が多く、短期間に集中していると、「借り逃げ」のおそれがあると判断され、審査に落ちてしまうことが多くなります。短期間がどの位になのかというと、それは以下の各信用情報機関での融資申込情報の登録期間内ということでしょう。

信用情報機関
(主な会員)
融資申込情報 登録期間
KSC
(銀行)
照会記録情報
(会員がローン等の契約
・申込内容等を照会)
当該利用日から1年を超えない期間
JICC
(消費者金融)
申込みに関する情報
(申込日及び
申込商品種別等)
申込日から6ヵ月を超えない期間
CIC
(信販会社)
お申込み内容に関する情報
(照会日、商品名、
契約予定額、
支払予定回数、
照会会社名等)
照会日より6ヶ月間

中高年でクレジットヒストリーが無い?!その信用はガタ落ちダ!

融資を行なう金融機関では、信用情報機関の個人信用情報を与信判断の材料にしている訳です。だから、基本的にはブラックや、ブラックになりそうな状態の情報がなければ審査は通りやすくなるので、個人信用情報そのものが登録されていなければ、とても良い状況のように思ってしまいます。

ところがそれは間違いなのです。今の世の中、クレジットカードを持っていない人はかなりめずらしい方で、大抵の人は何らかのクレジット利用経験があるものです。

特に30才を過ぎた中高年の人であれば、このクレジットヒストリー(過去の金融商品の利用履歴)は、必ずあるものなのです。このクレヒスが無い中高年では、個人の信用を確認することができず、登録期間の過ぎた事故情報があったことも疑われ、審査には通りにくくなってしまいます。

クレヒスが無い状態のことを、ホワイト状態などと言います。これまで現金だけで済ませてきた人もホワイト状態になるのですが、通常金融機関では、申込者が昔起こした事故(延滞・クレジットカード強制解約・自己破産など)の存在を疑うのです。

信販会社を主な会員とする信用情報機関CICでは、クレジット利用時の毎月の返済状況を、次のような項目で分類して管理し、会員から要求があった時に開示しています。良好なクレヒスとは、下の「$」表示が並んでいるもので、少なくとも「$」「A」「-」表示及び空欄であれば、ほとんど問題はありません。

  • $:当月請求額どおり入金
  • A:本人事情での未入金
  • -:当月の請求・入金無し
  • B:本人以外の理由での未入金
  • C:原因不明の未入金
  • P:当月請求額の一部入金
  • R:本人以外からの入金
  • Q:請求額のどのくらいか判断できない入金
  • (空欄):情報の未更新

心当たりが無いのに審査に落ちる?!「事実誤認」に注意

これまで、カードローン申込者本人の個人信用情報について、審査が通らない原因となる信用情報を7つ紹介してきました。これらは、大きく3つの「事故情報」と、4つの「返済能力情報」に分類できます。

そして、あと一つの審査が通らない原因となる信用情報は、「事実誤認情報」です。これはローン申込者本人の信用情報が正しく使われていないものです。

過去に「事故」を起こした事も無く、年収に見合わないような借入金額を申込んでいる訳でもないのに、何故かどこの金融機関のカードローン審査に落ちてしまう。まったく心当たりが無いのに、何故審査に落ちてしまうのかと思っている人もいることでしょう。

こんな時は、個人信用情報について「事実誤認」が起こっていることを疑う必要があります。「事実誤認情報」とは何か、「事実誤認」が起こった時にはどうすればいいのか、その状況と対応の仕方を説明していきます。

他人情報の与信判断が行なわれてる?!事実誤認情報での審査落ち

カードローン審査が通らない原因の8つめの信用情報は、「事実誤認情報」に分類される「他人情報による与信判断」です。極稀に起こる事があるようですが、同じ読み方や同姓同名の他人の個人信用情報を、与信判断の材料とされる場合です。

間違って照会された情報に問題がなければ良いのですが、「事故情報」であったり、事故を起こしそうな「返済能力情報」だったりすると、審査に落ちてしまう場合もあるのです。

また、登録されているのが申込者本人のことであっても、その内容に間違いがある場合も考えられます。過去のキャッシング利用時の返済記録で、毎月ちゃんと返済していたにも関わらず、返済遅延をなっていたりする最悪です。

クレジットカード・キャッシュカード・通帳などは、ローマ字による印字となるため、同姓同名の間違い対策として、本人確認書類の提示・提出を行なっていますが、信用情報機関での情報登録には、本人の確認がされないため、間違ってしまう時も有りうるのです。

事実誤認情報への対処の仕方は、本人開示制度の利用

同姓同名などの他人の個人信用情報を与信判断の材料にされたり、間違ったブラック或いはブラックに近い間違った個人信用情報が登録されていると疑われる時は、信用情報機関に対して、その調査依頼と内容訂正を要求する事などができます。

当たり前のことですが、その個人信用情報の内容が間違いがなければ、登録を抹消したり、訂正したりすることはできません。自分の信用情報に事実誤認の心あたりがあるか、自分の信用情報がどのように登録されているのか知りたいという人は、信用情報機関の「本人開示制度」を利用すればよいでしょう。

個人信用情報は情報交流クリンによって、3つの信用情報機関でやり取りしていますので、3つの信用情報機関の「本人開示」の方法を知っておく必要があるでしょう。信用情報機関により「本人開示」の方法は微妙に違っていますので、各信用情報機関毎の本人開示で必要なものを対比して紹介します。

信用情報機関
(主な会員)
必要書類 開示手数料
KSC
(銀行)
登録情報開示申込書
本人確認資料(2種類)
1,000円
JICC
(消費者金融)
調査依頼書
本人確認書類
無料
CIC
(信販会社)
申込書
本人確認書類
1,000円
(窓口:500円)

審査に落ちる理由を知ったら、審査なんて怖くない!

以上見てきたように、カードローンの審査の与信判断には、信用情報機関に登録された個人信用情報が大きな判断材料となっています。「審査が通らない原因」とされる8つの個人信用情報は、そのまま「審査に落ちる理由」になっているのです。

「審査が通らない原因」の信用情報を、改めて「審査に落ちる理由」としてまとめると次のようになりますので、少しでも、審査を通りやすくする参考にすれば何も怖いものはありません。いずれにしても、カードローン審査に落ちる理由には、個人信用情報が重要なポイントになっているのです。

  • 現状が事故状態である。
  • 過去の事故情報がある。
  • ケータイ等料金を滞納している。
  • 他社借入件数・金額が多い。
  • 借入額と年収などの差異が大きい。
  • ローン申込が多く、短期集中している。
  • 中高年以上でクレヒスが無い。
  • 間違った良くない信用情報で与信されている。

【参考ページはこちら】
なぜか知らないけど審査に通らない!

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