借入れ可能なカードローンがすぐわかる!匿名の一括審査とは?
カードローンを利用する場合、一番気になるのが審査に通るかどうかという事でしょう。もし落ちれば信用情報に記載され、しばらく申込むことも難しくなってしまいます。
このため安易に申込みすることもできず、困っている人もいるかもしれません。そこで最近注目されているのが一括審査というサービスです。
この一括審査は匿名で利用できるため信用情報に傷もつかず、一度に複数のカードローンの審査を受けることができます。そこでこの一括審査の利用にあたっての注意や一括審査後の申込手順について調べていきましょう。
またカードローンによっては一括審査の対象になっていないものもあるため、それらについての考慮の必要性もお話ししていきます。
複数のカードローンが一括審査できる!その仕掛けとは
カードローンなどローンの審査落ちは信用情報に傷がつくと言われ、それが心配で申込みを躊躇する人も少なくありませんでした。このため自分が審査に通りそうなカードローンを予め知る方法が求められていました。
そこで登場してきたのが一括審査というサービスで、正式な申込みの前に、サービスに参加している複数の金融機関のカードローンの審査に通るのかどうか事前に教えてもらえるものです。
この結果を見て、自分が審査に通りそうなカードローンを選んで、実際に申込を行えば、本番の審査に通る可能性が高く、信用情報に傷がつく可能性は低くなります。
審査落ちすると申込みブラックという落とし穴がある
まずローンをあまり利用したことが無い人もいるかもしれませんから、ローンの審査に落ちるとなぜ信用情報に傷がつくのかを説明しておきましょう。
信用情報というのは金融機関が審査に利用するため、これまでの金融取引の状況を銀行、消費者金融、クレジットカード会社などの業界ごとに共有しているデータベースのことで、特に滞納など金融機関に都合の悪い情報は各データベース間でも共有されています。
ローンの審査に落ちた場合もこの信用情報に記載されます。このため続けて申込みを行うようなことがあると、直前に審査に落ちたことが分かってしまい、金融機関は短期間に何度も申込を行う人はお金に困っていることを疑うため審査には落とすことになります。
このため一度審査に落ちると申込ブラックという状態になって、6か月を超えない範囲で、この状態が続くことになるのです。
信用情報は傷つかない!匿名で利用できる一括審査
カードローンの利用希望者の中にも、こういう仕掛けを理解していて、申込みたいが落ちるのが心配で二の足を踏んでしまうという人もいて、以前から信用情報に関係なしで審査が受けられればと考えていた人は少なくなかったのです。
一括審査というサービスはこういう背景から生まれてきたものです。このサービスを利用すれば、サービスに登録されたカードローンすべてについて、匿名で審査を受けることができます。
匿名という事は審査の結果がいかなる場合であっても、信用情報に記載する事はできません。したがって利用者から見れば申込ブラックを心配しないで審査を受けることができるのです。
一括審査ができる仕組みとは
ここでローンに詳しい人は金融機関が匿名で申込みを受け付けるはずはないと考えると思います。そこで次に一括審査がなぜできるのかという仕掛けについて説明していきます。
実は一括審査とは言っていますが、実際に金融機関に申込みをしているというわけではありません。要するに一括審査の段階では金融機関は関わっていないのです。
このサービスに参加している金融機関は審査で用いる判断基準を一括審査サービスの運営元に提供していて、一括審査サービスは各社から提供された判断基準を用いて、利用者の申込み情報を審査し、結果を利用者に通知しています。
(⇒カードローンの審査基準とは?)
つまり金融機関の代わりに、実際の審査と同じ情報を使ってサービス運営元が審査を行っているという事なのです。この仕掛けなら匿名でも審査することは可能なわけです。
この関係を次に示します。
- 通常の審査の場合
利用者情報↓ ↑審査結果
- 一括審査の場合
利用者情報↓ ↑審査結果
↑ ↑ ↑ … ↑判断基準
一括審査はあくまで簡易審査で正式な審査ではない
お気づきの人もいるかもしれませんが、この一括審査の結果で審査に通ったとしても、それでカードローンが利用できるわけではありません。
あくまでこの一括審査はサービスの運営元が判断したものです。実際の基準を利用したものであっても、金融機関が正式に行ったものではありません。したがって位置づけとしては申込み前の事前の簡易審査と考えるべきものです。
カードローンを利用するためには、この一括審査の結果をもとにして、審査に通りそうであれば実際に申込みを行い、金融機関の正式な審査を受けることになります。
正直に申告しよう!審査で記載する内容について
このように一括審査は匿名で利用できて大変便利なのですが、当然利用に当たっては注意しなければならない事があります。もっとも重要なのは、審査に必要なデータの正確性です。
ここでデータと言っているのは、一括審査を申込む時点で記載する、申込者の情報のことです。この情報が不正確なものであれば、審査を行って出てくる結果も信頼性が低くなります。
この状態で審査に通るという結果が出て実際に金融機関のほうに申込んだとしても、審査に通る保証などありません。いい加減な情報を利用するのであれば一括審査は時間の無駄になってしまいます。
どのような内容を記載するのか
まず一括審査で記載しなければならない情報について見ていく事にしましょう。ここではもっとも有名な一括審査サービスであるくらべる君を例に説明します。
くらべる君を利用するにあたって記載しなければならない情報は次の通りです。
- 借入希望金額
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 職業(正社員やアルバイト、学生、無職などが分かる程度)
- 借入れしている件数(債務整理中などの情報を含む)
- 滞納経験
- 審査結果の送信先メールアドレス
このように匿名ではありますが、借入れを希望する場合には不利に働くような情報もあって、場合によっては正直に答えたくないようなものも含まれています。
人によってはここで正直に答えるのは不利だと判断して、故意に情報を隠そうとする人も出てくるのではないかと思います。
自分の状態を正直に申告しよう
しかし、ここで不正確な情報を申告したらどうなるでしょうか。まず一括審査では、情報が正確であるとして審査しますから、不利な情報を隠してしまえば、審査には通りや安くなることは間違いありません。
しかし思い出してください。一括審査で行っている審査は、金融機関が行っているわけではないのです。一括審査で審査に通ったら、次は金融機関に対して正式に申込みを行って、正式な審査を受けるのです。
この審査では、申込者名もはっきり示さなければなりませんから、それによって信用情報も参照されることになります。この時点で申告した情報は嘘という事が分かってしまいますし、嘘の記載をしたという事で印象も悪くなります。
一括審査に参加しているローンは、くらべる君の場合現在42件で、その中には大手銀行のものからブラック対応業者のものまで含まれています。したがって多くの場合全く審査に通らないという事はありません。
ですから、最初から正直に申告して、自分の状態にあったものを探すという考え方で利用することをお勧めします。嘘の情報で結局審査に落ちるようなことになったら、申込ブラックとなって、時間を浪費することになりかねません。
複数のカードローンで申込可能でも、借入先は1つに絞ろう
このように一括審査は、言わばお試しで審査を行って通りそうなところを見つけるというような意味合いのものになっています。したがって、審査に通るのはどれか1つではなくて、複数のカードローンで可能性があります。
そこで審査に通るのであれば、複数申込みをしてしまえば良いと考えるのは誤りです。金融機関というのは他社の利用を歓迎しません。場合によっては本番の審査に影響が出ることも考えられます。
したがって、複数のカードローンで審査に通るという結果が出たら、実際に申し込むカードローンを1つに絞る必要があります。
一括審査では複数審査に通ることがある
一括審査に参加している金融機関は、大手銀行からブラック対応の消費者金融まで様々ですから、例えば大手銀行でも審査に通るような人は、参加している殆どの金融機関の審査に通る可能性があります。
そこまでいかない場合でも、複数の金融機関で審査に通るという結果が出ることは十分考えられます。1つしか審査に通らなければ問題はないのですが、複数通ってしまうと、そのあとどうすれば良いのかという問題が出てきます。
同時に複数申込んではいけない!申込は一つに絞る
一括審査は金融機関に審査を出しているわけではありませんが、審査に通るという結果が出れば、その後既に入力した情報を利用して、そのまま実際の申込みを行うことができ、大変便利になっています。
そこで通りそうな金融機関にすべて申込んでみようと考えてしまう場合もあるのですが、金融機関は複数利用している場合返済能力が下がるなどの問題があるため、歓迎しません。
同時に申し込んだとしても、タイミングによっては他社の申込み情報が信用情報に書き込まれてしまったり、最初はごまかせたとしても、審査は最初だけではなく利用限度額の増額時などにも行われますから、いずれ発覚するものです。
そうした場合、金融機関は利用者に不信感を抱くことになり、利用限度額が減らされたりする原因になります。
したがって、一括審査で複数の審査に通るという結果が出たとしても、複数申込むのではなくて、実際の申込先は1つに絞ることが大変重要になってくるのです。
安易な選択は止めよう!一括審査利用上の注意
では複数の審査に通りそうなカードローンのうちどれを選べばよいのでしょうか。実はこの点が一括審査の大きな注意点という事になります。
一括審査とはいっても、各金融機関でのローンの条件というのはそれぞれ違います。例えば金利などは銀行と消費者金融では大きく違いますし、銀行に絞ったとしてもそれぞれ違いがあります。
また将来的に大きなお金で利用ししたいと考えている場合、貸出限度額もそれぞれ違うわけですから、安易な選択をしてしまうと、後になって悔しい思いをすることになります。
さらにATMの利用を想定しているのであれば、ATMの位置も考慮しなければなりません。コンビニでも利用できるからそこまで考えなくても良いと考える人もいますが、そうとも言えません。
提携ATMには利用手数料が発生する場合があるため、できれば利用金融機関自前のATMが近くに有ったほうがお得になることが多いのです。
残った金融機関のローンが自分の要求をもっとも満たしているものと考えてよいでしょう。この選択は重要ですから、時間をかけて慎重に行うようにしてください。
ここで手順を明確にしておきます。
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事前調査は欠かせない!一括審査対象外の金融機関にも要注目
一括審査サービスにはもう一つ注意すべき大きな点があります。それはサービスに参加している金融機関が限られていることです。大手金融機関は参加しているものの、地方銀行などの参加は少数です。
カードローンの利用条件をいくつか見てみると大手金融機関は差があまりありませんが、中小の金融機関では独自色が強い場合もあり、お得な利用ができる可能性もあります。また後々を考えれば自分の周囲の金融機関とはお付き合いを持っていて損はありません。
そこで一括審査を申し込む前に、一括審査できるかどうかということは気にせず、まず自分が使いやすい金融機関はどこかという視点で、事前に調査してみることを勧めます。
一括審査サービスで審査できる金融機関は限られている
説明したように一括審査サービスのくらべる君の場合現在42件の審査を行うことができますが、金融機関の数はこんなものではありません。大手と言われる金融機関の多くが参加しているとはいえ十分とは言えないのです。
特に問題なのは、地域密着で営業活動をしている地方銀行や信用金庫といった中小の金融機関の参加数が少ないという事です。都市部ではそれでも不便はないかもしれませんが、地方に行くと事情は一変します。
各県にはほぼ県域を営業区域とする地方銀行があり、そこかしこに支店を構えた支店網が出来上がっていて、その地域では最も利用しやすい金融機関になっています。
このためそれらが参加していない一括審査を利用したとしても、使い勝手の良いカードローンが選べる保証はないのです。一括審査サービスにはこういった問題があることをよく理解しておかなければなりません。
自分の周囲の金融機関にも目を向けるべき
金融機関というものは、お付き合いが深まれば深まるほど利用者を大事にしてくれるものです。有利な金利で借入れできたり、預金金利を上乗せしてくれたりする場合もあります。
そういったお付き合いを深めるには、自分の行動範囲の中にその金融機関の支店がある事が重要です。金融機関の支店がいつも行かないようなところに有ったのでは不便で仕方がありません。
したがってカードローンであっても、やはりお付き合いのある金融機関あるいはこれからお付き合いを深めようとしている金融機関を利用するに越したことは有りません。
ですからそういった自分の周囲にあるような金融機関には目を向けて選択肢の一つに入れておくようにしましょう。
まずは一括審査できるかどうかは関係なく事前調査してみよう
そのために必要なことは、カードローンの利用を考えた際に、便利だからと言って一括審査だけに頼るのではなくて、そのサービスに参加していない金融機関にも目を向けることです。
一括審査サービスがあるとしても、カードローンを選ぶ際にはまず事前調査をして、自分にとって有利で使い勝手の良いものを探すようにしましょう。
探し方としてはやはり自分の要求を明確にしてローンの条件と比較しながら絞り込んでいくという手法がここでも利用できます。ある程度まで絞れて、その金融機関が一括審査に参加しているのであれば申込んでみましょう。
もし一括審査に参加していない場合には、一括審査での簡易審査はできませんが、自分がどの程度まで審査に通るのかの目安という意味で一括審査を利用することはできます。
それを参考にして、絞り込んだ金融機関で自分が審査に通るかどうかの判断に利用することもある程度は可能です。利用は簡単ですから自分の判断で活用してみましょう。
最後に一括審査についてまとめておきます。
- 一括審査は匿名で利用でき、信用情報に結果が記載されないため便利
- 審査の申し込み時に記載する内容は正確に行う事が必要
- 複数の審査に通った場合でも、申込みは一件に絞る
- 一括審査では対応している金融機関が少ないため、自分にとって利用しやすいという視点で周囲にある金融機関を含め事前に調査が必要
【参考ページはこちら】
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