ブラックの原因と対策!審査が甘い借入業者の探し方もご紹介
「もう審査に通らない・・・」
そう諦めるのはまだ早いですよ!
たとえアナタが「ブラック」でも、それで一巻の終わりという事ではありません。
何故なら「ブラック」と言っても人によって原因は様々ですし、また審査する金融業者も様々だからです。
まずは借入不可の原因をしっかりと理解することから、一緒に解決策を探っていきましょう。
そもそも「ブラック」とは?ブラックリストの正体
期待を込めて申し込んだローンなのに残念な結果になってしまうことはあります。
銀行のカードローンをはじめ、消費者金融のカードローンやキャッシングローンやショッピングローンまでローン商品は様々です。
自分で慎重に判断して絶対これなら大丈夫と思っていたとしても、ダメなときはダメなようで可決してくれないのです。
実はローン業者ごとに審査基準が微妙に異なっており、しかも審査基準も画一的なものではありません。(こちらもご参考に→カードローンの審査基準とは?)
景気に左右されたり、審査の混み具合が影響したりすることをご存知ですか?
もちろん、過去の利用履歴は確実に影響するでしょうし、そもそもローン審査に通ることが難しいということもあります。
でも結果的にローン審査に可決したか否決になったかという結論しか申込者には知らされません。
審査の具体的な問題を開示することは業者にとって、個人情報保護の規制のためにできないことなのです。
ローン審査に否決されたとき、結果はたった一つであっても、その原因は種々様々に考えられることになります。
つまりローン審査に落ちたという事実だけからブラックになったと判断することはできないのです。
だからこそ、ローン審査に落ちたということだけに囚われるべきではなく、原因を考えてしっかり対応することで希望が生まれます。
原因を考えるために、ローン審査の内容についていったん整理してみることが大切でしょう。
ローン審査で問われる個人信用情報3つのポイント
日本では大きく3つの個人信用情報機関があり、それぞれに加盟業者が個人信用情報を管理しています。
銀行系の信用情報機関とノンバンク系の信用情報機関に分けることができ、これらは相互に情報を共有する仕掛けになっています。
ですから銀行系であれ、ノンバンク系であれ過去にローンを利用した経験があれば、その情報が記録、保存されているはずです。
個人信用情報機関で2系統に分けられているのは、銀行系とノンバンク系とでは情報の管理に対する考え方が違うことによります。
とくに記録の保存期間が大きく異なっており、銀行系では10年、ノンバンク系なら5年間ということになっています。
このような違いがあるのですが、審査に関わるポイントになる情報としては同じようなもので、次の3つだと言えます。
- 利用残高
- 返済状況
- 異動情報
それでは簡単にこれらのポイントになる情報を確認してみましょう。
利用残高はキャッシングローンだけのことではありません
ノンバンク系の代表、消費者金融では貸金業法などの法律でローン利用の上限が定められています。
年収の3分の1がローン利用の上限とされていますが、これを一般に総量規制と呼ぶことが通例です。
一社で総量規制に迫るローン利用があっても、あるいは複数のローンを利用中でその総額が総量規制に迫っていても同じことです。
利用残高が総量規制に迫っている場合、ノンバンク系のローン審査には通らなくなるでしょう。
この場合の利用残高に気をつけてください。
ローンはキャッシングローンだけではありません。携帯電話や家電などのショッピングローンも含まれるからです。
返済状況は程度の問題。不確定な要素が大きくなります
次に返済状況ですが、これが問題であることはいまさら説明する必要はないかもしれません。
現在利用中のローンの返済支払が滞りがちともなれば、新しいローンに申込んでも審査に通りづらくなります。
複数のローンを抱えている場合も類似した判断の根拠になります。
ただし、返済状況に対する判断は固定的なものではなく、程度の問題だと言えます。
たとえ1回でも延滞をすべきではありませんが、1回延滞しただけでブラックになることもまたあまり考えられないのです。
業者によって程度の酌量が大きく異なることが知られています。
実際に1回の遅延支払を問題にする金融業者もありますし、比較的穏やかな評価をする業者もあります。
業者ごとに様々だと言えますが、どの業者がどの程度厳しいのかということはまた、固定的に確定することができません。
原因を特定できない項目だからこそ、返済状況の管理については敏感になる必要があると思われます。
これだけは避けたい、異動情報の記録
そして異動情報が問題で、仮に債務整理などの法的救済手続きを利用した場合はこの情報が記録されることになります。
これを異動情報と呼んでいます。
ローン審査の信用情報の照会で異動情報が発見されると、可決される可能性は極めて低くなります。
この状態がいわゆる本当の意味でのブラック状態だということになるでしょう。
これらの個人信用情報の内容がどのような状況かが審査の否決・可決に大きく影響します。
それでも、ローン審査に否決される理由、原因は個人信用情報の状況だけではありません。
逆に、たとえ異動情報が記録されていたとしてもそれで絶望する必要もないのです。
それはいったいどういうことなのでしょう。
異動ブラックであっても、それがわかっていれば対策を講じることが可能だからです。
あなたは大丈夫?ブラック状態の4つのパターン
それでは具体的に例を挙げてブラックな状態だとされているパターンを順番に説明します。
一般的には、ローン審査に可決することが難しくなる状況を以下の4つに分けることができます。
- 申し込みブラック
- 利用残高ブラック
- 事故経歴ブラック
- 業者個別ブラック
申し込みブラックに注意しよう
申し込みブラックは気をつけていないと案外簡単になってしまうということができます。
それは悪意や過失がなくても、気づいた時にはローン審査に通らなくなっていたという現象を引き起こすからです。
ローンの申し込みが不安だといって、数件のローン業者に同時に申し込んだりすると申し込みブラックになる可能性があります。
あるいは数日をあけて申し込んでも同様の結果になることもあるでしょう。
いったん、ローンに申し込むと申し込みの記録が残ります。
次に別の業者に申し込むと最近他業者に申し込んだことがわかるようになっているのです。
これは一度に複数のローンを利用して生活に破綻することから利用者を保護するために考えられたやり方なのです。
不幸にして申し込みブラックになってしまうと、もはやどのローン業者に申し込んでも審査に通過することはありません。
しかし、同じブラック状態だとはいっても、もっとも程度が軽いブラックだということができるでしょう。
最近どこかのローン業者に申し込みをしているかどうかを自分で把握できるのであれば、だいたいの見当をつけることもできます。
自己管理が大切!利用残高ブラック
ローンには法律で定められている利用限度額があります。
貸金業法という法律では年収の3分の1以上のローンを利用することができないようになっているのです。
つまり年収が400万円であれば、ローン利用できる上限金額は120万円までということになります。
そこまで利用申し込みしていないから大丈夫とは言えません。
今回の利用希望申し込み金額と現在利用中のローン残高との合計で審査が厳しくなります。
慎重審査といって、申込金額と現在のローン残高とが合計で100万円を超えると審査が大変厳しくなります。
慎重審査になってしまうと、消費者金融を利用するメリットはほとんどなくなります。
ですから利用中のローン残高をしっかりと把握していることが必要でしょう。
またこの総量規制には意外な落とし穴もあります。
それは携帯電話の料金ですが、携帯電話は高価なものになって来たため本体の購入代金がほとんどの場合ローンになっています。
その他の家電商品などもローンで購入していれば利用残高として参入される場合も考えられます。
これらを意識していないと、案外簡単に利用中のローン残高が申し込みを圧迫してしまうかもしれません。
これが大変な事故経歴ブラックとは
一定の期間、情報が保存されることになっており、その期間は銀行系機関では10年間、ノンバンク系機関では5年間です。
このブラック状態だからすべてのローン業者が利用を否決するということにはなりませんが、とても困難な状態でしょう。
大手のローン業者であっても中には、過去の事故履歴に対して寛容な態度をとる業者もありえます。
ですから、過去の事情に関らずローンの申し込みに可決してもらったという人もいることでしょう。
それでも、5~10年もの間ローン審査の通過が困難であるという状態は避けるように慎重になる必要があります。
個人信用情報機関では本人からの問い合わせに応じて、記録の状態を照会することが可能です。
何度か支払延滞、微妙な経験があるといった場合は事前に問い合わせをすることが良い方法かもしれません。
公的な機関による情報管理の一種なのですが、ある程度個人で管理することが可能な状態なのです。
支払い延滞や債務整理などの法的手続きによってこの状態になってしまいます。
過去にそのような記憶がある人は要注意ですから、時間的余裕があるときに一度、情報照会しておくのがお奨めです。
業社個別ブラックになっている場合もある
これまでの各ブラック状態は各ローン業者が共有している内容でしたが、このブラック状態では少し事情が違います。
支払い延滞が何度目で利用事故になるのか、はローン業者によってまったく仕切りが異なります。
しかし、どの業者であっても自社内の記録として残しているということは間違いないことなのです。
ローン業者が申込み審査のため社内記録を参照するときにどのように判断をするかという2段階のポイントが生じます。
何度目の支払延滞で記録をするのかと、何度の支払延滞でローン審査に落とすのかということです。
ある有名な大手ローン業者では1回の延滞が1日あっただけで、以降の審査に無期限の悪影響があるということです。
事故経歴ブラックが5~10年程度の期間デメリットだと前述しましたが、自己破産した場合は業者個別ブラックと同様になります。
自己破産は公告されることになっており、ほとんどすべてのローン業者はそのような情報を社内に蓄積しているといいます。
これは決して利用希望者に対して有利に働くことはありません。
しかも利用者に計り知ることが難しいことなのですから、十分に注意する必要があるでしょう。
どうすればいい?自分の状態を把握すると対策が見えてくるはず
このように説明してきましたが、これらの状態のどれかが把握できれば、それぞれに応じた対策を考えることができます。
対策としては以下の4つの方法を組み合わせて対応することが可能になるはずです。
- 申込期間をじゅうぶんに開ける
- 返済を進めることで完済の実績を作る
- 一定の期間の新規利用を避ける
- 特定のローン業者利用を避ける
申込期間をじゅうぶんに開けて利用しよう
短期間に集中して複数ローンの新規申込みをしてはいけません。
このことを改めて説明する必要はないでしょうが、簡単に申込みブラックになってしまい、審査に通らなくなります。
少なくとも1週間、できれば1ヶ月は間を開けることが有効でしょう。
種類の異なるローンを申し込む場合も同様の注意が必要でしょう。
電化製品などの購入に利用するショッピングローンと消費者金融でのキャッシングローンでも同様なのです。
ショッピングローンを提供している業者も、消費者金融業者も同様にノンバンクとして登録しているからです。
しかし、地方自治体や生活支援団体などの場合、ノンバンクではないので、同時に申し込んでも問題はないと思われます。
ですから、地方自治体が提供している生活ローンを申し込んで、同時に消費者金融のキャッシングを申し込むことは可能です。
ローンの種類は提供する業者の種類で決まりますから、業者の種類を考えて利用することで可能性が広がるでしょう。
返済を進めて完済の実績を作ると事態を打破しよう
ローンの利用にもロイヤルティがあります。
ロイヤルティは一種の個人信用ですが、ロイヤルティを向上することで信用を形成して育てることが可能なのです。
ローン利用の場合のロイヤルティは、利用と返済によって決定されることになっています。
返済支払いが順調でなければ、当然ロイヤルティは育たないでしょう。
またローンを申し込んで可決されても、その後いっさい利用しないとロイヤルティは育ちません。
返済を進めていくことでロイヤルティを育てることは有効な手段だと言えるのです。
そして完済することが最も大きなロイヤルティを獲得できるのです。
なので、小さなローンを利用して幾度かの完済を繰り返すことができれば、効率的にロイヤルティを獲得することができるでしょう。
何かのローンの申し込みに否決された場合は、あわてず騒がず、現在利用しているローンの完済を目指すことが最も有効です。
しかし、先立つものが必要なのだという場合があるかも知れませんが、その場合は後述する方法を試す価値があるでしょう。
一定の期間は新規利用を避けることで信頼度を上げよう
カードローンでは利用限度額内であれば何度でも繰り返しキャッシングを利用できます。
だからといって、前回の利用を返済中に追加キャッシングを繰り返していると信用度が落ちていきます。
つまり一定回数このようなことを繰り返していると、その後の増枠や新規申し込みに通らなくなるという可能性があります。
ですから、カードローンであっても、一度の利用に対して完済するまでは追加利用しないということが基本です。
この考え方は複数ローンを利用している場合も同様です。
複数ローンを利用して利用残高が膨らんでいる状態では新規ローンに通過することは難しいからです。
複数ローンの中のどれか一つに対して完済というロイヤルティを作ることが有効です。
複数の携帯電話を利用しているようであれば、契約を整理してしまうということも一法でしょう。
いずれにしても、利用中になるローンの本数を減らすことが新規ローン申し込み成功のカギであるということなのです。
特定のローン業者以外の利用は大切な方法です
一件のローン業者から否決情報を受け取っても諦めてはいけません。
あるローン業者が否決するということが、そのままどの業者も否決することと同じではないからです。
ひとつの業者で否決されれば、他の業者を探すまでです。
業者ごとに事情が異なることが多いのです。
ある業者は「主婦」という属性にこだわったりしますが、別の業者では勤続年数にこだわったりするのです。
それらは信用があるないという問題ではありませんし、利用者が必要に応じて変化させることも難しいのです。
ですから、ひとつの業者にこだわった利用を考えないことが大切になってきます。
複数のローン業者を選択できるのであれば、利用者が主体的に選ぶべきだと言えます。
ローン利用もローン申し込みに応じてもらうといった受動的な、受け身の姿勢ではなく、自分で選ぶという積極性が必要です。
この意味では、ローン業者を事前に調査しておくことは非常に重要な作業ですね。
現在はインターネットを利用することでそれぞれの業者の情報を得ることができますから、十分に活用したいものです。
ヤミ金に注意!審査の甘い消費者金融業者を見つけるマニュアル
さまざまな事情を考慮しても、今直ぐどこかキャッシングローンに応じてくれる業者が欲しい、ということがあります。
そのような事態に対応する準備をしておくことで、いざというときの備えとして安心できます。
より審査が甘そうな業者をと思う気持ちには、気を付けなければならないのは、ヤミ金という似非消費者金融業者があるからです。
ヤミ金は消費者金融ではないので注意が必要!
消費者金融は貸金業法による登録事業です。
貸金業法は事業者が各都道府県知事、あるいは内閣総理大臣による登録が必要だと定めています。
登録によって消費者金融業者は貸金業法やその他の法令によって規制されることになります。
一般的にヤミ金にはいろいろありますが、つまりは貸金業法による登録を受けていない非合法の金融業者だと言えます。
法律の規制を受けない事業を展開している時点で、様々な不都合を前提にしていることを暗示しているのです。
ヤミ金業者と付き合うと事実と異なった宣伝や約束に振り回されることになるかもしれません。
実際に契約しようとした段階で、約束とはまったくかけ離れた利息や手数料を要求されることもあるかも、なのです。
このような業者とは関わらないようにすることが一番でしょう。
金融庁の公式サイトでは登録事業者を検索できるページを提供しています。
問い合わせの電話などを業者にする前に、業者が登録済の金融業者なのかをこのサイトで調べることが大切な自衛手段です。
ダイレクトメールや電柱に貼られたチラシ、あるいは電話勧誘などと手口は様々です。
そのようなチラシでは、いかにも簡単にキャッシングに応じるようなことを表現しているはずです。
簡単な審査を標榜しているようであれば、なおのこと注意することが必要になります。
どれだけ困ったとしても、正規の登録業者を利用することが求められるのです。
中堅・中小の対面審査を活用して安心キャッシングを
正規の消費者金融には有名・大手の業者だけではなく、中堅・中小の消費者金融業者も数多くあります。
そのような中堅・中小の消費者金融業者は日本全国の各地に見ることができますが、優秀な業者も少なくありません。
このような業者では大手の消費者金融業者とは少し異なった申込審査を行います。
大手ではオンラインを利用した審査を活用して全国画一的な審査を提供しますが、中堅・中小では事情が異なるのです。
「対面審査」と言われ、受付で担当者と直接話しをしながら、申込みと審査とをすることになります。
店頭に出向くという不便があるのですが、申込みに際して事細かな相談に乗ってもらえるメリットがあります。
このような対面審査では、血の通わない画一的オンライン審査ではなく、人による応接で柔軟な審査が行われます。
中堅・中小の業者では積極的な結果が期待できるのです。
オンラインで照会される個人信用情報によって画一的な審査では個人に特殊な事情を勘案することは難しいでしょう。
しかし、対面での審査ですから、個人ごとに異なる事情を考慮した上で条件を調整してローンを実施できるのです。
このような対面審査を実施する消費者金融業者を利用しない手はありません。
必要に応じてキャッシングローンを申し込む必要がありますが、これが本来の利用方法だったのです。
審査が甘い中堅・中小消費者金融の選び方簡単マニュアル
中堅・中小の消費者金融であればどこでも、審査が柔軟で積極的な結果を出すとも言えません。
まずは、できれば審査が柔軟な業者を探す方法を知っておくことが役に立つでしょう。
インターネットを利用して消費者金融業者を探します。
中にはインターネットを利用していない業者もあるのですが、積極的な結果を出す業者ならホームページを持っているでしょう。
検索して得られた業者で候補になるリストを作成します。
次に必要な条件は、業者が正規の登録済み業者であることですから、金融庁の公式サイトを利用して確認しましょう。
未登録の業者、及び更新番号が1になっている業者は避けるようにしたいものです。
更新番号は3年毎に変更されますので、これで3年以上の営業実績を持っている業者を利用することになります。
その後、可能な限り口コミサイトに挙げられている情報を調べるようにしましょう。
コメントは時系列でその業者の評判が挙げられているはずで、業者の傾向を判断するのに大変役立ちます。
そして、申込みをする前の一工夫があります。
その際、抱えている問題を相談することができ、事故経歴に対する方針などを確認することができるはずです。
また、申込みをいきなりしてしまうことで申込みブラックになってしまう事態を避けることができるのです。
このようにすれば、安全に利用できる、審査がゆるい消費者金融業者を探すことができるはずです。
審査に通らなくなってもあきらめることはありません
ブラック状態と対策とを整理してみましょう。
ブラック状態 | 対策 |
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申込みブラック | 1週間~1ヶ月の間を開ける |
利用残高ブラック | 現在の利用残高を減らす |
事故経歴ブラック | 信用回復期間を考慮する |
業者個別ブラック | 別の業者を利用する |
いかがでしょうか。
どの場合のブラックであっても利用できる消費者金融を見つけることはできます。
どうか、一件の申込みがダメだったからと言って落胆してあきらめないでいただきたいものです。
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ブラックでも融資は可能なの?