借入先は大手が一番と思ってない?正しい金融会社の選び方

これからお金を借りようと言う時、大概の人は都市銀行や大手消費者金融を選ぶでしょう。

しかし利用価値のある金融会社は他にも沢山あり、調べれば、もっとアナタにピッタリな業者が見つかるかもしれません。

特に審査に自信のない方は、初めから中小の業者で申し込んだほうが賢明です。

大手で審査に通らず、借入を諦めているブラックの方だって、現在では借入れできる可能性もあるといいます。もちろん安心して利用するために、非正規業者を避ける手段についても説明していきます。

では、まずお金を借りれる金融会社にはどんなところがあって、それぞれどう違うのかということからお話をしていきましょう。

金融会社の理解から始めよう!選ぶ前に必要な基礎知識

金融会社はピンキリと言っては申し訳ないですが、大手があれば中小業者もあり、人によってはこういった中小業者もお勧めの場合があります。

金融会社の選択は、要するに自分が利用する場合に最も便利に利用できるところを探せばよいわけです。そのためには,その判断に利用する基礎的な知識を知らなければなりません。

そこで大手から中小までの審査の難易度と金利の関係、利用限度額の読み方、業者選びのポイントについて解説していくことにしましょう。

大手から中小まで金融機関の審査の難易度と金利の関係

金融会社から融資を受けようという場合、審査があることは知っていると思いますが、これには金融会社毎に難易度があります。またこの審査の難易度が金利にも関係してくることになります。

個々の金融会社はそれぞれの考え方で審査を行い金利を決めていますので一概にいうのは危険ですが、概ね会社の規模によって次のような傾向になっています。

金融会社 審査の難易度 金利
銀行
大手消費者金融
中小消費者金融

要するに大手になればなるほど審査は厳しいが、借入れするときの金利は低くなり、中小に行くにしたがって審査は緩くなるが、金利は高くなっていくという事です。

審査は返済能力だけでは駄目!信用も必要

ここで審査について説明しておきましょう。審査は大きく分けて2つのチェックが入ります。一つは返済能力のチェックで、融資したらしっかり返済してもらえるだけの収入があるかどうかという事。

もう一つが信用力というもので、過去のローン返済等に問題がなかったかどうかが調べられます。

これは信用情報データベースというものがあって、銀行や消費者金融など各業界毎に共有されています。特に悪い情報というのは業界間でも共有されるので、過去に問題があればすぐに分かってしまいます。

自分はローンは初めてだから心配ないと考えている人がいますが、実は情報はローンだけではなく、各種支払いについても記載されていて、例えば携帯電話料金の滞納も問題視されるので注意が必要です。

最初から大きなお金を望んでも無理!利用限度額の決まり方

もう一つ初心者が注意しなければならないことがあります。それは利用限度額の読み方です。ローンなどの説明資料を読むと貸出限度額という項目があり、銀行などでは最大1000万円となっている場合もあります。

そこでこれを勘違いして、審査が通れば自分も1000万円借りられるものだと思っている場合があります。しかし誰にでも1000万円貸すほど金融会社はお人好しではありません。

この貸出限度額というのはそのローンで最大限貸出できる金額のことで、利用者はこの範囲内でそれぞれ審査によって利用限度額というものが決められます。

この利用限度額も信用に基づいて決められるため、初めて申込んだような人の場合、それまで金融会社とのお付き合いが無いわけですから、信用は極めて低評価になり利用限度額は極少額になります。最初から大きなお金を望んでも無理なわけです。

(⇒カードローンの上限額を知りたい!

業者選択のポイント

そこで業者選択のポイントを列挙します。まずは自分の状況を判断するための項目で、これは金融機関の申込条件に対応させます。

項目 内容
勤務形態 正社員、契約・派遣社員、パート・アルバイト、年金生活、自営業
年齢 20歳以上、65歳以上の場合は要注意
収入額 安定していることが必須
過去の信用問題 過去のローンの延滞や各種支払いの遅延

特に上限年齢は各社違っていますので、よく確認する必要があります。

次にローンの利用面での選択ポイントについて項目を列挙します。

項目 内容
金利 幅がありますが最初は通常最大値が適用
貸出限度額 この範囲で利用限度額が決まる
返済法方法 月々の分割返済、任意返済、両方の併用
返済方式 リボルビング払い、残高スライド方式など
利用方法 カードローンの場合ATM利用、ネット或は電話経由の振込
一括振込
ATM手数料 提携ATMの利用の場合考慮要
ATMの場所 自分の行動範囲内で利用できるかどうかが重要

金利はローンごとに大きな幅が設けられていますが、これも信用にスライドしており、最初はもっとも高い値が適用になるのが普通です。

金利は利息を左右しますが、現在法的に年利20%が上限になっていますから、極短期間の借入であれば、あまり気にする必要はありません。長期の借入ではなるべく低いものがお勧めになります。

利用限度額は最初は小さくなりますが、将来的に大きな金額が必要であれば貸出限度額が大きいものを探しましょう。

返済方式には月々決まった日に分割して返済していくものと、お金があるときに返済するものがあり、通常は両方が用意されていますが、場合によってはどちらか一方という場合もあります。

返済方式は消費者金融の場合リボルビング払いが、銀行の場合は残高スライド方式が主流です。方式上リボルビング払いは月々の返済が一定になるので楽ですが利息が膨らむ可能性があります。

残高スライド方式は効率的な返済ができますが、借り過ぎると月々の返済が増えますから家計を圧迫する可能性が出てきます。

利用方法はカードローンであれば、何度も出し入れできますからATMやネットや電話での振り込み依頼で利用します。中小の場合はATM網は利用できませんから、契約後一括振込になります。

まずATMを利用する場合、提携ATMを利用することになる場合には手数料がかかることに注意しましょう。短期の借入れの場合には利息よりも手数料のほうが高くなることもあります。

またATMの場所も自分の行動範囲内にない場合には、結局使うのが面倒になってしまう事も考慮しなければなりません。

データで分析!自分に合った金融会社の選び方

こうした基礎知識を理解したうえでいよいよ自分に合った金融会社を選ぶことになります。

ここで行う作業は、最初は大手とか中小というようなことは気にしないで、自分の利用できる可能性のある金融会社をピックアップして、それらを自分の状態や希望に沿ってふるいにかけることです。

そして最後に残った金融会社こそが自分に合った使い勝手の良い所だという事になるのです。結果的に大手になることもありますし、中小が残ることもあります。

自分の周囲やネット利用を考慮した利用可能な金融会社の情報収集

そこでまず行わなければならないのは、自分の希望する利用方法で利用できる金融会社のローンの情報を集めることです。カードローンでATMの利用を希望しているのであれば自分の周囲にATMがなければなりません。

ネット経由の利用を考えているのであれば、ネット対応のところの情報を集めます。中小の場合でもネット経由で振込を依頼できるところは多いですが、最初だけは来店が必要なところもあるので要注意です。

こういった自分が利用可能なローンの説明資料を集めましょう。ご近所に有れば店舗に行って雰囲気を見てくるのも良いでしょう。ホームページの情報を利用しても構いません。

自分のおかれている状況と融資への希望の列挙

次に先ほど示した自分の状況を判断するための項目を自分に当てはめて箇条書きにして下さい。過去の支払い状況などは過去5年にさかのぼってできるだけ思い出してみましょう。

次に融資時の検討内容についての項目で自分の希望を続けて箇条書きにしてみましょう。直接使い勝手に関係してくる部分ですから、できるだけ素直に考えることが必要です。

次に自分の希望については各項目ごとに優先度をつけて重み付けをしておきましょう。たとえば最も優先度が高い希望に3点、次に高いものに2点、もっとも低いものに1点という調子です。

この箇条書きと重みづけが終わったら、次のようにその横に升目を入れて表にしましょう。表の縦一列が金融会社一社に当たります。

項目 重み A社 B社 C社
       
金利の希望 3点        
貸出限度額の希望 1点        
返済方法の希望 2点        
       

金融会社を評価する

ここまでできたら、集めた資料を使って自分の状況と希望で金融機関を評価してみましょう。状況の評価は金融機関の申込条件になりますから、すべて満たさなければなりません。過去に問題がある場合にはブラックとなる場合もあるので、合わせて次節を参照してください。

希望の部分は満たしている場合には重みの点数を埋めていきます。例えば次のようになります。

項目 重み A社 B社 C社
金利の希望 3点 3点 3点 0点
貸出限度額の希望 1点 0点 1点 0点
返済方法の希望 2点 0点 2点 2点

最後に点数を合計して最高点になったところが、もっとも自分の希望を満たす金融会社という事ができます。

最高点に近い点数のところが何件かある場合には、その中から、自分が良いと思ったものを選ぶという方法でも良いでしょう。

ブラックでも借りられるの?対応業者は存在する!

過去にローンの滞納や各種支払いの遅れ等があった場合には、信用が失墜していますから、金融会社はそういう人を敬遠しがちです。この結果どこに行っても貸して貰えないブラックという状態になってしまいます。

しかし最近ではこういった人にも融資するというブラック対応と言われる金融会社が出現し、かなり増えてきていますので、ブラックで借入れをあきらめている人も、融資の可能性が出てきています。

そこでこういった人の場合の借入れ時の注意点についてまとめておくことにしましょう。

信用が失墜するとブラックとなり中小業者でも借り入れが難しい

ブラックというのは信用情報によって判断されますから、かつては信用情報中にブラックリストがあって、名前がそこに記載されると、どこも貸してくれなくなるという噂があり、これがブラックという言葉の語源になっています。

しかしこの噂は間違いで、ブラックリストなるものは存在せず、ブラックの人の場合も他の人と同じように審査され、金融機関にとって気になる情報があるという事で貸さないと判断さるわけです。

これは大手ばかりではなく中小の業者も同じで貸したものが返ってこない可能性があると判断したら、金融会社は融資してくれません。この鍵になる情報が、かつての滞納等という事です。

このブラックには次のような種類があります。

種類 ブラックになる原因 信用情報に情報が載る期間
金融ブラック ローン滞納、各種支払い遅延 5年
金融ブラック 債務整理 10年
申込ブラック ローン審査落ち 6か月を超えない期間

ブラック対応業者の出現で状況に変化

しかし銀行がカードローンに進出して消費者向けローンを提供する業者が増えたことと、長期の不況が続きブラックになってしまった人が急増したことから、中小業者の中には、利用者獲得が難しくなるところも少なくありませんでした。

そこでこういった業者が目を付けたのがブラックの人たちです。ブラックの判断基準は信用に問題があるかどうかです。しかし説明したように審査は返済能力と信用力で判断されます。

このため返済能力はあるのに融資できないという状態の人も出てきます。そこで信用についての審査基準を緩めて、主に返済能力があれば融資しましょうという業者が現れてきました。

こういう業者が現在ブラック対応と言われる業者に分類されています。説明からわかるようにブラック対応と言っても審査が行われないということではありませんので、その点勘違いしないようにしましょう。

ブラックでの借入時の注意点

ブラックの人の場合、お金を借入れするときに他の人とは違う注意点があります。それはブラックは繰り返すという事です。これは一度ブラックになった人は、他の人に比べてまた返済に行き詰ってしまう人が多いという事です。

したがって安易な借入れをしてしまうと、いつまで経ってもブラックから抜け出せないという事になってしまうので注意してください。

そこでブラックの人は、借りる前に何故ブラックになってしまったのか理由を追究してみましょう。理由がはっきりしたらそれに対する対策を練ってください。次に借入れする場合にはその対策を念頭に置きながら返済を行うようにしましょう。

もう一つ必要なことは、何もブラックの人だけに限りませんが、しっかりとした返済計画を立てることです。返済期間中の収支を予想して返済していけるかどうかを判断し、必要があれば返済のための節約計画も盛り込みましょう。

自分ではなかなか管理ができないという性格の人は、家族や周囲の人に管理を手伝ってもらって、2重3重の安全策を考ええるようにしましょう。

業者選びは慎重に!金融会社は正規業者だけではない

金融会社を選ぶ際には必ず注意しなければならないことがあります。それは利用する前に、その業者が正規登録された業者かどうかという確認です。

本来非正規などということは有ってはならないのですが、何事にも裏社会というものは存在するもので、金融業界にも闇金と呼ばれる非正規業者が星の数ほど存在しています。

特に消費者金融の場合には要注意で、大手と言えども油断は禁物です。そこでこういった非正規業者を排除するための方法について説明していきましょう。

消費者金融会社は正規業者なのか疑う必要がある

銀行にも地下銀行などと呼ばれる闇の銀行があって、海外に違法に送金するようなことをやっているところがあるようですが、一般人が利用するというようなことはまずありませんから、ここで注意すべきは消費者金融を利用する場合です。

闇金もいろいろとあって結構立派な店舗を構えている場合もあれば、090金融と言って携帯電話だけで営業しているようなところもあります。

特に最近ではインターネットがありますから、正規業者を凌ぐような立派なホームページを作っている業者もあります。

したがってこういった外見や、ホームページから非正規業者を見分けるのは至難の業です。

また闇金は利用者をだましてでも稼ごうと考えていますから、例えば実在する業者のホームページをそのままコピーしてきて電話番号だけ変えておくとか、かつての有名業者を名乗ったり、他の地方だけで業務展開している業者を名乗ったりします。

ですから消費者金融を利用する場合には、客観的な情報でその業者が正規業者かどうかを確認しなければなりません。

正規業者か否かを確認する方法

そこで利用できるのが正規業者なら必ず登録されている金融庁が提供する貸金業データベースです。このデータベースはインターネット上に公開されており、接続環境さえあれば誰でも検索できます。

確認する情報は次の通りです。

  • 名称
  • 登録番号
  • 代表者名
  • 所在地
  • 電話番号

このすべてが一致することを確認してください。例えば殆ど一致するが、電話番号の一部が違っているという場合には闇金の罠の可能性があります。そういう業者は避けましょう。

ここで金融会社の選び方についてまとめておきます。

  • 選ぶためには良し悪しを判断する基礎知識を知る必要がある
  • 自分の状態と希望に合わせて金融機関を評価し、利用先を決定する
  • ブラックの場合でも最近は融資してくれる業者があるので、再度ブラックにならないように注意して利用する
  • 金融会社の中には非正規業者が含まれているので、利用前に正規業者の確認をする

【参考ページはこちら】
キャッシングの疑問はここで解決!

閉じる
閉じる