知っておきたい!年金担保型カードローンとそのメリットをご紹介
物価の上昇や突然の出費などで、年金だけでは生活できないという悩みを抱えつつも、収入がないので借入ができなくて困っているという人が増えています。
年金を担保に借入できるカードローンがあるのですが、実はこのローン制度を知っている人は少なく、身内や知人からお金を借りてトラブルになる、というケースも最近では増えているそうです。
今回はそういったトラブルを避けるためにも、いざという時の借入法をご紹介します。
「年金担保型カードローン」は年金受給者の強い味方
年金を受け取っている現在無職の年配の方や、障害・後遺症を患っている人は、現在無職という扱いになるので、借入を申し込んでも審査に通らない事がほとんどです。
(⇒無職でもキャッシングはできる?)
それでも冠婚葬祭や車の買い替えなどで、突然お金が必要になる事は誰にでもあります。そんな人達でも借入できるのが「年金担保型カードローン」という年金受給者を対象としたカードローンなのです。
では、どのような人が借入できるのか、また手続きはどうすれば良いのかなど、さらに詳しくご紹介していきますので、いざという時のためにぜひ覚えておいてください。
どんな人が年金担保型カードローンを申し込めるの?
一般的に収入がある人は、消費者金融やカードローン会社などで借入を申し込む事がほとんどですが、年金受給中の場合、ほとんどの人が無職ですよね。
年金担保型カードローンは下記の条件を満たす人であれば受ける事ができます。
- 国民年金・厚生年金保険証書、国民年金証書、厚生年金保険証書、労働災害補償保険年金証書、船員保険年金証書のどれかを持っている、現在年金受給中の人
- 生活保護を受けていない人
- 年金担保型カードローンを利用してない人
これらの証書が必要になる理由として、国民年金や厚生年金、または労災年金が担保にできるからです。70歳から年金を受け取る事ができますが、場合によっては65歳から繰り下げて年金を受け取る事ができるので、わからない点は年金機構で相談してみましょう。
どこで申込みを受け付けているの?
取り扱いは、公的機関である日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資、もしくは独立行政法人福祉医療機構が扱っている年金担保貸付の2種類があります。
年金受け取りの指定口座をお持ちの銀行、または信用金庫で受け付けていますので、窓口で相談してみましょう。
年金を担保として借りるので生活費、もしくは事業資金や住宅資金として借入する事がほとんどです。金額は10万円から250万円までを目安として、希望額や審査によって金額が決められます。
申込みから借入まで4週間程度必要なので、急な借入には対応できないのが難点ですが、低金利で借入ができるのは非常にお得ですよね。申込みは本人が行わなければいけませんので、代理での手続きは不可となっています。
手続きに必要なものがいくつかありますので、事前に用意してから窓口に行くようにしましょう。
- 年金証書(預けることになります)
- 年金支給額を証明できる書類
- 実印、および印鑑登録証明書
- 顔写真付きの本人確認書類
印鑑登録証明書は区役所で発行できますので、事前に用意しておきましょう。写真付きの本人確認書類として運転免許証が挙げられますが、免許証がない人は住基カードや障害者手帳も本人確認書類になります。
住基カードはお住まいの区役所で発行できますが、手続きには2度区役所へ行く必要がありますので、まずは写真を持って1度区役所へ足を運んでみましょう。
返済はどうすれば良い?
年金担保型カードローンの最大のメリットは返済方法が簡単な点です。
年金の支給月に福祉医療機構から、返済分が差し引かれた残りの分を年金として振り込まれることになります。
つまり返済手続きは不要で、自分で申し込んだり引き落しをするなどの手間は省略されます。さらに毎月の返済額は1万円以上ですが、年金の月額支給額の3分の1以下となりますので、生活を圧迫することはありません。
もちろん現在借入中の人は追加融資を受けることはできません。まずは借入した分の返済を終わらせて次の借入を申し込むようにしましょう。
年金受給中でも借入できる!銀行での借入法
年金を担保にするのは何か不安…、そんな人にオススメなのが銀行での借入です。
しかし、銀行での借入の注意点として、収入がないと断られる場合があります。最近では、シルバー雇用という高齢者を対象とした雇用を活性化しようとする動きが政府としてもありますので、無理のない範囲で一日数時間、週に何日かでもパートで働くことで審査を通過できる可能性は非常に高くなります。
いずれの銀行でも年齢制限を設けている事が多く、65歳~70歳を上限として申込みを制限している銀行も多いので、申込みの前に窓口で確認しておきましょう。
また、自分が審査に通るか不安という人は、仮審査を申し込むようにしましょう。一重に年金と言っても、年金には様々な種類があります。高齢者以外にもケガなどで働けない人でも年金受給の対象となるので、可能性があるかどうか比較してみましょう。
高齢者 | 障がい者年金受給者 | 生活保護受給者 |
---|---|---|
年齢制限に注意 | 銀行の判断によるが大体OK | 借入は難しい |
他に収入があれば有利 | 年齢制限をクリアできればOK | 借入は難しい |
70歳以上は難しい | 振込み指定口座もしくは 全国規模の銀行がオススメ |
借入は難しい |
このように、銀行での借入もできますが制限があるので急いでいる人にはあまり向いていません。やはりスピーディーな対応を求めるのであれば、銀行での借入は難しいでしょう。
知らないと損!消費者金融での借入が一番便利!
銀行や機構からお金を借りるとなると、問題はどうしても時間がかかってしまうという点です。しかし、すぐにでもお金が必要なのに借入ができないと困ってしまいますよね。
そんな時に覚えておきたいのが消費者金融での借入についてです。
消費者金融ごとに判断は異なりますが、こちらも年金受給のみで借入できる可能性があるので、急ぎの借入は消費者金融が一番便利です。
もちろん、パートなどで他に収入がある方が審査を通過しやすくなるので、シルバー雇用などを利用して働いて副収入を得ている人であればなおさら審査を通過しやすくなります。
ケガなどで働けないという人であれば、年齢制限70歳未満なので借入できる可能性は非常に高くなりますのぜ、気になる人は仮審査を受けてみましょう。
消費者金融での借入を諦めてしまいがちな人にオススメなのは、街金での借入です。消費者金融とほとんど同じ条件で借入ができる便利な街金とはどんなものでしょうか?次は街金についてご紹介していきます。
70歳以上でも借入できる可能性がある街金って?
街金とは、各地方で貸付を行っている地域密着型の消費者金融です。先ほど挙げた消費者金融との違いは、全国規模か地域密着型、もしくはインターネットでの経営を主体としているという点のみです。
ほとんどの消費者金融は70歳を上限としていますが、この街金であれば79歳を上限としている所が非常に多いので、急な借入が必要な高齢者の強い味方となるでしょう。
もちろん、年金受給のみでは不安という人は他にもパートなどで収入を得ていれば、さらに問題なく融資を受ける事ができますので、いざという時はこの街金での借入を検討してみましょう。
年齢制限には厳しいですが、年金の種類には特に問題ない事がほとんどですのでケガをして働けないなどの労災年金や障がい者年金を受け取っている人であればよりスムーズに審査を通過できるでしょう。
街金の中でも営業規模がそれぞれ異なりますので、インターネットに特化した街金であればさらに手続きはスムーズでしょう。借入の方法はこちらの希望の口座に振り込まれるので、返済は指定の口座への振込みがメインとなります。
コンビニATMでは地方銀行から全国展開している銀行まで取り扱いがあるので、最寄のコンビニで返済ができるのも大きなメリットですよね。もちろん、お住まいの地方銀行のATMから振込みの手続きをすることもできますので、返済に苦労することはありません。
年金受給中でも借入できる金融機関はたくさんある!
年金を担保として借入をするというのは過去には違法として扱われるケースもありましたが、最近では高齢化社会が問題とされているように、借入を希望する人の年齢も高齢化している現状があります。
これからも消費税の上昇や物価の上昇など、急な借入を必要とする機会はたくさんやってくるでしょう。そんな時に正しい知識を得ておかなければ、違法な貸金業者からお金を借りてしまうというトラブルに陥る可能性があります。
重要な点をご紹介すると、お金を貸せるのは都道府県が認可する貸金業に登録している金融機関のみです。
つまり、違法な貸金業者というのはこの都道府県の認可を得ずに営業しているので、利息や営業形態がとても法外な事がほとんどなのです。しかし、街金や消費者金融というのは都道府県の認可を得て営業してるので、利息や返済プランなども都道府県の厳しい規定をクリアしている安全な所なのです。
街金や消費者金融は親身に、そしてスピーディーに借入ができるので、困った時はこれらの利用を検討してみましょう。
健康なうちにシルバー雇用などに登録して、一日数時間でも働いておけばより審査を通過しやすくなりますので、ぜひ覚えておきましょう。
【参考ページはこちら】
年金生活者でも借りられるカー度ローン