キャッシュカードでブラックでも、カードローン利用できるの?
昨今は、キャッシュカードにクレジット機能を追加した一体型キャッシュカードがポピュラーです。クレジットカードとしても、キャッシュカードとしも使えるので大変便利です。
しかし、もしこのクレジットカード機能で支払いが滞り、ブラックになってしまった場合、カードローンへの影響はどうなるでしょうか?
カードローンを利用したいのに、キャッシュカードブラック…という人のために、利用を可能にするポイントをまとめました。
キャッシュカードブラックって何?カードローン利用前に要確認!
いつでもすぐにお金を借りられるのが、カードローンの最大の利点です。ですが、返済などに問題を抱えるブラックな人の場合、利用が難しい場合があります。
とくに、ここではキャッシュカードブラックな人を取り上げますが、果たしてキャッシュカードブラックとはなんでしょうか?(こちらもご参考に→ブラックでも中小業者なら借りられる?)
キャッシュカードブラックってクレジット機能のこと?
キャッシュカードのブラックと聞くとピンと来ない人がいます。なぜなら、キャッシュカードは、自分の貯金が入っている口座を利用するためのカードだからです。
もちろん、キャッシュカードの機能だけしか持っていない人にとっては、キャッシュカードブラックになりようがありません。しかし、問題なのは、キャッシュカード一体型のクレジット機能を利用している人です。
クレジット機能は、商品を買うときにカードで支払って、翌月などに貯金残高からその利用代金が支払われる機能です。現金を持たずに商品が購入できるので、実店舗からインターネットショップまで、広く利用されています。
簡単に言えば、キャッシュカードブラックとは、このクレジット機能を利用したのに、支払が2~3ヵ月滞ってしまうことです。つまり、借金の返済を延滞してしまっている状態のことなんです。
クレジットの延滞だけがブラックになってしまう条件?
クレジットカードを使って商品を購入して、支払わないのがブラックであるといいましたが、もちろん他にもあります。
クレジットカードにはキャッシング機能もついており、単純にお金だけを借りることもできます。つまり、カードローンのようなサービスもあるのです。
このサービスを利用して、返済していないと、これも、支払い延滞になりブラックになってしまいます。さらに、支払い延滞以外にも、ブラックの種類はあります。以下主な4つです。
- 延滞/2ヵ月以上支払いをしない、また、短期間の延滞を繰り返している場合。
- 代位弁済/本人が支払できずに、保証会社が代わりに支払う場合。
- 債務整理・自己破産/返済が不可能なため、法的に債務を放棄する場合。
- 強制解約/契約内容の違反などにより同意なしに解約する場合。
色々な種類があっても、ブラックの原則は一つです。きちんとした返済ができなかった、ということです。そう言う意味では、キャッシュカードブラックは、延滞から始まると言っていいでしょう。
カードローンの審査にキャッシュカードブラックが与える影響は?
カードローンは誰でも利用できる、という印象を持っている人は多いかもしれません。しかし、それは間違いです。怪しい広告などで、誰でもOKと謳っているところはたいていは、闇金だからです。
無担保・無保証人で即日融資してくれるカードローンですが、それだけに審査は慎重に行います。なぜなら、その人の信用のみでお金を貸すからです。
そして、カードローンの審査で最も重要なポイントは、その人が安定した収入があるかどうか(大小は問わず)、とブラックではないか、です。
ブラックとは返済における事故情報なので、この履歴が残っている人は、基本的には危ないと考えます。ということで、キャッシュカードブラックの人は、カードローン審査に通ることは難しいといえます。
ここを押さえてブラックから脱出!審査に通過するためのポイント
キャッシュカードブラックとは、キャッシュカードのクレジット機能における返済の事故情報であるというのは分かりました。
では、このブラック情報、一度ついてしまうと一生脱出できないのでしょうか?じつは、そんなことはありません。ブラックから脱却してカードローンを利用するためのポイントを教えます。
知らないと不利!ブラック情報と信用情報機関の関わりとは
ブラック情報とは、返済における事故情報なのですが、その情報いったいどこにあるのでしょうか?各々の会社が個別にチェックしているのでしょうか?
じつは、個人の信用情報に関しては、三つの大きな信用情報機関がその情報を把握しているのです。ですので、カードローンの審査の場合、各社はこれらの機関に問い合わせるだけで、ブラック情報が分かってしまうのです。具体的な組織名は以下です。
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
- CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
- JICC(日本信用情報機構)
個人が支払いを延滞したり、支払い不能に陥ったりした情報は、必ずこれらの機関に登録されます。もちろん、キャッシュカードブラックになった人も、ここに登録されているうちは、カードローン審査も厳しいといえます。
登録されているうちは…、といったのには理由があります。ここに登録された情報は、じつは永遠ではないのです。期間が来ると、登録抹消されるのです。つまり、ブラックからホワイトになるということですね。
(⇒ブラックになったら銀行で二度と融資してもらえない?)
ブラックから脱出!カードローン審査を通過するためにすべき事
キャッシュカードブラックが、カードローンの審査に通過するためにすべきことは、一つです。ずばり信用情報機関から情報が消えるまで、時間を置くということです。
では、いったいどのくらいの期間待てばよいのでしょうか?それぞれの情報が消える期間は以下です。
信用情報機関名 | 延滞 | 代位弁済 | 任意整理 | 自己破産 |
---|---|---|---|---|
KSC | 5年 | 5年 | 5年 | 10年 |
CIC | 5年 | ― | 5年 | 7年 |
JICC | 1年 | ― | 5年 | 5年 |
一つ注意点として、この期間は、延滞などが解消した時点から~年ということです。つまり、解消しない間はずっと残り続けるのです。
信用情報機関にブラック情報が載ってしまうと、一定の期間が経過しないと情報は消えません。基本的には、情報が載らないようにすることが一番ですが、載ってしまったなら、消えるまで待つのが最も有効な手段と言えます。
ブラックでもカードローンOKなところもあるんじゃない!?
まず最初に、ブラックでもOKというところは、闇金で怪しいという認識は持っておきましょう。それでも、借りれるところもあるにはあります。
それが、中小の消費者金融です。大手の消費者金融では確実に審査が通らないキャッシュカードブラックですが、中小消費者金融の中には、積極的に融資してくれる会社もあります。
ブラックだけど、情報が消えるまで待てない!という人は、このような消費者金融を探して審査を受けることが出来ます。
その際は、自分の情報は包み隠さずに提供することが重要です。さらに、選ぶ側にとって知名度がない会社の場合、闇金かどうか判断する必要もあります。その場合の判断基準は以下です。
- 貸金業登録番号がない
- 貸金業協会に加盟していない
- 甘い誘い文句を使っている
上記三つのうちのひとつでも当てはまるところは、怪しいと考えたほうがいいでしょう。
狙うなら、銀行カードローンよりも消費者金融!
キャッシュカードブラックの人だけでなく、過去に事故歴のある人、さらには属性に自信のない人などはどのカードローンが狙い目でしょうか?
諸説ありますが、自信のない人はまずは、銀行カードローンよりも消費者金融カードローンの方をお勧めします。その理由を説明します。
どこが違うの!?銀行カードローンと消費者金融カードローン
カードローンといえば、無担保・無保証人で融資を受けられるサービスです。では、銀行と消費者金融ではどこがどう違うのでしょうか?
一番の違いといえば、知名度です。銀行カードローンの方が、信用があり、よく知られています。そして、低金利であるのもポイントです。
一方、消費者金融カードローンは、金利や信用度では劣るものの、審査が銀行カードローンより易しいというメリットがあります。
また、融資スピードからいっても即日融資が可能なのは、消費者金融カードローンのほうです。審査を受けて、すぐにお金を借りれるのも大きなメリットです。
さらに大手消費者金融から中小消費者金融まで、利用者の属性やブラック履歴に合わせて、柔軟に対応してくれるのは消費者金融のほうであることは間違いありません。
総量規制に要注意!消費者金融カードローンには規制があります!
銀行カードローンと消費者金融カードローンの違いは、外面的には知名度であったりしますが、じつはもっと大きな違いもあるのです。
それが、総量規制です。総量規制とは、年収の三分の一以上の借入を禁止する、貸金業法における借入の制約です。
多重債務者を防ぐために成立したこの総量規制ですが、じつは、銀行カードローンには適用されません。なぜなら、銀行カードローンは銀行法に従うからです。
お金を借りる面で、消費者金融カードローンはブラック履歴でも、借りれる可能性はありますが、この総量規制には注意しなくてはいけません。
そういった意味では、銀行カードローンの方が年収に関わらず自由に借りれるので、多く借りたい人には都合がいいでしょう。
キャッシュカードブラックには銀行より消費者金融が良い理由
総量規制の制限がない銀行カードローンの方が利用しやすいかもしれません。しかし、キャッシュカードブラックの人にとっては、銀行より消費者金融の方が断然良いんです。
もちろん、キャッシュカードのクレジットで支払いを延滞して、信用情報機関に事故情報が登録されてしまっている間は、消費者金融といえども利用は難しいです。
しかし、期間をおいて情報がクリアになれば、消費者金融でのカードローンの審査は問題なくなります。逆に、銀行カードローンの場合は、事故情報が消えても独自の顧客情報を持っている場合があるので、審査に通らないということがあり得ます。
また、大手消費者金融で仮にダメな場合も、ちゃんとした中小の消費者金融を狙えば、多少金利は高くなりますが、審査に通る可能性は高くなります。
一般的に、銀行系よりも消費者金融系は間違いを犯した人に対しても、借入の道が残されているので、駄目だとわかっている銀行カードローンにいくつも申込むよりも消費者金融に絞った方がいいのです。
キャッシュカードブラックはカードローン利用の意外な落とし穴
知らないうちにキャッシュカードブラックに…。意外に多いのが、意識せずにブラックになってしまうことです。はたしてどんな場合があるでしょうか?
また、キャッシュカードブラックになってしまっても、対策を練ってカードローンに申込めば利用できるという噂がありますが本当でしょうか?
知らないうちにあなたもブラック!?こんなパターンに要注意!
キャッシュカードブラックになる最も多い事故は、延滞です。これは、クレジットカードなどの返済日にお金を支払えない時に起こります。そして、この延滞は大抵は自分で認識しています。
しかし、無意識のうちに、信用情報機関のブラックに該当してしまっている場合もあるんです。例えば、以下の3つのパターンが良い例です。
- 携帯電話の本体料金が月々の支払いに組み込まれている場合
- 公共料金をクレジットカード払いにしている場合
- 同姓同名の別の人と勘違いされている場合
携帯や公共料金の場合は、月々の支払いが滞ったら、携帯の利用やガス・水道が止められます。しかし、じつはそれだけではありません。同時に、信用情報にキズがついてしまうので注意が必要です。
別人と勘違いされている場合も、レアなケースですがあります。もし、身に覚えがないのに、カードローンの審査が通らない場合は、信用情報機関の個人情報の開示請求をしてみましょう。500円~1000円で簡単に手に入れられます。
ブラックの人の救い神!中小の消費者金融カードローンという選択
身に覚えのない信用ブラック以外で、キャッシュカードブラックになってしまった場合、先にも述べましたが、一番良い方法は信用情報からブラック履歴が消えるまで期間を置くことです。
しかし、どうしてもカードローンを利用しなくてはいけない…という人にとっては、中小の消費者金融という強い味方がいます。
いくつかの中小消費者金融は、ブラック履歴の人にも積極的に融資を行っています。もちろん、個別の審査が必要になりますので、あまりにもひどいブラック履歴の場合は別です。
なぜ、中小消費者金融がブラックの人にも融資をするかといえば、ひと言で言えば顧客獲得のためです。カードローンは昨今、大手から銀行系まで様々な会社がひしめいています。その中で、差別化するためには、そのようなお客さんをも獲得する必要があるのです。
予防が大事!ブラックにならないようために注意すべきポイント
キャッシュカードブラックとは、クレジットカードの延滞などによって起こる信用情報のキズです。見てきたとおり、一度ついたキズを回復するのは時間が掛かって大変です。ですので、カードローンを利用したいなら、ブラックにならないように予防をするのが一番です。
そこで、キャッシュカードブラックにならないための予防法を以下の3つにまとめてみました。
- クレジットカードの延滞は2ヵ月以上はしない
- カードローン申込むなら2社までにする
- キャッシュカードの残高を一定に保つ
当たり前ですが、最も重要なのは、しっかり返済をすることです。引き落としの場合は、キャッシュカードの残高も気にする必要があります。さらには、カードローンへの申込も一度に複数社申込んでしまうと、信用情報機関に怪しい客として登録されてしまうので注意が必要です。
ブラックにならない努力が必要ですが、なってしまってもそれが一生続くわけではありません。しっかり対策を練って、利用できるカードローンを探すか、ブラック履歴が消えるまで待つというのが王道です。
【参考ページはこちら】
ブラックでも借りられるカードローン会社はある?