歓迎されるのは何故?カードローン申込がブラックでもOKのワケ
カードローンの申し込みには、さまざまな条件があります。
年齢や収入など金融機関によって多少の違いはありますが、近年では比較的申し込みやすく、また借り入れまでの時間も早いのが特徴です。
しかし、どんなに受け皿の広いカードローンであっても申し込む側が、「ブラック」であると審査を通過するどころか、申し込みすら拒否されてしまいます。
そんな中でも、「ブラック歓迎」を掲げている会社もあります。
今回は、通常なら敬遠されてしまうはずの「ブラック」の人たちを受け入れることができる理由と、実際に借入する時の注意点などご説明していきます。
信用度が重要!殆どの金融機関がブラックにお金を貸さないワケ
まずは、『ブラック』とは何なのか、そしてその『ブラック』にお金を貸すことができない理由について説明しましょう。
信用情報機関が持つ過去のローン履歴も審査の対象に!
どんな高収入のひとでも、カードローンの契約をするには一定条件のもとで審査を受け、それに通過する必要があります。
近年、アルバイトやパートなどの場合も申込が可能なことから職種などの条件は緩和されています。(こちらもご参考に→カードローンを利用するための職業)
しかし収入や勤続年数などは最低限のラインをクリアすることが審査を通過するためには必要です。
また、個人情報のひとつとして、ローンやキャッシングの契約や延滞などの返済状況を記録している「信用情報機関」も審査の対象になります。
ブラックとは過去の金銭問題で事故を起こしたひと
過去に問題やトラブルを起こしたひとのことを『ブラックリストに載る』と言いますが、『ブラック』とは『ブラックリストに載ったひと』のことを、さします。
同じように信用情報において、『ブラック』と呼ばれているひとは過去に金銭的な事故を起こしたことがあるひと、ということになります。
金銭的な問題というのは主に、返済のトラブルを起こしたり自己破産の経験があるかどうかです。
例えば複数のカードローン会社から借り入れをして結局は返済負担額が大きくなって払えなくなるといったトラブルを起こすと、信用情報にそのことが記録として残ります。
こういった情報の有無で、ブラックかそうでないかが決まります。
返済の延滞などを繰り返し、返済が困難になって自己破産することを余儀なくされたひとに、お金を貸すかと言われたら普通は貸さないのが当たり前です。
条件の違いは会社の規模!敬遠されがちなブラック歓迎のワケ
では金銭的に難がある『ブラック』でも、審査が通過できる会社があるというのは、どういった理由からなのでしょうか。
受け皿を広く持つのは街金という規模の小さい会社だからこそ
ブラック歓迎という謳い文句を掲げている会社の多くは、大手で有名なローン会社よりも、多少、規模の小さい会社であることがほとんどです。
地方にある特定の地域に店舗を構えている場合が多いので『街金』とも呼ばれています。
大手の有名な会社と比較しても、地方に店を構えていることやCMなどで宣伝したりすることがないために、一般的な知名度は低いと言えます。
例え、知名度が低くても顧客を集める方法として小規模会社ができることは大手の審査通過の条件よりも少しハードルを下げることです。
誰もが使えるカードローンとは言え、大手の会社では『ブラック』である申込者は無条件で審査落ちしてしまいます。(こちらもご参考に→ブラックOKの審査が緩いカードローンは?)
ただし、大手の会社と違い、融資可能金額は大口ではありません。高くても30万円までが融資の限度額としている会社が多いようです。
ブラックじゃないのにブラック扱いに!注意したい総量規制
また、『ブラック』の中には法津で決められている「総量規制」という制度により、借入ができなくなってしまったケースもあります。
「総量規制」とは、「改正貸金業法」で定められている「年収の3分の1以上となる金額の貸付はしてはいけない」というローン会社側が守らなければならない決まりです。
ローンにより、生活が苦しいものにならないようにと決められたものですが、ローン会社側ではすでに審査基準として一定に借入限度額を設けている場合が多いです。
大手のローン会社ではこの総量規制により受け入れて貰えなかったひとでも、自己破産を起こしたりしていないのであれば問題なくお金を借りられることがあります。
規模の小さいローン会社は資金面で大手ほどの高額融資は叶いません。
緩すぎる条件にはワナが!甘い言葉で誘う悪徳会社に用心せよ!
上記で『規模の小さい地方貸金業者』を街金と呼ぶと説明しましたが、中には『ヤミ金』と言われている会社もあります。
街金と混同するなかれ!ヤミ金は法律を守らない悪徳企業
街金とヤミ金は混同されやすく、いまだに街金をヤミ金として考えているひとが多くいますが、街金とヤミ金は全然違います。
しかし、ヤミ金は違います。
貸金業者としての登録をせず、違法にお金を貸し出している悪徳業者で貸金業法などの決まりも全く守っていないのがヤミ金なのです。
- 街金は地方などの限定された地域で営業する小さな貸金業者
- ヤミ金は貸金業者として営業資格のない悪徳業者
貸金業者として未登録の状態なので法律を守らなければ営業ができないということにはならず、法外な金利で返済金額を請求してくることで知られています。
すぐに調べよう!登録番号は正規の貸金業者の証
正規の良心的なローン会社と悪徳業者とが、謳い文句にしている『ブラック歓迎』ですが、それぞれを見分けるポイントがきちんとあります。
まず、正規の営業をしている街金は小さくても貸金業者としての登録をしているので、登録番号を持っています。
サイトなどで調べればすぐにわかるので、申し込みをしてみたいと思う会社があれば一旦調べてから利用するようにしましょう。
そこで、明記してある所在地や電話番号、代表者の名前などがすべて一致すれば、それはきちんと貸金業者として登録してある会社ということになります。
- 貸金業者としての登録番号があるか
- 所在地などが一致するか
- 電話番号以外の情報が明記されているか
明記してあることが違ったらその会社を利用するのは止めるべきです。
勘違いするなかれ!「無審査で融資」するのは良心的ではない
「ブラック歓迎」の他にも、悪徳業者の場合は「無審査で融資」という言葉で誘う業者もあります。
これは明らかに『ヤミ金』なので絶対に借りないで下さい。
貸し付ける会社にとっては、申込者が金利分も含めて借り入れた金額を返してくれることが会社の利益になるというシステムになっています。
利益を生まなければならないという点からを考えると、審査をせずに返済能力の有無もわからないままお金を貸すわけにはいかないのです。
悪徳業者の場合は、法外な金利と時間を選ばない激しい取り立てなどでし利益を得ようとするので、利用者に返済能力がなくてもさしたる問題はありません。
- 正規の貸金業者は規模が小さくても審査は必ずある
- 登録のない悪徳業者は審査がない
だから「無審査でも融資」が可能になるのです。けして善良な気持ちで「無審査」を掲げているわけではないということを覚えておきましょう。
カードローンを使うなら正しく借りて優良顧客になろう!
最後に、『ブラック』になることなくカードローンと付き合っていくための大事なポイントを紹介しましょう。
返済期日厳守!返済計画は徹底的に組み立てよう
現代のカードローンは過去に金銭的なトラブルを起こしていない限り、審査も通過しやすいのが大きな特徴のひとつです。
簡単にお金を借りることが可能なので、返済も簡単と少々軽く考えてしまうひとが多いようです。
借り入れた金額を自身が得た収入の中から返済していけるのかということを、常に考えてカードローンを使うようにしましょう。
返済期日の厳守はキャッシングの基本です。
どうしても返済が間に合わないときには担当者に連絡をすれば、期日を延ばしてくれますが、その場合も金利が発生し、返済総額は膨らんでいきます。
期日の先延ばしを繰り返すことで、知らないうちに返済額が膨大な金額になってしまうこともあります。毎月の返済期日は必ず守りましょう。
また規定の金額より多めに返済ができる『繰り上げ返済』というシステムがあります。
この『繰り上げ返済』を上手に利用していくと返済がスムーズに進むので利用するのもひとつの方法です。
- 返済期日を守る
- 収入から返せるかを考える
- 繰り上げ返済などのシステムを活用する
少しでも返済計画に無理が生じたときは借入金額を見直すなど、細心の注意をしていきましょう。
あれこれ申込せずキャッシング会社はひとつにしぼるのが良し!
カードローンを利用するひとの中には、1社から借りたお金を返済するために2社目を契約してしまうというひとがいます。
自身の収入で返済できるということがキャッシングの大切なポイントです。
また、複数の会社に申し込みをしてしまうことで審査に通過できなくなるという可能性が出て来ます。
お金を借りることができるか不安になる気持ちから、たくさんの会社に申し込みをしてしまうようですが、1社からの審査結果がわかるまでじっと待ちましょう。
最初に申し込んだ会社で審査を通過できなければ、2社目も通過の可能性は低いと考えましょう。
借りやすいカードローンは正しく使えば日々の味方に!
幅広い世代や、いろいろな職種のひとたちが使うことが可能になったカードローンも、自身が『ブラック』になってしまうと使うことが出来なくなってしまいます。
『ブラック』でも歓迎してくれる会社は、あまり多くはありません。しかもその中から良心的で安全な会社を見つけるのは手間のかかる作業です。
『ブラック』でも借りられるところを探すより、『ブラック』にならないための努力をして、カードローンを正しく使っていきましょう!
【参考ページはこちら】
何年経てばブラック情報は消えるの?