カードローンの利用上限に達した方へ、更に借入する時の注意点
気がついたらカードローンが限度額いっぱいに!でも今月はいろいろ物入りで、もう少し借りたい…。
カードローンの利用上限に達し、更に借入したいと思っている方は多いと思います。
その場合、審査は少し厳しくなるかもしれませんが、通らないということもありません。ただ審査が厳しくなる分、1社目を申し込んだ時より少し慎重になる必要はあります。
ここでは、カードローン利用中の方で、更に借入したいと思っている方へ、借入の際の注意点をご紹介いたします。
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これを読んで、今のあなたに最適な借入方法を学んでください。
銀行と消費者金融、どこで借りるかで融資額も変わってくる
カードローンを返済中なのに、またちがうローンを申請したら、信用されないのでは…。と思われるかもしれませんが、きちんと返すことができていればそれほど問題ではありません。
審査基準は会社によって違うので断言はできませんが、消費者金融の場合は利用金額が総量規制に引っかからない範囲で、返済の長期延滞などがなければ融資してくれる可能性は高いといえます。
審査が厳しいといわれる銀行でも、消費者金融での借入れが1つくらいであれば審査が通ることは珍しくありません。
ただ、複数申し込むとなると、やはり審査は厳しくなります。審査が通ったとしても、借入れ限度額は低くなる可能性が高く、思ったほどの金額は借りられないかもしれません。
(⇒カードローンは何社まで申込める?)
いまの借入れ額を確認しよう!
消費者金融でも、銀行でもカードローンの申し込みサイトでは、年収や現在の借入れ額などを入力して、融資が可能かどうか判断してくれる仮審査機能がついています。
実際に借りられるかどうかは本審査にならないとわかりませんが、自分がどれくらいの金額を借りることができるかの目安にはなるので、利用してみてください。
また、忘れてはいけないのが消費者金融には総量規制がかかるということです。借入額の総額が年収の1/3を超えると、消費者金融ではちがう会社でも借りられなくなってしまいます。消費者金融のカードローンを利用している人は、自分の借入れ額をチェックしてみてください。
1/3以上借りていたら、返済がある程度進むのを待って借りるか、総量規制外の銀行も選択肢にいれてみましょう。
意外に借りやすい?銀行のカードローン
銀行は総量規制の対象外であるばかりでなく、消費者金融の上限金利が17%~19%なのに対し、銀行は14%前後と金利が低めです。現在の借入額が年収の1/3以上あっても、ある程度の収入があり、過去に支払い延滞や任意整理など、返済能力を疑われるようなことがなければ借りられる可能性があります。まずは、口座を持っている銀行をチェックしてみましょう。
あなたは給与の受け取りや、公共料金の支払いに銀行の引き落としを使っていませんか?あるいは住宅ローンや車のローンを銀行で組んでいませんか?ある程度まとまったお金を貯金していませんか?
この場合、審査に落ちる可能性はそれほど高くないと思われます。長年銀行を利用しているお客様にあまりに無情なことをして、預金を解約されたりするのは銀行にとっても痛手になるのです。
また、地方の銀行や信用金庫では、大手の銀行よりさらに低い金利で貸してくれるところもあります。審査も大手銀行に比べるとそれほど厳しくないところもあります。口座を持っているなら、一度問い合わせてみるといいでしょう。
ただ、審査に時間がかかる、ネットからの申し込みで完結できないなど、銀行によっては少し不便なこともありますので、よく確認してください。
どんな人が審査に落ちる?落ちる原因を知っておこう!
審査に通りやすいのは、やはり安定した収入のある人です。正社員でも、パートの主婦でも一定の収入があれば、返済能力ありとみなされることが多いようです。ただ、借入れの上限は収入に左右されます。
逆に、年収が高くても月々の収入が安定してない人は審査が通りにくいようです。自営業や、フリーランスで働いている人は借りることができても、金利が高めに設定される可能性があります。
あせりは禁物!待つことも大事
他に注意してほしいのは、数日間にいくつもの金融機関に申請しないようにということです。早く借りたいとあせるあまり、一度に多くの会社から借りようとすると、よほどお金に困っている人なのかという疑いをもたれ、返済能力が充分にあっても信用されにくくなってしまうのです。
安心材料として借入先を複数確保したくても、せいぜい2社程度に留めるべきです。
一度審査に落ちると、その記録が最低でも6ヶ月は信用機関に残ってしまい、当分カードローンを利用することができなくなってしまうので、一度に何社もの審査を受けるのは避けましょう。(こちらもご参考に→二つの銀行でカードローンを作るときの注意点)
審査に通るために借入れ額を少なめに申告。ばれたらどうなる?
いま利用しているカードローンが限度いっぱい。審査でマイナス評価にならない?少しくらい少なく申請しても…なんて思ってませんか?
いいえ!嘘の金額を申請するのは絶対にやめてください!
カードローンは申請から融資金額、月々の返済額にいたるまで、すべて信用情報に記録されています。この情報は日本全国、すべての金融機関が共有しているのです。
ちなみに、信用情報機関は現在下記の3つがあります。
主にクレジットカード会社、銀行が加盟。一部消費者金融も加入しています。
●日本信用情報機構(JICC)
主に消費者金融が加入しています。
●全国銀行個人信用情報センター
銀行や、銀行が関連しているクレジットカード会社が加入しています。
日本の金融機関は、このうちのどれかに必ず加入しています。つまり、信用情報に記載されているのとは異なる金額を申請すると、たちまち怪しいとみなされ融資が受けられなくなってしまうということです。先述したとおり、記録は最低でも6ヶ月は残るので、その間、どこの金融機関からも借りられなくなります。悪質とみなされた場合には、10年も借りられなくなる可能性もあるのです。
嘘をついていいことは何ひとつありません!正直に申請するのが一番です!
また、正確な金額を把握するのをおこたり、適当な金額を書くのもよくありません。こちらにごまかす気がなくても、審査する側の心象は悪くなってしまいます。返済金額は必ず確認しましょう!
複数のローンを組むならここを注意しよう
どこから借りたらいいか、照準が定まったでしょうか?
でも、融資が受けられたとしても、それで安心してはいけません。大事なのは借りた後、滞りなく完済することなのです。
2社以上から借りれば、当然返済日が月2回以上くることになりますし、返済金額もふえます。今まで以上に自己管理が求められるのです!
返済シミュレーションをしてみましょう。
最初のA社に20万円借りています。金利は18%、返済期間は1年、返済日は毎月10日です。
2社目のB銀行から10万円借りることができました。金利は15%、返済期間は半年、返済日は毎月25日とします。
返済方式は仮に残高スライド元利定額リボルビング払いとします。金利の計算は某消費者金融のシミュレーション機能を使いました。
返済金額(月)18,355円
利息合計20,027円
B銀行
返済金額(月)17,403円
利息合計4,418円
少なくとも半年は18,355円+17,403円=35,758円返済するということです。
もう一度思い出してほしいのは、これを同じ月に払うのではなく、10日と25日の2回、金額もちがうということです。
返済を忘れないように銀行やカードの引き落としにしておくことはもちろん、返済に足る金額がちゃんと口座に入っているか、そのつど確認しておく必要があります。
うっかり口座に入金するのを忘れたらのに気づいたら、早急にその旨を連絡しましょう。長期に渡って延滞するのは絶対にやめましょう。遅延損害金が発生し、余計なお金を払うことになってしまいます。
何より、信用情報に記録が残ります。金融機関に不利益を与えると、しつこいようですが最悪の場合10年も新たな借入れができなくなり、今後、本当にお金が必要なときにどこからも借りることができなります。キャッシュカードなども作れなくなります。
カードローンを有意義なものにするか、社会的信用を失うものにするかは、借りる人自身の自己管理次第です。
- 借入れの総額、利息の総額を把握する
- どの会社からいくら借りているか、返済日はいつかを整理しておく
この2点を頭にいれて、自分の生活としっかり向き合って収入と支出のバランスをとれるようにしてください。
【参考ページはこちら】
上限金額が高い消費者金融はどこ?