消費者金融で借りたらどうなる?銀行系ローンとの違いを徹底比較

消費者金融からの借入れってなんだか抵抗ありますよね?金利が高くていくら返しても借金がなかなか減らない、滞納したらコワい顔した取り立て屋が自宅に押しかけてきそう…などどうしても悪いイメージが先に立ちます。

じゃあ最近よく見る銀行のカードローンなら?こちらは安心な分、審査などのハードルが高そうなイメージかもしれません。

手軽にお金を借りたいけど消費者金融に手を出すのはちょっと…と悩んでいるあなたに、消費者金融と銀行系ローンの違いを詳しくご紹介していきます。消費者金融で借りたら、本当にあなたは借金地獄で取り立てに苦しむことになっちゃうのでしょうか!?

どうして怖いの?消費者金融のイメージがとりわけ悪い理由

高利貸し、厳しい取り立て。さらに今でもなお過払い金の返還で法律事務所などのCMに大きく取り上げられる消費者金融は、どんなに広告を使ってクリーンなイメージを訴えていても昔からの悪いイメージを完全に取り去ることができていません。それどころか、消費者金融ってヤミ金なんじゃないの?という誤解すら存在する始末。

でも、そもそもなぜ消費者金融のイメージは悪いのでしょうか。貸金業界のルーツを探ってみます。

1990年代にバブルが崩壊し、それまで順調に成長してきた貸金業界も大きな痛手を被ることになります。お金を貸した人からの返済は滞り、新たな借り手は審査に通らない。となると単純に、それまで貸したお金をキッチリ返してもらい、新たに借り手を増やすしか生き残る道がなかったのです。

そこで、当時は特に規制のなかった厳しく執拗とも思える督促を行って、貸したお金を回収することに躍起になります。また、審査基準を甘くして新たな借り手を増やし、高い金利で貸して取り立てで回収すればよいという考え方になっていったんですね。これが、消費者金融の悪いイメージの元になっているのです。

昔から高金利を取り締まる法律はあった

消費者金融が関わる法律は、貸金業法です。なかでも金利に関する法律で利息制限法と出資法というものがあります。(こちらもご参考に→キャッシング金利に関するおすすめ記事

利息制限法は最大年20%の上限金利を設け、それを超える金利は無効とするものです。一方、出資法で定められた上限金利は29.2%。これを超える金利での契約には罰則を設けていました。まとめると、このようになります。

項目 上限金利 上限金利超過時
利息制限法 最大年20% 超える部分は無効(支払義務なし)
出資法 最大年29.2% 契約しただけで処罰の対象

この、利息制限法の上限金利20%を超え、出資法の上限金利29.2%までの金利帯がいわゆる「グレーゾーン金利」です。グレーゾーン金利は「支払う義務はないが、合意のもとで契約したなら、借りた人が任意で支払う利息」という認識だったのです。要するに、払った方が負け。かなりフザけた言い分ですよね。

消費者金融も長い間、高い方の金利である出資法の上限金利を適用してお金を貸していました。登録を受けた貸金業者であれば、グレーゾーンであろうが出資法の上限金利を超えなければ処罰の対象にはならなかったからです。

ちなみに、出資法で定めていた29.2%を超える利息でお金を貸す業者のことを一般的に「闇金」と呼びます。法律で定められた上限金利を超えて契約させる、認可の降りていない貸金業者のことを指すのです。消費者金融は昔からヤミ金ではなかったということなんですね。

貸金業法改正でグレーゾーン金利撤廃へ

2006年の最高裁の判決で、利息制限法の上限金利を超える部分(グレーゾーン金利)の支払については「お金を借りた人の自由意思で支払ったのだから返還できない」というそれまでの解釈が覆されることになりました。

これにより現在よく見かける過払い金の返還を請求できるようになりました。これは、グレーゾーン金利で支払った利息分の支払い義務はないという判断によるものなんですね。

この判決を受けて、当時の金融庁が貸金業法の改正を検討することになります。そして2010年、グレーゾーン金利を完全に撤廃し、出資法の上限金利を利息制限法と同じ年20%に引き下げることで、貸金業法全体の上限金利も年20%に固定されました。

さらに、上限金利の引き下げと併せて新たに設けられたのが総量規制です。年収の1/3までを借入れの上限額とし、返済能力を超えた借入れを制限することで多重債務から消費者を守るというのが目的です。

このように、消費者金融を取り巻く環境はこの20年ほどですっかり様変わりしました。グレーゾーン金利撤廃と総量規制の導入により金利の引き下げと融資の上限額の低下を余儀なくされた消費者金融は経営方針を変更し、クリーンなイメージで新たな借り手を増やし商品を工夫することに生き残りをかけているのです。

消費者金融に向いてるタイプとは?銀行系ローンとの違い

近年消費者金融は、○○銀行グループの△△、と表現されることが増えてきました。ところが実際には貸金業法が適用される消費者金融であることに変わりはありません。銀行法が適用される銀行系カードローンと違い、総量規制の対象になる会社がほとんどです。

ということは、収入のない方やすでに年収の1/3ギリギリまで借入れがある方は、消費者金融のキャッシングを利用できないということになります。

また上限金利が引き下げられたとはいえ、銀行系カードローンに比べるとまだまだ金利が高いのも難点です。ある程度まとまった金額を借りて長期にわたって返済したい場合などには、銀行系カードローンの方が有利だと言えるでしょう。

たとえば10万円を1か月(30日)借りた場合の利息は、消費者金融の平均利息である年18%で1,479円、銀行系カードローンの平均利息年14%で1,150円と300円ほどの差が出ます。これが1年間(365日)の借入れになると、その差は4,000円にもなるのです。

早くて手軽!消費者金融のいいところ

これまでのところ何のメリットも感じられない消費者金融ですが、銀行系ローンにはないメリットも実はたくさんあるんです。
(⇒審査が緩い消費者金融はこれだ!

たとえば、借りた日数分の利息だけで返済が可能な点が挙げられます。先ほどの例と同じく10万円を借りたとして、30日後の返済日を待たず10日後の給料日に全額返済した場合には、利息は10日分の493円で済むのです。

冠婚葬祭や突然の医療費負担、生活費がちょっと足りないなど、給料日前の急な出費はよくあることです。そんな時には「コンビニでいつでも返せる」消費者金融の自由度の高い返済方法を最大限に活用すれば、ピンチの時の頼もしい味方になってくれるはずです。

また、大手の消費者金融はかなりの台数の自動契約機を設けています。家の近くの自動契約機で、誰にも知られず、融資希望額次第では免許証のみで申込ができるんです。自動契約機の申込ならその場でカードの発行が可能です。これは最短で申込当日の借入れができるということ。急ぎのピンチには大助かりですよね。

手軽という点では、WEBでの申込も充実しています。こちらも最短で申込当日に指定口座への振込という形で借入れが可能です。免許証のほかに提出書類の準備が必要なことがほとんどではありますが、家に居ながら当日にお金が借りられるってすごいですよね。

消費者金融で借りるメリットは、

  • 利息の日数計算ができる
  • 返済はコンビニで24時間
  • 申込が手軽
  • 即日借入れが可能

銀行系ローンと比べ借り方や返し方が手軽で自由、そして何より早く借りられるといったところに集約されています。

銀行系ローンと消費者金融の違い総まとめ

消費者金融で借りるデメリットとメリットをご紹介してきました。ここで銀行系ローンのメリットデメリットを踏まえて項目ごとに徹底比較をしてみます。あなたはどちらで借りるのが有利でしょうか?ぜひ比べてみてください。

項目 消費者金融 銀行系ローン
収入なし ×
即日融資 ×
既存借入あり △(総量規制)
金利 △(短期間なら○)
申込の手軽さ
返済自由度
安心度

いかがでしたか?給料日前など少額の急な出費や今日すぐに借りたいという場合で、1回の借入れが短期間で済みそうな方、なおかつ収入があり、他社を含めた借入れの総額が年収の1/3未満の方だったら、消費者金融が向いているタイプだと言えるのではないでしょうか。

最大のメリット!無利息で借りられるのは消費者金融ならでは!

利息が日数計算でき、短期間の借入れ時に有利な消費者金融のキャッシング。実はそれ以上に強力で、銀行系ローンにはない最大のメリットが、一定期間無利息借入れができるところなんです。TVCMなどでも「30日間利息0円!」とうたわれ、耳にしたことのある方も多いのでは?

申込日または最初の借入れ日から30日間の借入れであれば利息はかからず返すのは借りた分だけ。これは最大級のメリットと言えるのではないでしょうか?申込後最初の借入れに限り1回のみ無利息という会社もあれば、1週間以内なら何度でも無利息という会社もあるのです。

これは有効に活用しない手はありませんよね!

どこがいいの?無利息借入れができる消費者金融TOP3

一口に一定期間無利息借入れといっても、サービス内容や期間には各社違いを打ち出しています。口コミなどから見た、無利息借入れができる消費者金融TOP3とそのサービス内容をご紹介してみたいと思います。

【プロミス】

項目 サービス内容
金利 4.5~17.8%
即日融資 自動契約機
WEB申込は14:00まで
無利息借入れ 30日間
※初めての借入日から
返済時手数料 ネット振込・三井住友銀行ATM・コンビニメディア端末は無料
提携ATMは手数料有料
その他サービス ポイントサービスで提携ATM返済時手数料無料
無利息借入れ日数追加(複数回利用可)

【アコム】

項目 サービス内容
金利 3.0~18.0%
即日融資 24時間、土日も銀行口座振込可能
※金融機関・お申込時間帯によってはご利用いただけない場合がございます。
無利息借入れ 30日間
※初めての契約日の翌日から
返済時手数料 ネット振込は無料
提携ATMは手数料有料
その他サービス

【ノーローン】

項目 サービス内容
金利 4.9~18.0%
即日融資 自動契約機(レイク提携)
WEB申込は12:30まで
無利息借入れ 1週間
※完済日の翌月利用分から複数回利用可
返済時手数料 ネット振込・レイクATMは無料
提携ATMは手数料有料
その他サービス 支払利息ごとに楽天スーパーポイントが溜まる

やはり一番人気はプロミスのようです。無利息期間計上のスタートが、アコムが「契約日の翌日から」30日間であるのに対して、プロミスは「借入日から」30日間であることが最大の勝因です。わずかながらですが金利が低いことや、無利息期間を追加できるポイントサービスなどもあり、高い評価を得ています。

プロミスやアコムと違い、何度でも無利息で借りられるノーローンは、給料日前の少額の借入れが毎月できたらな…という方にはもってこいです。

こんな風にしてライフスタイルや使い方に応じ、自分に合った消費者金融を選ぶことが大事なんですね。

いいトコ取り!銀行系の消費者金融があるんです

ほとんどの消費者金融が総量規制の対象になる中、唯一、総量規制対象外の消費者金融が存在します。それが、新生銀行カードローン「レイク」。

え?レイクって消費者金融じゃないの?とお思いになるのもわかります。ですが2011年からは、レイクの消費者金融としての業務はほぼそのままに「新生フィナンシャルカードローン」として新生銀行が運営しており、銀行法が適用されるのです。

消費者金融ならではのメリットを甘受しながら、収入がなくても、年収の1/3を超えても借りられる!レイクの人気は他の消費者金融と比べダントツに高いです。しかしながら誰でも借りられるかというとそこは銀行系。審査基準に関しては銀行ローンと同等と思っていいと思います。

とはいえ、銀行が運営する安心感と消費者金融の手軽さを両方手に入れられるのはやっぱりおトク!さらにレイクの無利息期間は180日(上限5万円まで)、コンビニATMの利用手数料がかからない、といった他にはないサービスを提供できるのも銀行が運営する消費者金融のメリットではないでしょうか。

以下に、レイクのサービス内容をまとめましたので参考にしてみてくださいね。

項目 サービス内容
金利 4.5~18.0%
即日融資 自動契約機
WEB申込は14:30まで
無利息借入れ 30日
または5万円まで180日
※初めての契約日から
返済時手数料 ネット振込・提携ATMも無料
その他サービス 新規契約でTポイントプレゼント

賢く使えば最強!消費者金融での借入れはもう怖くない!

時代の流れに翻弄され、痛手と改革を迫られた消費者金融。昔のやり方を一掃し、クリーンなイメージを打ち出した企業努力は並々ならぬものだったのでしょう。私たち消費者はメリットとデメリットを良く考えて、たくさんの貸金業者の中から安心できる会社を選ぶことができるようになったのです。

おさらいになりますが、消費者金融で借りるメリットは、

  • 即日融資が可能
  • 利息の日数計算
  • 一定期間無利息借入れ
  • 申込や返済が手軽

などがあり、短期間の少額借入れなら消費者金融が断然便利でおトクです。

昔のイメージとは異なり、申込窓口や返済相談などでのスタッフの応対は親切丁寧で非常に良いという口コミも多くなっています。また返済の滞納に関しても「督促による自宅や勤務先への訪問は原則いたしません」と明記している消費者金融もあるほどで、安心度は銀行系ローンとさほど変わらないと思います。

消費者金融のキャッシングでも銀行系カードローンでも、お金を借りたら利息を付けてきちんと返済をしなければならないというリスクは同じ。消費者金融だけがなんだか怖いというのは、もう時代遅れかもしれません。

ライフスタイルに合わせて賢く使えば、怖くないばかりかピンチの時の最強の味方になってくれる。それが消費者金融なのです。

【参考ページはこちら】
銀行系の審査は厳しいとは限らない?

閉じる
閉じる