ブラックでもカードローンが通った!その方法とは?
金融事故を起こしたことのある、いわゆる「ブラック」と呼ばれる人は、カードローンやキャッシングの審査に通らない、というのが常識です。
でも本当にブラックの人は、どこのカードローンに申し込んでも、絶対審査に通らないのでしょうか?
実は…「ブラックは100%審査に落ちる」なんてことはないのです!
たとえブラックであったとしても、その金融事故情報の内容によって、または金融機関によって、審査に通る可能性はあるのです。そう、可能性はあるのです。
では、どうすればその可能性を「可能」にできるのでしょう。
ブラックでも審査に通る?ローンの審査に不利な条件とは
お金を借りるのに不利となる条件は、第一に個人の信用情報に問題がある場合です。
そこでまずは、なぜブラックになったのか、ということを思い返してみましょう。
以前の借入等で、何か返済に問題があったからですよね。
もしかしたら、返済しきれなくて債務整理をした人もいるかもしれません。
そこまでいかなくても、現在もまだ返済中であるとか、延滞をしているなど、一つくらいは心当たりがあるのではないでしょうか。
では不利になるにはどんな条件があるのか、順番に見ていきましょう。
債務整理をしている
債務整理とは、債務、つまり借金の額を減らしたりして、重い金利負担から解放されるというものです。債務整理には、以下の4種類があります。
1.任意整理
- 借金の総額と毎月の返済額を減額でき、重い負担となる将来金利がなくなります。
- 利息制限法に基づき、過去に払い過ぎた利息分を現在の借金と相殺するものです。
- ただし、5年間はブラックリストに載ってしまいます。
2.自己破産
- 借金が免除されます。(※滞納した税金の支払い義務は残ります)
- 約10年間はブラックリストに載ることになります。
- 原則20万円以上の財産(持ち家など)が処分される場合があります。
- 3~6ヶ月間は資格職(資格停止となるため)や公務員など、一部の職業に就けなくなります。
3.個人再生
- 借金が大きく減額されます。
- 約10年間はブラックリストに載ることになります。
- 自己破産のような職業の制限はありません。
- 20万円以上の価値のある財産の処分をせずに手続きができます。
4.過払い金返還請求
「過払い金」とは、貸金業者に本来払わなくてもよいはずの、支払い過ぎたお金のことです。過払い金請求をすることで、払い過ぎた利息分が戻ってくることがあります。
長年借り入れをしている人(5年以上、金利18%以上)は、一度チェックしてみるといいかもしれません。
※完済した過払い金返還請求については、ブラック(信用機関情報)には登録されません。
支払いを延滞している
延滞の記録があると、借入審査の時にかなり不利となります。
延滞とは、引き落とし日や振り込み日に支払いが間に合わなかったり、その状況が3ヶ月以上続く状態を言います。
(⇒多重債務者の返済は大変?)
この状態にあると、信用情報機関の記録に載るため、5年間はブラックとなってしまいます。
支払い日にうっかり間に合わなかった、という場合もあるかもしれませんが、たとえ「うっかり」であっても、貸し手の金融機関からしたら歓迎できるものではありません。
借り入れした分をきちんと返済していけば、金融機関の信用を得ることができます。信頼を獲得するためにも、毎月決まった日には確実に返済をするようにしましょう。
他社でも借り入れがある
借り入れの審査の時に貸金業者が重要視する条件に、他社での借り入れがあるかどうか、ということがあります。
これは『総量規制』といって、個人の借入総額が、原則として年収の1/3までに制限される仕組みがあるため、それを上回ってしまう金額になると、貸し付けできないというものです。
ただし、この総量規制の対象になるのは消費者金融で、銀行カードローンは年収の1/3以上でも借り入れが可能です。
※クレジット会社や信販会社を通したショッピングについては、1/3規制はありません。割賦販売法になるため、また別の法律が適用されます。
転職を繰り返している
意外なところですが、転職をしたばかりの人は不利なことがあります。
もちろん転職と言っても、以前より収入がアップする場合もあれば、倒産やリストラなどのやむを得ない事情での転職もあります。
しかし、短い期間で何度も転職を繰り返していると、審査の時に厳しくチェックされてしまいます。
勤続年数が短いことは信用の面でも不利な条件になるので、転職後半年以内はなかなか審査に通らないと言われています。
せめて半年、できれば1年間は同じ会社に勤務していることが大事なポイントです。
住所不定である
これはかなり厳しい、不利な条件となります。近頃では友人の家を転々としたり、ネットカフェなどに泊まり歩く人もいるようですが、そういった人も住所不定とみなされてしまいます。
住所不定では、カードローンに使用するカードそのものを送ることができませんし、信用の面でも問題外です。
貸し付けの審査に通るためには、きちんと定住している住所があることが大前提です。
上記のような条件下にあると、ブラックの人はまず無理と言えるでしょう。
しかし、逆を言えば、ブラックであっても安定した仕事があり、定住している住所があって、返済もきちんと行っている人は、借り入れできる可能性が高くなります。
また、事故情報の経緯際期間が既に過ぎて、ブラックではなくなっている場合もあるので、一度信用情報機関に自分の情報を確認してみることをお勧めします。
ブラックの人がやりがちな貸金業者選びの失敗
ブラックであっても、急にまとまったお金が必要となってしまい、「すぐにでもお金を借りたい!」と考えている人は、自分が不利な条件にあるのを知っているため、つい審査の緩い、名前も知らないような金融機関を選びがちです。(こちらもご参考に→ブラックOKの審査が緩いカードローンは?)
カードローンにはどんな種類があるのか?
ここで、カードローンを組むために必要な知識として、改めてそれぞれの金融機関の種別と特徴を、ざっとですがおさらいしておきましょう。
カードローンは大きく分けると、銀行系、消費者金融系、信販系の3つに分けられます。
- 銀行系カードローンは、三大メガバンクと呼ばれる三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などが有名です。その他の都市銀行、ネット銀行でも提供しているサービスです。
- 消費者金融カードローンの有名なところでは、アコム、プロミス、アイフル、モビットなどがあります。
- 信販系カードローンとは、いわゆるクレジットカード会社が運営しているカードローンのことで、オリックス、セゾンなどが広告でよく見る有名なところです。
銀行系 | 消費者金融系 | 信販系 | |
---|---|---|---|
金利 | 低め | 普通 | 一律ではない |
借入れ限度額 | 500~1000万円 | 300~500万円 | 100~800万円 |
審査 | 厳しい | 銀行よりは甘い | 銀行よりは甘い |
審査時間 | 即日ではないこともある | 最短で即日 | 最短で即日 |
総量規制 | 対象外 | 対象 | 対象 |
金融機関それぞれの特徴をよく理解して、上手に選びましょう。
しかしブラックですと、テレビCMなどの広告を多く打っている会社や、有名な銀行系のカードローン会社の審査に通るのは、かなり厳しいと言わざるを得ません。
そこですぐにもお金が必要だからと慌てて、審査は緩いけれど、あまり名前を聞いたこともないような、怪しい未登録の消費者金融など、いわゆる闇金を選んでしまうと、法外な利息を要求されたりすることになりかねません。それだけは絶対に避けるべきです。
要注意!その会社、闇金じゃありませんか?
闇金で一度でも借りてしまうと、たとえ全額返済したとしても、あなたからとことん搾り取ろうとして付きまとい、追い詰めていきます。
「借りたくても借りられない」と困って思い詰めている人に、違法な業者は付け込んでくるので要注意です。
では、どうしたら危険な闇金を回避することができるのでしょうか?
悪質業者を見抜く方法とは
貸金業を仕事にする場合、正規の業者としての登録を受けなければなりません。
しかし悪質な業者は未登録であったり、登録番号を偽造している場合があります。
おすすめは、金融庁の登録業者情報検索サービスを利用することです。これを使えば、手軽に正規の業者かどうかを知ることができるのです。
また財務局の金融監督課や都道府県の担当部署に直接確認することもできます。
どんなに切羽詰っていてもまずは落ち着いて、上記の方法を上手に使い、正規の業者かどうか、闇金ではないか、きちんと見極めて利用するようにしましょう。
審査に不安があるからこそ、金融機関は丁寧に選ぼう
「自分はブラックだから…」と、審査に不安があるばかりに、聞いたこともないような会社を選んでしまうと、先にも述べたように、金利が高かったり、うっかり闇金を利用してしまったりなど、条件の悪い契約をしてしまいがちです。
それでは実際に、ブラックでも借りられる安全な金融機関は存在するのでしょうか?
街金、地域密着型金融機関のメリット・デメリット
貸金業者には、ホームページも無いような小さい会社で、地元密着型のいわゆる街金があり、その中には優良な業者もあります。
中小企業が多く、目立つような宣伝はしていないことが多いのですが、地域密着型の堅実な経営をしていて評判も良いため、ネットなどでも口コミで見つけられるかもしれません。
メリットとしては、会社によっては融通が利くところもあるので、相談や交渉によっては即日融資をしてくれる可能性もあります。
ただし、デメリットもあります。こういう会社は「ネットで手軽に」というわけにはいかないので、店頭まで出向いて審査を受けなければならないとか、大手とは違って審査に時間がかかる、審査のための提出書類が通常よりも多い、借りられる金額が少なく設定されている、など、多少面倒に思えることがあります。
しかし、困っているときにお金を貸してもらえるのは、とてもありがたいことですよね。
ここ!という会社を見つけたら、まずは実際に出向いて相談をしてみましょう。
おすすめのカードローンはここ!
銀行系カードローンが金利も低く、限度額は最初から100万円以上になることがあるので、利用できれば一番良いのですが、ブラックですと難しい場合があります。
その理由として、消費者金融は限度額が最初から500万円に設定されていることが多いのですが、契約時の最初の限度額が50万円以下となっているところがほとんどだからです。
ブラックでも審査に通るために必要なこととは
繰り返しになりますが、審査に通るためにブラックの人に最低限必要なことは、
- ブラックになった後の返済をきちんとすること
- 仕事をしっかりとして定収入を得ていること
- 連絡を取れる手段を持っていること
です。
ここがきちんとできていれば、ブラックであっても借りられる可能性が高くなります。
自分は信用できる人間である、というところを金融機関に知ってもらい、「可能性」を「可能」にしていきましょう。
全てはあなた次第です。これからのあなたの行動次第で、可能性が可能になり、人生にも様々な「可能」が増えていくことになると思います。
まずは慌てずに、今まで述べてきたことを参考にして丁寧に調べていただき、自分に合ったカードローンを選んで、上手に利用してくださいね。
【参考ページはこちら】
ブラックでも消費者金融で借りられる?