知っておきたい、申し込みブラックってこういうこと
お金を借りたくても、借りることができない人をよく「ブラック」ということがあります。「ブラックリストに名前が含まれている」ということです。
もちろん、実際にブラックリストなるものが存在しているわけではないのですが、貸金業者はすでに申込者の借入履歴などを参照して、返済能力がない、と判断するのです。
さて、これとは別に「申し込みブラック」という言葉があります。これもお金を借り入れることを考えておられる方なら知っておいてほしいキーワードです。
以下に「申し込みブラックとは何なのか?」「どうしたらそれを避ける事ができるのか?」といった問題について見てみましょう。
申し込みブラックってこういうこと
申し込みブラックとはなにか?一言でまとめますと、
短期間に複数社の金融機関へ融資の申し込みをし、借入ができなくなってしまう、あるいは困難になってしまうこと
です。
一体、どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
実は貸金業者に融資の申し込みをすると、それだけでその情報は信用情報機関に通知されます。
という方は、キャッシングを検討される前にちょっと勉強していただきたいのですが、簡単にここで述べますと、借入に関するあらゆる個人情報が登録されている機関です。
現在、日本には3つの信用機関があります。
略称 | 正式名称 | 扱っている情報 |
---|---|---|
KSC | 全国銀行個人信用情報センター | 主に銀行と関連クレジットカード会社 |
CIC | シー・アイ・シー | クレジットカード会社の信用情報 |
JICC | 日本信用情報機構 | 主に消費者金融、関連クレジットカード会社の信用情報 |
以上からわかるのは、消費者金融には消費者金融の、銀行には銀行の、それぞれ担当の信用情報機関がある、ということです。
しかし、覚えておくべき点として、信用情報機関は相互に情報を共有しているということです。
貸金業者の視点から考えてみる!
さて、申し込みブラック、お金を借りる側からしてみたら、理解できることです。
なんといっても、こっちは切羽詰まっているのですから、A社にもB社にも、と同時に申し込んだらどこか一つは引っかかるのでは、と期待するのです。
(⇒複数カードローン利用は下手すれば多重債務者に)
まるで、不安に駆られた受験生が本命の志望校以外にも、いくつもの大学を滑り止めに受験しておこう、と感覚です。
でも、キャッシングの審査に通るかどうかで、大事なのは貸金業者から見てどうなのか? という視点です。
わかりやすくするために例を挙げてみましょう。
いつもお金に困っているA君、ある日、あなたに1万円貸してほしいと言ってきました。「お前だけが頼りなんだよ」いう彼に対して、友達のよしみだから、と思って貸すことを約束しますが、手持ちがないので明日また会うことにします。
さて、その日の夜、別の友達数人と飲み会で集まった時に、A君の話がでます。B君が「今日、俺さあ、Aにあったら、あいつさ、1万円貸してくれ、っていうんだよ」という言葉が!それに反応してC君、D君も「え、俺もだよ」と。
ここに至って、衝撃の事実が、つまり、A君がお金の無心をしていたのは自分だけではなかった、ということが明らかになったのです。
もうお分かりいただけたでしょう。申し込みブラックとはまさにこのA君のやっていることそのものなのです。
つまり、一度に数社への申し込みをしていることが分かれば、貸金業者としては
と思うわけです。そして、そんな人から無事に融資した元本と金利を回収するのは難しくなるのは否めない事実でしょう。
申し込みブラックを避けるためには?
お金を貸す側から嫌われる申し込みブラック、これを避ける方法はひとつ。当たり前といえば当たり前ですが、短期間のうちに複数の申し込みをしない ということに尽きます。
問題は何社までなら一緒に申し込んでもいいの?ということですが、はっきり何社とは断言できません。
確かなことは2社なら問題ないが、3社を超えると同時に申し込んだら申し込みブラックになる可能性はあるということです。
人によっては3社までは大丈夫だった、という人もいますが、リスクがあることは確かです。例外はありますが、それが原則を変えることにはなりえません。
つまり、数社申し込みたいのであれば、2社まで同時に申し込み、あとは審査の結果を待つ、ということです。
どちらかの審査に通ればそれでOKということになります。
すでに申し込みブラックになってしまった人は?
という方、心配は不要です。一度、申し込みブラックになってしまったからといって、ずっと半永久的にそのように扱われるわけではないのです。
上記ですでに申し込みブラックになる仕組みについてはお伝えしました。要は申し込んだという事実が信用情報に記載されることが問題なわけです。
ということはあなたの個人の信用情報から申し込みの事実について消去されればいいんです。
答えはイエスです!6ヶ月 であなたが消費者金融なり、銀行のキャッシングに申し込んだ、という事実は消去されます。
勘違いしないでいただきたいのですが、信用情報に載せられているすべての事実が半年で更新されるというわけではありません。例えば、過去の債務とか、債務整理や自己破産をした、といったより重要な事実は消去されるまで何年もの時間がかかります。
同じルールを当てはめて、もし2社申し込んだ時点で、どちらも審査に落ちてしまったら、やはり半年待ってください。半年後、2社チャレンジ。その2社がダメだったら、また半年待つ、という繰り返しでチャレンジを続ける、ということになります。
これで申し込みブラックが原因で審査に落ちることはありません!
【参考ページはこちら】
求職中にダメもとで申込をする危険性