効果に直結!審査に通らない理由を考えて選ぶ銀行とカードローン
利用しやすくなったと評価される銀行のカードローン。
社会人になって、そろそろカードローンを用意しようと思っておられる方も少なくないでしょう。
簡単な申し込みと審査、魅力的な誘い文句が広告で気持ちが先走るが、安易な気持ちで申し込むと失敗に終わるかも。
物事をうまく達成するには、事前の知識と対策が欠かせません。
今回は、申し込みする前にもう一度、しっかりと確認しておきたい知識と対策をまとめてみました。
安心感と低金利でナットク!銀行カードローンを再確認
かつては審査が難しいとされた時代もあった銀行カードローン。最近になって随分様子が違ってきました。
銀行カードローンの人気のポイントを3つあげるなら
- 安心
- 低金利
- 大きな利用限度額
になるでしょう。
やっぱり安心感が違う!銀行カードローン
限度額以内なら、何度でもすぐにキャッシングすることができるというのが、カードローンの最大のメリットです。
(⇒オススメのカードローン会社はこちら)
資金力が豊かですから、途中でカードローンの契約条件等の変更を心配する必要もないでしょう。
何かの問題が生じた時も、銀行なら紳士的な対応を期待できると思われたのです。
これらのことは、カードローンの利用者としては安心して利用するためにどうしても必要なことです。
低金利が魅力的だから銀行カードローン!
キャッシングローンの利用には、利息の支払が必要です。
カードローンでキャッシングすることも同様で、決められた金利に従って利息を支払うことになります。
利息は利用元金、金利、利用期間によって計算されますから、金利が低いほど有利なキャッシングだといえます。
利息制限法で定められている最高金利が20.0%です。
それに対して銀行が採用している最高金利は17.8%?18.0%という値になっています。
10万円を利用して1年後の利率を比較すると
区分 | 利率 | 利息 |
---|---|---|
利息制限法 | 20.0% | 20,000円 |
銀行A | 17.8% | 17,800円 |
銀行B | 18.0% | 18,000円 |
その差は、10万円に対して1年で、2千200円?2千円程度になってきます。
銀行による低い金利ならば、キャッシング利用に必要な費用の節約ができているのと同じことです。(こちらもご参考に→低金利な銀行カードローンをチェック!)
審査に通りやすくなった銀行カードローン
銀行は保証会社を用意することで、面倒なカードローン審査を簡単にしてくれました。
銀行のカードローンが使いやすくなったヒミツはカードローンの保証会社にあるのです。
保証会社が利用者の保証・担保を引き受けることで、利用者が自分で保証や担保を用意する必要がなくなったからです。
保証会社によって申し込み・審査にかかる手数は大幅に削減され、審査に可決する率が大幅に向上しました。
この様にメリット多数の銀行カードローンですから、審査落ちは絶対避けたいですね。
これでは審査に通らない!審査に落ちる原因8つ
しかし、それでも審査に落ちるときは落ちます。それにはいくつかの理由が考えられますが、申し込みした銀行が答えてくれることはありません。
審査の過程や結果は、個人情報保護法によって厳しく保護されているからです。
ですから、特定の問題について答えることはできないのですが、一般的に審査に通らない理由から対策するようにしましょう。
申し込み内容のケアレスミスで手痛い失敗するべからず
審査落ちで一番多い理由だと言われている、単純なケアレスミス。
申し込み氏名の欄で記入を間違えた、連絡先電話番号が違っていたなど、記入に生じる誤りは審査否決の決定的な要因になります。
申し込み内容に従って審査を行うのですから、審査対象の内容が間違っていると正しい審査を実施できません。
特に最近はインターネットを利用した申し込みが普及してきたことで審査に通らない人が増えてきました。インターネットでの申し込みの方が、ケアレスミスが目立つからです。
紙に書くより便利な分だけ、パソコン入力に誤りが生じやすいことに原因があります。
少額の申し込みが基本!申込金額が高すぎるとあとが面倒に
銀行カードローンの魅力に高額な利用限度額を挙げる人もいるようですが、それは少し違います。
確かに銀行によっては800万円とか1千万円とかの利用限度額を設定していたりします。
銀行は大資本を抱えていますから、確かにそれくらいの利用限度額を用意することは可能だと思われます。
しかし、カードローンの利用限度額として契約してくれる金額なのかと言えば、少し事情が変わってくるのです。
カードローンの利用目的は、生活資金や生計費だということになっています。
統計でも、もっとも多い利用金額は5万円?7万円という結果が出ていることからも少額利用がカードローンの基本なのです。
クレジットカードの枚数もチェック!他社借入件数はネックになる
クレジットカードがないと生活で実際的な不便を避けられない時代になりました。
しかし、安心できるからといって不必要なクレジットカードを何枚も持っているのは疑問です。クレジットカードには利用枠が設定されており、カードローンと同様の役割を持っているからです。
ですから、クレジットカードを持っていることは、他社借入をしていることと同じこと。
他社借入を合計して利用可能金額を算定することになるので、他社借入があるのは審査で決して有利に働きません。
年収が少ないと銀行カードローンは難しいという現実
一般的な会社員を対象にしているのがカードローンです。
サラリーマンの平均年収は平成25年当時で400万円を少し上回った金額です。
このような統計データを基準に銀行はカードローンの提供基準を定めていると言われています。
だから、統計的平均年収よりもあまりにも年収のレベルが低いと銀行のカードローンを利用する基準に達していないと判断されます。一応ですが、200万円程度以上の年収が基準になっているそうです。
銀行の場合、配偶者貸し付けといって、本人に収入がなくても配偶者の年収を評価してカードローンを発行できます。だからこそ、世帯所得に対しては厳しい判断を下すのではないでしょうか。
銀行によって違う!消極的な銀行に申し込みをしても…
銀行によってカードローンの提供に対する積極度が異なります。
資金の積極的運用の対象として消費者金融を活用する銀行は、カードローンに対して積極的に評価しようとします。
しかし、消極的な銀行では審査が非常に慎重になるようです。
つまり消極的な銀行でカードローンを申込んでも可決される見込みはたいしてありません。
銀行にとってカードローンの提供は投資の一つですから、ある種のリスクは不可避です。
ですからカードローンの提供のリスクと利益との兼ね合いをどのように考えるかによって銀行の態度は変化します。
銀行の態度を見分けず、提示されている条件が良いということだけで決めてしまうと、審査に通るはずがありません。
その銀行には最初からカードローンを提供する意思がなかったのですから。
保証会社を見ずに申し込みをして落ちてしまうケースがある
銀行はカードローンのブランドを作ろうとしているので、魅力的なローン条件を提示して、銀行のイメージで売り込みます。
しかし、実際に審査をしているのは保証会社だということを忘れてしまうと結果が否決になることがあります。
例えば、電化製品をローンで購入した数年前に何度か滞納したというようなことがあると問題になります。
ショッピングローンを引き受けていた業者が銀行カードローンの保証会社になっているような場合です。
保証会社にはたとえ1件の支払延滞であっても記録が残っています。
ショッピングローンを扱っている消費者金融業者には支払遅延に対して厳しい態度を取る業者もあります。
過去のキャッシング・ローンの利用に問題があると通らない
カードローンの申し込み審査に参照される個人信用情報に問題が残っていると可決されることは難しいでしょう。
具体的に言えば、「債務整理」などをした場合、さまざまなデメリットを受ける可能性があります。
- 任意整理
- 民事再生
- 自己破産
そしてここには支払延滞などから訴訟になった場合も問題に含まれることになります。
このような問題は、個人信用情報機関に記録されることになっています。
日本には銀行系信用情報機関1箇所とノンバンク系情報機関2箇所の合計3箇所の個人信用情報機関があります。
銀行カードローンの審査を消費者金融業者がする場合、銀行系信用情報と消費者金融系情報の両方を参照します。
記録の保存期間は銀行系で10年、ノンバンク系で5年ですが、両方を照会する場合、10年分の記録が参照されることになります。
銀行との初めての出会いがカードローン申し込みって?
銀行に口座がなくても、カードローンを申し込める銀行カードローンがあります。
申し込みの時に銀行口座を開設するようになっている銀行もありますが、まったく関係ないところもあります。
銀行との取引があったか、それともないのかは問題ではないというのです。
しかし、銀行側のメリットは口座人の取引履歴を参照できることですから、口座がある方が銀行にとって安心なのです。
総合口座は給与の受け取り、振替支払いサービスの利用などとさまざまに利用されます。
カードローンの利用でも、口座の自動振替で返済していくことが銀行にとって一番確実な方法です。銀行は口座がともかく欲しいのです。
それなのに口座を不要だとしているからと、今まで取引がなかった銀行のローンに申込んでも審査に通ることは難しいでしょう。
原因から見えてくる、審査に通るためのノウハウ
審査に可決するために自分でできることと、そう簡単ではないこととがあります。
少し工夫するだけで状況が大きく変化することもありますし、どうしようもないこともあるはずです。
カードローン審査に通るための対策は野球と同じで決定打はありません。工夫次第で少しずつ有利になっていき、最終的に審査に可決することになるはずです。
それではここでは少し工夫するだけで大きな効果が期待できること焦点を当てて解説しましょう。
申し込みの時にすべき工夫4選
次の4つは基本中の基本です。
- ローンに積極的な銀行を選ぶ
- 保証会社の相性を考える
- ケアレスミスを防ぐ
- 申し込み金額を抑える
項目だけを列挙すれば以上のようになりますが、これらをしっかりと理解して選ぶことが基本になります。これから順に説明していきましょう。
ローンに積極的な銀行を選ぶ
カードローンに消極的な銀行のローンに申込んでも、審査に通ることはあまり期待できませんよね。
どうせならカードローンに積極的な銀行を選びたいものです。カードローンに積極的な銀行であれば、カードローンの内容について詳しく説明しているはずです。
できれば、公式サイトなどを用いて丁寧な説明をしている銀行カードローンを選びましょう。
相性が良い保証会社で選ぶ
各社の公式サイトにはカードローンの説明ページがあり、商品詳細説明が提供されているはずです。
商品詳細説明の中に保証会社について記載されている部分があるはずですから、そこをしっかりと読みましょう。保証会社がどこになっているかが重要です。
一般的に保証会社は
- 銀行子会社
- 消費者金融業者
- 信販系金融業者
に分類可能です。
この中で銀行子会社というのは、カードローンの保証を専門にしている場合が多いようです。審査が特に難しくなるわけではありませんが、審査のノウハウに乏しいことが考えられます。その結果、簡単に否決という結論を出しがちとの評判です。
そして最後の信販系金融業者は、そもそも審査が厳し目だと言われています。お薦めは、消費者金融業者が保証業務を受けている銀行カードローンだということになります。
ケアレスミスをしない
便利なオンライン申し込みは是非活用したいですね。24時間いつでも申し込みができ、じっくり検討することもできるからです。
しかし、紙相手の時と比べると30%近くも認知力が低下するという指摘があるように、ケアレスミスが生じやすいことも事実。
申込画面に必要事項を入力し終わった後の確認画面を印刷しておくことにしましょう。
印刷物にして確認することで、ケアレスミスを防ぐことに効果が期待できます。どうか面倒くさいなどとおっしゃらないでください。
何か申し込みに問題が生じたときでも、申し込み内容の控えがあればけっこう助かるものなのですから。
申込金額を押さえて書類を減らす
収入は十分、支払い能力に自信ありという、あなたも同様です。
カードローンの本来の目的は生活費・生計費のキャッシングですが、むしろ、最初は金額を低く押さえることが効果的なコツなのです。
大きな金額になるほど、審査は慎重になりますので、それまでにクレヒス(取引実績)を育てることにしましょう。
クレヒスを十分に育ててから、高額の利用限度額に挑戦する方が有利な審査を期待できるからです。クレヒスは個人の信用に直結した評価になりますので、コツコツとキャッシングと完済を繰り返すことで育ちます。
そのためにも、最初の申し込みでの利用限度額は小さいほうが都合よく利用することができるのです。
時間を掛けてじっくり準備すべき2つの工夫はこれだ!
物事はすぐになんとかなるということばかりではないのですが、それでも効果を捨ててしまうのはもったいないのです。
ここで紹介することには多少手間暇がかかりますが、新しくカードローンを追加しようとか思うときにはきっと役に立つはずです。
是非、以下で説明する2つを参考にしてカードローン審査の対策として頂きたいと思います。
銀行口座を活用して信用度を高めることができる
カードローンを申し込む銀行の口座を用意しておきましょう。
できれば、数ヶ月以上はその口座を使用して残高を残すように努力しておくことが心証向上に役立ちます。
キャッシングに関わる直接の取引以外でも銀行は口座の出入りを監視できることから、クレヒスに準じた信用を持つのです。
クレジットカードを集約するだけで信用度アップが可能
複数のクレジットカードを持っていると安心できるかもしれませんよね。
でも、その安心は形だけのものに過ぎず、実は新規ローンに悪影響を及ぼすことは既に説明しました。
使っていないクレジットカードは廃止手続きをしましょう。あちこちで少しずつ使ったりしていると場合によっては、廃止手続きは面倒になるかもしれません。
それでも、クレジットカードを整理し集約することができれば、信用情報上の評価(与信)が向上します。
意識的なローンを抱えていなくても、バラバラになっているクレジットカードの利用履歴は与信にダメージを与えるのです。
やっぱり銀行は無理?だったら他で借りるという選択もアリ
問題の中には自分ではどうしようもないことも含まれています。あるいは時間がかかることもあり、待つことができない場合もあるでしょう。
そんな時、どうすればよいのでしょうか?
この種の事態を挙げておいて、「あきらめなさい」と答えている相談者もいました。でも、本当に銀行カードローンがだめだったらもう、どうにもならないのでしょうか。
決してそんなことはありません。銀行がダメでも消費者金融系でのキャッシングは利用可能です。
消費者金融系キャッシングのメリットは多様さにある!
メリットの全体をまとめると、
- キャッシングが多様である
- 金利は銀行より不利とは言えない
- 申し込み・利用が気軽にできる
ということになるでしょう。
この中でももっとも大きなメリットは、じつは多様性にあります。
なので、あの業者ではダメだったのに、この業者だと可決してくれたということが起こります。
そもそも、消費者金融業者は業界のはじめから、生計費に特化したサービスを提供してきました。
ですから、申込手続きからキャッシングの実行までが極めて効率的に整備されています。このような無駄を削ぎ落としたサービスが魅力でしょう。
大手がだめでも、日本全国に中小の消費者金融業者が多くあり、それぞれ独立営業しています。独立しているのは営業のみではなく、審査の基準もそれぞれ独立していて他の影響を受けることが少なくなっています。
これは、銀行や大手の消費者金融でのキャッシングがダメであったときにも、多様性が大きな意味を持つでしょう。
消費者金融の金利は不利ではない
消費者金融業者でキャッシングして家を買うのはやめてください。高額な買い物をすると、わずかな金利の差が大きく反映されてしまいます。
また、支払い期間が長引くと同じく金利の差が大きくなります。リボ払いを利用することで、総支払い利息は節約することが可能です。
ですから5万円?7万円程度の生計費としてのキャッシングを考えるならば銀行の金利とそれほどの差が出ないとも言えるのです。
金利が違って見えても、支払利息では支払利息で差が開かないのが事実です。
申し込み・利用が気軽にできる
大手の消費者金融業者であれば、インターネットを活用してオンラインで申し込みができることが普通です。中小の消費者金融業者なら、店舗に出向くという手間が必要です。
しかし、中小の消費者金融業者では担当者と対面で申し込みと審査を受けることになり、別のメリットが出てきます。
担当者は資格を取得した専門家であることが多く、キャッシング・ローンに関して的確なアドバイスを受けることが可能です。
一緒に申し込みを確認してもらえるので、うっかりしたミスが未然に防げることになるでしょう。
さらに、個人信用情報の記録よりはむしろ、対面での印象なりの、人物を中心にした審査になります。
このような中小の消費者金融業者は近くの商店街などで、地元に密着して営業しています。このような地元業者であれば、地域性の問題も周知しているので、話が早いでしょう。
自身にあった借入先を選ぼう
銀行カードローンの魅力は誰も否定できないですが、すべての人がそのメリットを受けられることでもありません。
わずかに金利が高いということがデメリットだとしても、工夫すればデメリットはコントロール可能です。
キャッシングから受けるメリットが大きいとき、それでもと銀行にこだわる必要は本当にあるのでしょうか。
賢く利用できるかできないかは、あなた次第ということになります。
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銀行は仮審査後も油断はできない!?