【複数同時申し込み】カードローンの審査を何社も同時にできる?
「どうしてもお金が必要だ!」と切羽詰まってしまうと、1社のみのカードローン申し込みではどうしても心配、不安になってしまいますよね?!
大学受験ではないけど、第一志望○○銀行、第二志望△△消費者金融、第三志望□□金融会社…と、第一志望から滑り止めといったように、お金を借りるためのセーフ―ティーネットをしっかり張りたくなる気持ちはよく分かります。
でも、カードローンの複数同時申し込みって本当に効果があって確実にお金を借りることができるのでしょうか?
また、カードローンの審査を何社も同時にできるのか?
そこで今回のレビューでは、カードローンの複数同時申し込みについて徹底的に検証してみたいと思います。
カードローン複数同時申込みにメリットある?ない?
「カードローンでお金を借りたい!」と決めたら、どうしても審査に通る必要がありますよね。
でも、審査なので「絶対に審査に通る」との保証はありません。むしろ落ちてしまってお金を借りれない人の方が多いと言っても良いのです。
(⇒審査落ちを繰り返す人には原因が!?)
そうなると1社のみの申し込みではなんか不安になって、「2社、3社と同時にたくさんのカードローンに申し込んで安心したい!」といった気持ちに駆られてしまう方ってたくさんいると思うのです。
しかし、複数のカードローンに同時に申し込むことで本当に審査に通ってお金が借り易くなるのでしょうか?
複数同時申込みだと借入先早く見つかるのか?
「もしカードローンの審査に落ちてしまったら?」と考えると、たくさんのカードローンに同時に申し込みをする人もいるでしょうね。
そのように複数のカードローンに同時に申し込みをしてしまう理由は以下の事があると思われます。
- 審査落ちへの不安
- 絶対にお金必要
- 審査落ちへのトラウマ
- 漠然とした理由
確かにカードローン審査に落ちたら、別のカードローンに申し込まなければなりません。
そのような手間を考えてみると、同時に何社かのカードローンに申し込んで審査を受けた方が理屈に適いますし便利です。また、ある意味で止むおえないとも思われます。
特に「1日も早く借入先を見つける必要がある!」といった切羽詰まった場合には、複数同時申し込みをした方が得策とも言えます。
実際に同時に複数のカードローンに申し込んだことで借入先が早く決まったという人もいます。
他方で、そのような理屈で考えてしまうと「複数同時申し込みにはメリットある!」となってしまうところですが、大きなデメリットも潜んでいるのです。
それは複数同時申し込みはカードローンの審査担当者に対して好意的な印象を与えないことになるからです。
審査の担当者に良く思われないという事は、すなわち審査ではマイナスになってしまうことと同じと言って良いのです。
そのような不信感によって、かえって申し込んだ審査にすべて落とされてしまい、かえって「借入先がなかなか決まらない」といった八方ふさがりの状態になってしまうケースもあるのです。
複数審査に申込めば審査通る確率高くなる?!
「カードローンの審査を何社も同時にできるのか?」と問われれば、「カードローンの審査は同時に何社でも受けられます」となります。
さらに、たくさんの審査に通れば、その分だけたくさんのお金が借りられると言ったことにもなりません。
まず「同時にたくさんの審査を受ければそれだけ審査に通る確率が上がる訳では無い」との理由を指摘すれば、審査の合否の確率は審査を受けた件数に正比例するものではないからです。
たとえば、大学受験をする際に、受験する大学数だけを単に増やせば希望大学に合格できる確率って高くなりませんよね?!
審査の合否はもっぱら申込者の申込条件に帰するものとなるのです。大学受験でも受験生自身の学力に帰するものとなるでしょう。
つまりは申込者の借入条件が良好なら、1社でも審査に通りますし、審査を受けたところすべてにパスすることも可能と言えます。
具体的にそのような条件を挙げれば、「年収が高くて安定している」「勤続年数が長い」「大企業の正社員」「借金がゼロ」だと、何社の審査にも通る可能性が高いと言って良いのです。
一方で、「収入が不安定で低め」「勤続年数が1年未満」「年収に比して借金額が多い」といったような申込条件が不良だと、たくさんの審査に申し込んでも1社も審査に通らないことは多々あります。
複数審査に通れば沢山お金借りられる!?
もうひとつの「たくさん審査に通ればそれだけたくさんのお金が借りられる訳では無い」との理由を説明すると、それは自ずと借りられるお金の上限額は決まってしまうからなのです。
たとえば、消費者金融カードローンの審査にたくさん申し込んで、すべての審査に通ったとしても、「年収の3分の1が融資上限額」となる総量規制の対象となってしまいます。
具体的に言うと、A消費者金融、B消費者金融、C消費者金融の3社の審査にすべて合格したとしても、各々の消費者金融で年収の3分の1ずつ借り入れできる訳ではありません。
3社トータルの借入額が年収の3分の1までとなるのです。
たとえば、年収300万円の人だと、3社トータルで借りられるお金の上限は合計で100万円までとなり、各社で100万円ずつトータルで300万円までお金が借りられると言うことにはなりません。
つまり、借入上限額自体は変わらないので、審査に通って利用先が増えることは単に借入先を細分化するだけで意味が無いと言うことなんです。それゆえ、メリットはありません!
一方、銀行カードローンは、総量規制の対象外になるので、実質的には借入上限はありません。
しかし、銀行でも他の銀行でどれくらいお金を借りているのかを調べるので、「これ以上この人にお金を貸したら返済できなくなるかも?」といった判断はされるので、自ずと借入上限額には歯止めが掛かるのです。
それゆえ、たくさんの審査に申し込んですべての審査に通ればそれだけたくさんのお金が借りられると考えるのは誤りと言って良いのです。
複数同時申込みはリスク大きい!
結論から先に言うと、複数同時申し込みはメリットよりもデメリット、リスクの方が大きいと言えます。
(⇒数社のカードローンを持っていると信用されない?)
また、カードローン審査を何社も同時にできるのかについては、同時に何社でも審査を受けられますが、その事による借り入れでのメリットはほとんどないと言って良いのです。
そして、複数同時申込みによるリスクは、カードローン利用自体に大きな支障を来してしまうリスクにもなってしまう場合があるのです。
複数同時申込みが与えるメンタル的マイナス要因はリスク大!
カードローンを同時に複数社に申し込むリスクとして無視できないのが、すでに簡潔に指摘しましたが、申込先となるカードローン会社の審査担当者に与えてしまうメンタル的なマイナス要因と言うものです。
つまり、申込者が審査担当者に与える心象やメンタル面的な事が審査の可否に与える影響は無視できないと言って良いのです。
それは審査担当者が「この人にならお金を貸してあげたい!」「この人にはお金を貸してもいい!」とのムードって審査の合否において無視できない要素となるのです。
メンタル的マイナス要因としては、「こんなにたくさん申し込んでよっぽどお金に困っているのか?」「こんなにたくさん申し込んでいったいいくらお金を借りるつもりなのか?返済はできるのか?」と言ったネガティブなイメージを抱かせてしまうことになります。
そうなると審査は自然と厳しい目でみられてしまうことになるので、本来なら十分に審査通過は可能な条件でも審査担当者が抱くマイナスイメージによって審査に落とされてしまう事は十分に有り得る話なのです。
では、カードローンの審査担当者が抱くであろう申込件数による“ネガティブなメンタル面”と“ポジティブなメンタル面”に関して簡潔にまとめてみましょう。
同時複数申込者の場合 | 1~2社程度の申込者の場合 |
---|---|
・計画性の無い人 ・お金にかなり困っている人 ・多重債務者ではないか? ・信用貸しリスクの高い人 |
・返済を考えた人 ・きちんと返済できる人 ・信用貸しリスクの低い人 ・お金にだらしなくない人 |
あなたなら上記のどちらの人にお金を貸したいと思いますか?もちろん「1~2社程度の申込者」になりますよね!
「申込みブラック」なったらリスクは凄く高いぞ!
複数の同時申し込みで一番大きなリスクは「申込みブラック」とみなされてしまうことです。
「申込みブラック」とは同時や短期間にたくさんのカードローンに申し込みしてしまうことです。
そして、「申込みブラック」になると一定期間に亘って審査に通してくれない状態が続いてしまいます。
では、なぜ同時にたくさんのカードローンに申し込むと「申込みブラック」となってしまうのかの理由としては、“すべてのカードローンの申し込みが信用情報機関に記録されてしまうから”なのです。
以下に信用情報機関に記録される利用履歴の項目を端的にまとめてみます。
CIC(シー・アイ・シー) | 全国銀行信用情報センター | JICC(日本信用情報機構) |
---|---|---|
・申込 ・金融商品名 ・融資額 ・返済期間 ・金融機関名 ・審査結果 |
・申込日 ・金融商品名 ・契約内容 ・審査結果 |
・申込 ・金融商品名 ・融資額 ・返済期間 ・審査結果等 |
もし何社も同時にカードローンに申し込んでいる事実が分かってしまうと「計画性無くお金をむやみに借りようとしている人なんじゃないか?」と判断されて「申込みブラック」のネガティブなレッテルを貼られてしまうのです。
そして、1カ月以内や同時に3社以上の申し込みをしてすべての審査に落ちると確実に「申込みブラック」になると考えておいてください。
「申込みブラック」としてみなされてしまうと、もうひとつの大きなリスクを被ってしまう可能性がありますよ。
それは申込先の金融機関で「社内ブラック」として認知されてしまうことなのです。
返済延滞や債務整理等が金融事故扱いになって“金融ブラック”となる場合には一定期間に亘って信用情報機関に名前が登録されます。
が、申込みブラックとして社内ブラックに名前が登録されてしまうと、半永久的に記録として残ってしまいます。
複数同時申込みには“裏ワザ”あり!
複数の同時申し込みではリスクが大きいことはお分かりいただけたことと思います。
また、カードローン審査を何社も同時にできるのか?については「YES」ですが、メリットは少なく、かえって多重債務者予備軍としてみなされてしまうことで被るリスクの方が大きいこともすでに指摘した通りです。
他方で、複数同時申し込みのリスクを回避できるような“裏ワザ”って実はあるのです。
複数同時申し込みで審査通る“裏ワザ”:その1
すでに指摘したように複数同時申し込みにおいて、問題となるのは申込先の審査担当者に「同時に何社もカードローンに申し込んでいる」といった事実を確認されてしまうことにあると言えます。
そのことから、ここで指摘する裏ワザとは、「同時に何社にも申し込んで同時に審査を受けようとしている事実を審査担当者に知られない方法はあるのか?」と言うことになる訳です。
そのような裏ワザはあると言えます。
それは同一日にインターネットを利用してネット申込をすれば、たとえ1社の審査に落ちても同時に他の審査が進行しており、落ちた審査結果が即日に信用情報機関に記録されることはありません。
かつ同一日の申し込みが当日にすべて「申込記録」として必ず記録される訳ではないので、上手くいけば複数同時申し込みの記録が数日ずれることもあるのです。
他方で、ネット申込や他の申込方法を混ぜて申し込むと同一日に申込記録が記録されてしまう可能性が高いようなのです。
しかしながら、これは“理論上で考えられる可能性”であり、必ずしも約束されることではないと憶えておいてくださいね。
複数同時申し込みで審査通る“裏ワザ”:その2
もうひとつの“裏ワザ”としては、「簡易審査」を有効に活用することなのです。
もう一度繰り返しとなりますが、複数同時の申し込みで問題なのは、「信用情報機関にすべての申し込みが記録されてしまう」ことです。
そのことから裏ワザとしては、すでに説明したように、“信用情報機関に申込履歴が記録されないようにすれば良い”と言うことになります。
消費者金融カードローン、また銀行カードローンで提供している「簡易審査」を利用する際には、匿名で審査を受けられるので、信用情報機関には審査履歴が記録されないのです。
しかも融資の可否もいちおう分かるので同時に何社も審査に申し込もうと考えている人には是非ともお勧めしたいものとなります。
金融機関 | 簡易審査 |
---|---|
アコム | 3項目入力で3秒診断 |
モビット | 10秒簡易審査 |
新生銀行レイク | 数項目入力で簡単診断 |
三菱東京UFJ銀行【バンクイック】 | 簡単な質問で簡易診断 |
以上でご紹介した金融機関以外にも「簡易審査」を提供しているところはあります。
カードローンの複数同時申し込みを考えている人は、まず簡易審査ができる金融機関で融資してもらえるかどうかを試してください。
ただし、簡易審査の結果が正式申し込みでの審査結果を約束するものでは無いことは留意しておいてくださいね。
“正しい申し込み方”こそカードローン利用の王道!
複数同時申し込みには“裏ワザ”と言うものがあります。が、リスクの大きさを100%回避できるものではありません。
そして、裏ワザが成功するメリットとリスクを被ってしまうデメリットを比較すると、やはり複数同時申し込みではデメリットやリスクの方が大きいことは否定できないのです。
そのことから“正攻法の申し込み方”こそ安心してカードローンを利用できるのですべての人にお勧めできるものとなるのです。
なぜなら、正しい申し込み方は大きなメリットもない代わりに大きなリスクを被ってしまうこともないからです。
正しい申し込み方はお金を借りる一番の早道です!
もちろん正しい申し込み方でも審査に通ってお金を借りることは十分可能です。
正しい申し込み方としては、同時にカードローンに申し込むのは2社までに抑えることです。同時申し込みが2社なら「申込みブラック」にはなりません。
また、1社を審査は厳しめだが金利が低いメリットある銀行カードローンにして、他の1社を審査が甘めで借り易い消費者金融カードローンにすると言ったような“借りるための戦略性”を考えて申し込めば借入先を早く見つけることは可能ですよ。
なぜなら、信用情報機関に申込記録が残るのは6か月程度となるからです。
申込記録が抹消された後に申し込めば「申込みブラック」になってしまうことはありません。
申込・借入条件を良好にするのも正しい申し込み方
他方、たくさんお金を借りるためには、何社も審査を受けるのではなく、1社のみの利用に特化して、返済と借り入れでの信用力を積み上げて融資上限額を増やしてもらうことが正攻法であり、一番の早道となるのです。
正しい申し込み方法で成功するためには、自分の申込・借入条件を少しでも良くすることが大切になります。
具体的に言えば、「少しでも年収を増やす」「勤続年数を十分に積み上げる」「借金を少なくする」「金融ブラックなら登録抹消されるまで申し込み控える」と言ったようなこととなります。
そして、申込・借入条件が良好な人なら1社のみの申し込みでも十分にOKなんです。他方、何社も申し込まないと不安になる人はもしかしたら申込・借入条件に問題があるかもしれませんね。
複数同時申し込みは「百害あって一利なし」と心得よ!
複数の同時申し込みは決してお勧めできる申込方法ではありません。
なぜなら、「申込みブラック」や多重債務者の予備軍とみなされてしまうことで大きなリスクを被ることになってしまうからです。
つまり、「百害あって一利なし!」と言うことになります。
他方で、複数同時申し込みには上手く借りられるかもしれない“裏ワザ”と言ったものはあると言えます。
が、失敗した時のリスクを考えてしまうと、強くお勧めできる技とは言い切れません。そのことから正攻法の申し込み方こそ誰にでも推薦できるものとなるのです。
審査なので落ちてしまう人はいるでしょう。必ず審査に通ってお金を借りられる保証はどこにもありません。
だからと言って、複数同時に申し込んだり、何社も同時に審査を受けることがその有効な解決策にはならないのです。
そして、申込・借入条件が良好な人なら、審査に通ってお金を借りるのは十分に可能なのです。そのような人ではかえって申込件数を悪戯に増やしてしまうと借り難くなってしまうのです。
さらに言えば、自身の申込・借入条件を良好にする努力をすれば、借入先が早く見つかる確率も、増額と言うかたちでたくさんお金を借りられる確率も確実に高くなります。
そうなんです!申込件数にしっかり抑制を効かした正しい申し込み方こそがお金を借りるための王道であり早道となるのです!
【参考ページはこちら】
カードローン掛け持ちの注意点