えっ今もあるの?残高不足でも安心な三和銀行の自動融資型とは?

公共料金の口座振替とクレジットカードの引き落とし・・・月々の支払い管理は大変です。そんな時、引き落とし日を忘れていて口座が残高不足になり、支払いが遅れてしまった経験はありませんか?

金融再編前の三和銀行には、引き落としの不足分のみ自動で融資してくれる、自動融資型カードローンという便利なサービスがありました。三和銀行がなくなってしまった今、自動融資サービスはどうなったのでしょうか。

あのサービスはどこへ?三和銀行と自動融資型カードローンの経緯

平成元年以降、バブル崩壊の影響を受けて、銀行の合併、グループ再編など、金融業界が大きく変化しました。13行あった都市銀行は、現在、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行の4大メガバンクに集約されています。

三和銀行は、2002年に東海銀行・東洋信託銀行と合併してUFJ銀行となり、さらに2005年には東京三菱銀行と合併し、三菱東京UFJ銀行となっています。

三和銀行の自動融資型カードローンとは?

自動融資型カードローン「プラスワン・ジェイ」は、銀行系カードローンのなかった当時としては画期的な商品です。

自動融資型カードローンとは、まず三和銀行に普通預金口座を開設し、その口座に自動融資を設定しておきます。すると、引き落とし等で普通預金の残高が不足した場合、カードローン口座より不足分が自動融資されるというものです。

カードローンカードで現金の引き出しも可能で、限度額は10万円、30万円、50万円、100万円、150万円、200万円の6コースです。

自動融資型カードローンはなくなったのか?

三和銀行がなくなった今、自動融資型カードローンもなくなったのでしょうか? 「合併したからそれ以前のカードローンは利用できないのでは?」と思うかもしれませんが、合併前の旧三和銀行・旧UFJ銀行の時代からカードローンを利用していた人は、現在でもそのカードローンを利用しています。

ただ、新規加入はできません。すでに加入している人のみ利用できるサービスです。しかし、自動融資型カードローンはなくなっていません。自動融資という形式が注目され、現在では他の銀行でも三和銀行と同じようなサービスが提供されています。

知らない人が多い!銀行系自動融資型カードローンの魅力とは?

多めに入れてあるから大丈夫だろうと思っていたら、残高を確認して青ざめたってことありますよね。残高不足になっていても、手持ちの現金に余裕があればいいですが、給料日までの日数を考えると全部入れてしまうのは不安。

こんな時、自動融資型ローンに登録しておけば、慌てる必要はありません。ここでは、自動融資型カードローンの特徴と、各銀行別の利用方法などをご紹介します。

自動融資型カードローンの利用方法とは?

自動借り入れには、カードローンの他に定期預金担保貸付があります。定期預金を組んでいれば、その90%の金額の借入が可能です。金利は、定期預金の約定金利に0.5%加えた利率と抜群に低く、定期預金の満期日までに返済すればよいというものです。

約定金利とは
当事者の契約によって定められる利率(金利)のこと。
利率の約定がない場合は、法律によって定められている利率(法定利率)が適用される。
金額や期間によって変動するが、大手都市銀行を含めた全国平均は約0.025%。

定期預金担保貸付には、審査や契約手続きも不要で、銀行窓口で申し込むだけで即日融資が可能です。しかし、どんなに便利で金利が安くても、定期預金がなければ利用できません。そんなに余裕のある人ばかりじゃありませんよね。そこで注目したいのが自動融資サービスです。

自動融資サービスの特徴は、ほとんど三和銀行の自動融資型を踏襲したもので、「引き落としの際の不足分の金額を、限度額以内で自動的に立て替える」ということです。

自動融資サービスは、銀行カードローンのオプションとして付いている場合が多く、その銀行に普通口座を持っていること、カードローンの契約をしていることが必要となります。

返済方法は簡単で、口座に入金すれば自動的に返済されます。毎月の返済に加えて、お金に余裕のある時は、ATM等で臨時に返済することもできます。

自動融資型カードローンの銀行別特徴一覧

三菱東京UFJ銀行を除いて、普通預金口座とカードローンの契約があることが利用条件です。そのうえで、自動融資サービスの別途申し込みが必要です。銀行別の利用方法、限度額等をまとめてみました。

三菱東京UFJ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行
サービス名 マイカードプラス みずほ銀行カードローン 三井住友銀行カードローン
カードローンの契約 不要 必要 必要
限度額 30万円 カードローン限度額 カードローン限度額

三菱東京UFJ銀行の「マイカードプラス」は、自動融資専用のカードローンです。カードローン「バンクイック」の契約が不要で、普通預金口座のキャッシュカードがそのまま使えます。

みずほ銀行カードローンには、自動融資と自動振替の2つのサービスを受けられる「スイングサービス」というオプションがあります。スイングサービスを銀行窓口やインターネットで申し込めば、利用限度額以内で自動融資が受けられます。三井住友銀行カードローンの場合は、銀行窓口または、ローン契約機で申込みが可能です。

自動融資は、全ての借入れや引き落としに適用されるわけではなく、銀行によって対象外になるものもありますので、よく調べてから利用することが大切です。

残高不足を安心サポート!自動融資型ローンの4つのメリット

自動融資型カードローンは、残高不足を解決してくれる、とても便利なサービスです。銀行系のカードローンと契約しているなら、利用した方が安心です。使用しなければ手数料もかかりませんので、ほとんどデメリットはありません。

自動融資型カードローンのメリットとは?

自動融資型カードローンのメリットとは、どんなものがあるでしょうか?銀行によって少しずつ違いますが、下記の4つの点が挙げられると思います。

  • 残高不足の不安を解消
  • 自動融資のための審査がほとんどない
  • 新しいカードの発行が必要ない
  • ATMやインターネットで借入・返済が可能

一番のメリットは、何といっても延滞を防いでくれることにあります。1円でも足りなければ、引き落としはできません。ちょっとした勘違いで、あなたの大切なクレジットヒストリーに傷が付く可能性があるのです。自動融資の申込みをしておけば、万が一の時にも安心です。

審査についても、カードローンの契約をしていれば、自動融資のために審査をすることはありません。また、カードローンの契約が不要な、三菱東京UFJ銀行のマイカードプラスは、限度額が30万円と少額ですので、審査はとても柔軟です。

マイカードプラスは、キャッシュカードがそのまま使えるので、新しいカードが発行されることはありません。みずほ銀行は、カードローン加入の際、普通預金のキャッシュカード併用型、カードローン専用型の2つのタイプから選ぶことができます。またATMやインターネットで、申込み・借入・返済ができるのも便利です。

自動融資型カードローンで注意したいこととは?

デメリットはほとんどない自動融資ですが、注意しておきたいポイントがあります。銀行によって違う場合がありますので、申込み時によく確認しましょう。

  • 自動融資する項目を選べない
  • 自動融資の対象外の取引がある
  • 返済額が分かりにくいため使いすぎる

自動融資は、引き落としの内容を選べません。例えば、クレジットの引き落としは自動融資を利用したいけど、公共料金は利用しないなど、選ぶことはできません。銀行によって対象外となる取引もありますので、事前に確認することが必要です。

また、これが一番のデメリットかもしれませんが、引き落としの不足分を融資してくれるので、返済額が分かりにくいという問題があります。自動融資は、銀行口座と一体型なので、収支が把握しづらいのです。また、自動的に口座に振り込まれるため、お金を借りているという意識が薄く、つい借りすぎてしまいます。

自動融資は、あくまでカードローンです。「毎月返済してるんだから大丈夫」と手軽さに甘えていると、思わぬ大きな借金になるかもしれません。通帳記帳をこまめに行い、収支の確認をするとともに、必要以上に借入れするのはやめましょう。

アルバイトや主婦にオススメ!気軽に借りられる少額ローン

「カードローンの契約はちょっと・・・」という人には、三菱東京UFJ銀行のマイカードプラスがお薦めです。三菱東京UFJ銀行の前身である旧三和銀行は、このサービスのパイオニアであり、三菱東京UFJ銀行にもノウハウがしっかり根付いています。

審査が不安な人にはマイカードプラスがお薦め!

マイカードプラスは、普通預金口座を持っていれば申し込むだけで利用できます。限度額が30万円と少ないため審査が柔軟で、少額融資を希望する主婦やアルバイト・パートの方に最適です。
(⇒主婦でもカードローンは利用できる?

金利も一律14.6%と明快で、決して高いものではありません。消費者金融などで不安な審査をするより、銀行系のカードローンが簡単に利用できるのです。

残高不足の大ピンチを防止する自動融資型カードローン

いかがでしたか?旧三和銀行が開発した自動融資型カードローンは、残高不足の大ピンチを救い、あなたのクレジットヒストリーを守ってくれる強い味方です。借り過ぎには充分注意して、計画的に利用しましょう。

【参考ページはこちら】
広島銀行に融資が申込まれる理由とは

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