経営者、自営業者はローンが組めない?金融会社の事情とは

自営業者や会社経営者、フリーランス職の人はローンが組めない・・・そんな話を聞いたことありませんか?

実は、金融会社にとって自営業者や会社経営者などの事業主はできればお断りしたい相手なのです。

なぜ事業主やフリーランサーは避けられてしまうのか?

そして、ローンを組むにはにはいったいどうしたらいいのか?

この悩みは小さな会社や個人でやっている人も、大きな会社の社長さんであってもおんなじです。

今回はそんな悩める事業主たちの金融事情を探るべく、金融会社の裏側に迫ってみましょう。

金融会社が求める顧客と事業主とのギャップ

金融会社が求める良客と、事業主の現実との間にはギャップがあります。

そのギャップこそが、事業主の借り入れを困難にしている理由なのです。

金融会社が何よりも重要視しているのは【安定した返済】です。毎月一定以上の収入があり、きちんと遅れずに返済できるかどうか、ここが一番大切なのです。

その点、自営業者や、フリーランスなどの給与をもらわずに収入を稼ぐという職種のひとは、収入の安定性に欠けるため、嫌われるというのが現実。
(⇒会社経営者が知っておくべきカードローンの使い方

たとえ今、十分な収入があったとしても、よっぽど大きな会社でない限り、事業主であるということはマイナス要因になることは間違いありません。

条件によっては借入できるチャンスあり

ただ、事業主であっても、絶対にローンが組めない、融資が受けられないというわけではありません。

実際に、住宅ローンを組んでいる事業主さんやフリーランサーさんもいらっしゃるわけですから、条件によっては借り入れは可能なのです。

返済能力があるかどうかがカギとなる

金融機関からすれば、返済してもらえないと損をするだけですので、確実に返済できるのかどうかがカギとなってきます。

返済能力の有無はいろんな観点から確認されるため、普通のサラリーマンよりも厳しくなっているのは間違いないでしょう。

頭金を用意すると借り入れしやすくなる

例えば、住宅ローンを35年で組んだ場合、35年間、この会社って存在するのか?と警戒されます。

けれど、頭金を入れ、ローンを10年で組むのであれば、「10年は持つだろう」と判断してもらえる可能性は出てくるわけです。

また、頭金があれば、当然返済金額が低くなるため、借り入れのハードルは下がります。

頭金なしのフルローンで借入できたという話がないわけではありませんが、そういう人はそれなりの信用がある人ですので、念のため、ある程度のまとまった金額は用意しておきたいものですね。

収入も重要な審査項目

収入が多いほど、発展性のある会社である、すぐには倒産しない会社であると判断されるのは当然のことです。

最低でも、社会人の平均年収程度の利益はほしいところですね。

目安としては、250万円~300万円以上。それ以下になると、事業自体を見直したほうがよいのでは?となり、借り入れは難しくなってくると思われます。

収入=企業としての安定性ですので、サラリーマンよりも厳しくみられるのは間違いありません。(こちらもご参考に→キャッシングをするための職業

収入と返済のバランスもチェックしてみて!

返済が滞らないためには、収入と月に返済に充てる金額のバランスがよくなければいけません。

一般に、返済額が年収の20%~25%を超えたら生活が厳しくなるだろうと言われていますので、年収が300万円の人は年間75万円、月に換算すると6万円強の金額くらいが限度だと判断されます。

これは、一つの借入先でということではなく、他社からの借り入れがあった場合、そちらも合わせてこの金額、ということになりますので、他社からの借り入れがあった場合、当然新しく借入する際の借り入れ返済金額は低く設定しなければならなくなります。

事業目的の融資を受けたいのなら、事業計画書を用意しておこう

一般のローンではなく、事業への融資を求めるのであれば、事業計画書を用意しておくとよいでしょう。

不況が続く現在日本、多少景気は回復してきたとはいえ、中小企業まではその恩恵は届いておらず、依然、倒産をする会社はたえません。

そんな中ですから、金融会社側もその会社に融資をして本当に回収できるのか?と不安な中審査を行います。

ですので、収入が低いだとか、無名の会社だとか、何をしているか不明な会社だと本当に貸付していいのかどうか不安になります。

そのため、金融会社側から、「事業計画書を見せてください」と言われることはよくあること。

そんな時、さっと事業計画書を提示することができれば、銀行からの信頼度もアップするでしょう。

事業計画書作成のポイントは簡潔かつ明瞭!

事業計画書を提出したけれど、どうも好感触は得られない。と言う場合、事業内容だけでなく、計画書そのものが読みにくかったということも考えられます。

事業計画書を作成する際に、一番ポイントとなるのは、【読みやすいかどうか】です。

銀行だって暇じゃありません。

何枚も何枚もグダグダと書き連ねられた計画書よりも1~2枚に抑えられ、わかりやすく読みやすい文書であったほうが判断は楽ですし、仕事に対する信頼にもつながります。

一つの事柄を端的にまとめられるかどうか、これだけでもある意味、能力を試されているのです。

では、一体、何を優先して書けばいいのか?

それは事業所在地と事業主、事業内容のほか、借りたお金をどう運用し返していくかです。

例えば、自己資金は○○円、借入金△△円、収入見込みは△×円なので、月に○△円返済などという感じです。

注意したいのは、金融関係者、特に銀行員はプロです。

ちょっとでも「何かおかしいな?」と思うところがあればすぐに突っ込みが入ります。

きちんとした計画を立てておかないと、ほころびがあればすぐに見つかってしまいますよ。

最終的には信用がものをいいます

結局、なんだかんだ言っても貸してくれるかどうかは、最終的に職種よりも信用がものを言います。

金融会社との間にきちんと信用を作ることができれば、職種なんて関係なくなりますよ。

まずは銀行と仲良くしよう

まずは消費者金融よりも銀行と仲良くすることが先決でしょう。

特定の銀行口座を長く使い、良客となっておきます。

銀行は預金を作ってくれる客を好みますので、定期預金をする、積立金とつくる、継続的にお金を口座に入れていくということを繰り返すと銀行から信用されることにつながります。

月々5万円積み立てる能力があるのであれば、5万円返済する余裕はあるだろう、10万円なら10万円返済する余裕があるだろう、とみられるわけです。

初めて来た客が「月5万円返済するから200万貸してくれ!」というより、継続的に取引のあった客が「月10万円返済するから500万貸してくれ!」と言ったほうが信用度は高いということ。

銀行から「この人は信用しても大丈夫」と思われる取引を心がけること。

これが大切なことなのです。

消費者金融の場合は借り入れと返済を繰り返すこと

あまり銀行以外で借り入れるチャンスはないでしょうが、消費者金融や銀行系消費者金融などに対して信用を作るためにはやはり、取引歴を作っておく必要があります。

少額を借り入れ、遅れずに完済するということを繰り返すことで「この客は借りたお金を返す客だ」という印象を持ってもらえることにつながります。

銀行、銀行系消費者金融、消費者金融すべてに共通する注意事項は、返済遅延をしないことです。
返済遅延は一発で信用ダウンです。
必ず返済期日を守るようにしましょう。理由があり、返済が遅れるときは自分から連絡をして、遅れることを知らせるようにしましょう。

【参考ページはこちら】
フリーランスが借り入れをする時に注意すること

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