使ってないカードローンがあると審査に落ちる?それは都市伝説!

今時の金融商品は本当にたくさんありますね。昔ながらの株や証券なんかもそうですし、金の取引なども安定して続けられる人気のジャンルです。ここ数年では一瞬で大金をゲットできるようなFXも大変人気が出て来ました。FXで億万長者になった人のニュースも記憶に新しいところです。普通の会社員だったのに億ションに住むように!なんて……。

しかしそんな人たちはほんの一握り。多くの人は地道に会社に勤めたり自営業をしたり、月々の給料を稼ぎながらやり繰りをしているものです。生活に密着した金融商品と言えば、キャッシングやカードローンですよね。銀行の商品であったり、消費者金融の商品であったりと様々ですが、今では日本でも多くの人が使っている一般的な存在になっています。

欧米に比べると、日本ではまだまだカード社会と言うにはほど遠い状況かもしれません。しかし、銀行の大々的な展開や消費者金融の一般への浸透化が進むことによって、老若男女を問わず、便利に利用する人が増えて来ているのも事実です。

とはいえ、歴史が浅いため、根拠のない噂が一人歩きしてしまっている側面があることも否定できません。

都市伝説が一人歩き!

使ってないカードローンがあると、他の金融機関でキャッシングやローンを申し込んだ時に審査に落ちると聞いたことがあります。これから住宅ローンを考えているのですが、使っていないカードローンは全て解約した方が良いのでしょうか?

この質問、実によく耳にします。今はインターネットの時代ですから、目にします、と言っても良いかもしれません。とにかく多くの人が疑問に思うカードローンの謎のようです。しかしこの話、一体どこから生まれたんだろう?と、金融関係の仕事をしている人は首を傾げてしまうことが多いんです。私としてもこの質問を受けるたび、どうにも苦笑いという気が抜けません。

はっきり言うと都市伝説です。本当に一体どこからこんな話が出たものやら、と思うことしきり。カードローンの所有に関して、他の金融機関がどうこう言う筋合いはありません。所有しているかどうかは信用情報機関で分かることは確かですが、余程酷い利用履歴であったりしない限り、ローンの判断材料にする必要性があるとは考えられません。

「カードローンを複数所有している→使っていないカードローンがある→他の金融機関の新しいカードローンの審査に通らなくなる!」という法則は絶対に有り得ないと言っても良いでしょう。誰かが作り上げた都市伝説と考えた方が適切だと思われます。どうしても気になる人は解約してしまえばいいかもしれませんが、それもあまり最善とは言えなかったりします。

解約、一気にやるのは待って!

使っていないカードローンが何個もあります。年会費ももったいないし、たくさんあっても使わないなら持っていても仕方ないし、全部解約しようと思います。必要ないカードローンは手元にない方が住宅ローンの審査に有利ですよね?

こちらの質問もよく聞くものです。使っていないカードローンの数がいくつかは人それぞれではっきりとした数は言えないのが現状ですが、「一気に全部解約する」ということは、あまり良い印象を与えないと考えた方が良いでしょう。特に住宅ローンなど大きなローンを扱う銀行では、こういう部分を重視する傾向があることは間違いありません。

なぜ良い印象を与えないかと言うと、「なぜ一気に解約したのだろう?利用を控えなければならない財政状況になったのだろうか?」と受け取られてしまう可能性がないとは言えないからです。本当に使っていないのなら手元にあろうがなかろうが関係ありません。審査の時に指摘されたらそのように言えば良いだけですし、説明も簡単なはずです。

住宅ローンの審査の時、使っていないカードローンを解約するように銀行に言われました。これはもちろん解約してしまった方が良いんですよね?

この質問は滅多にないのですが、以前数件聞いたことがあります。はっきり言うと「なんで銀行にそんなこと言われたの?」と驚いてしまったものです。たとえば、住宅ローンの融資ができるかできないかギリギリの審査のラインであり、これ以上カードローンを使うと審査に落ちてしまうかも……と言う時には言われるかもしれません。

それでも「解約して下さい」と言われることはまずないと思われます。精々、「これ以上カードで買い物をしたり、したとしても長期の分割払いになってしまうと、銀行の住宅ローンを受けるのは厳しいですよ」と言う言われ方をするはずです。解約を迫る権利は銀行側には本来有り得ないのです。これもたちの悪い都市伝説のひとつと言って良いでしょう。

とはいえ、どうしても心配なら、メインのカード以外は先に解約しておくことも考えて良いかもしれません。一気に全てのカードを解約する必要はありませんが、本当に使っていない、何年も存在すら忘れていたカードがあれば、整理してしまうと年会費の出費もスッキリするかもしれませんね。ただし大量の解約はできるだけ控えること!

もしもカードローンの所有数の多さを指摘されたら、その時初めて「使っていないカードローンを解約すれば良いでしょうか?」と銀行に聞いてみれば良いだけです。必要があれば銀行が指示するでしょう。

本当に使っていない、不要だ、借り入れの予定がないということを分かってもらえれば良いだけですので、本当は解約しなくても良い時があります。前もって先走る必要はありませんよ。

都市伝説はまだまだたくさん……

住宅ローンや車のローンは金額が大きく、申込者の資産状況を細かく細かくチェックするのは仕方ないかもしれません。数千万円融資しておきながら、返せません自己破産です!なんてことになったら大変ですからね。特に銀行のお金というものは、実は銀行のものではなく、預金者のお金を使っているにすぎないのです。大きすぎる損益は絶対に出せません。

では、一般的なカードローンではどうなのでしょう?やはり他に使っていないカードローンがあると落ちるのでしょうか。そもそもカードローンにも様々な種類がありますよね。銀行が発行しているもの、クレジット会社が発行しているもの、そしてキャッシングと呼ばれますが、性質はほぼ同じである消費者金融もそうですね。

よく考えてみて下さい。今の時代、ライフスタイルに合わせて使うカードも変わっていくことがあると思いませんか?最初は学生向けのクレジットカードを使っていた人が、社会人になって消費者金融を利用するようになり、そのうち給料用の口座がある銀行からカードローンの勧誘を受け……と、変化していく可能性は想像以上に考えられます。

正しい情報を手に入れよう!

そのたびに、今まで使っていたカードをわざわざ解約するように迫られるのでしょうか?答えはノーです。もちろん信用情報機関で過去の利用状況、現在の借り入れ状況などはチェックされますが、解約をしなければ審査に通らないというのは、他に使っていないカードローンを所有していることより、その利用状況が問題視されていると考えるべきなのです。

こう考えてみると、この話もいわれのない都市伝説の類いだということが分かりますね。色んな人の体験談に尾ひれがついて、あれが原因だ、これが原因だ、と憶測で話が広がってしまった結果なのでしょうか。都市伝説に惑わされて申し込みを控えてしまってはもったいないですよね。噂を全部信じないで、できる限り正しい情報を手に入れるように頑張りましょう!

【参考ページはこちら】
カードローンの疑問はここで解決!

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